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カルピスソーダの海
泡を吐きながら
魚たちは行く

どこまでも
遠く
地平線も、宇宙も
飛び越えていく

糸電話の関係
切れたら
もう、それっきり
地球と君を繋ぐ
サテライト ....
火をつけた
裸ではないから あなたは
時の中へ流れて行く 

服の重みに
囚われてやしないかなって

灯籠から 灯りをこする爪の音
ぼんやりとあふれてるぬくみに
口をつけて すすって ....
の中で、
けたたましく太陽の
鳴る
音で、水は光で、
どこまで行ったって空で、
光で、


カンカンカンカン


の中で、
どこまでいったって水で、
吹き荒ぶ光
帆は
な ....
良く頑張っているよね

そんなふうに
自分を褒めてみるのは
なんだか
むなしい気がする

お馬鹿さんだからなあ

そんなふうに
自分を卑下してみるのは
どうしてなんだろう
ふぅ ....
青の世界
かたつむりの願いは
「みんな死ね。」
イコール永遠

雨の日
学校の帰り道は
湧き上がる哀しみに
気をつけろ

濡れた制服のにおい
興奮して自慰
じいいいっと凝視
 ....
 
産まれた時から
そこには あって
 
触れた感触などないのに
そこには あって
 
 
ちいさな
それはそう
とてもちいさな
 
 
溢れているよ

言うか言わまい ....
濡れた緑で
夜空を見上げる
数秒後にこの星空が崩れてくるのを知っている
そんな目で
おまえは言う

なんて きれい

薄い唇は街の光を捉えて
俺はその前に沈黙して ....
大丈夫
もう、泣かないよって
叫んだあとの
雨の日
 
寂しがりな僕たちは
分からない雫を
溢す
 
 
隅っこが
好き、なんだよって
笑ったあとの
晴れの日
 
夢を見 ....
灰色がかった厚い雲に覆われた大空
ところどころ仄かに煌めく
その煌めき
たちまち稚魚となり
大空を泳いだ

稚魚
風に煽られつつも
しっかり雲に身を寄せ
必死で風の流れにのっている
 ....
地球がゆれる
人間をふりおとしたいんだって
たぶん
 
きみが火星にとんで
あたしが木星にとんで
 
フォルダみたいに
分かれていく
 
単体は寂しい
 
--
 今日はまだ ....
雨が止んだ
そして他の誰よりも
最初に光を見たのは
ぼくだった

光は止まっていた
その光をくぐるようにして
白い蝶が飛んでいる
風も止まっている

雨が止んだ
閉じていたものが ....
街角ゆれてる喫茶店
懐かしい匂いだ
君のいた場所
君といた場所

水玉模様の空綺麗だ
水たまりのふち
想い描いた
君の姿も綺麗だった

スカートの色、君の色
僕は夢中で探している ....
極端に淀む視界の端に映った灰色ブラインド
希望の青 侵食されて
 
重くのしかかったそれ
全身で受け止めて
人間スクラップス
今日も頭痛が酷い
 
 
微かな音で始まった雨粒オーケス ....
 
0と1の狭間
どこかでなにかが
死に絶え
 
 
まるで、
世界人工計画が
行われている、ようで
 
 
淀んだ水たまりに
朧気に映る世界は
淋しさを映し出し
 
  ....
泣き顔を作るには
たくさんの
ほんとうにたくさんの筋肉を使わなくてはならないけれど
笑顔を作るのは
もっとカンタンなんだって

こんなこと、昨日習った
たまには先生もいい ....
よるだけど
叫んでみた
きたねーシャツ
洗濯機に突っ込んで
グルグルしたみたいに
かなしくて

中指立てて
ハラ抱えて笑って
調子ハズレの歌うたって
ノドいたくて ....


その女の子は
押し入れを
殊の外おそれていたそうです

戸を開けるときの音が
怪物の唸り声に聞こえると
そう言って
決して自分からは
押し入れに近付こうともしませんでした
 ....
繰り返される福祉が、
新しく歓迎の声を受けて――、
福祉は、いくつもの、与えられた菓子を食べる。
なかには、埃を被っている、
国民精神総動員要綱も、
    遠くに、ちらついて揺れている。
 ....
ひとりきり頬杖ついて
ため息つく雨の午後
紫陽花の青い花びら
みつめては悲しくて
まるで報われない恋に落ちた
悲劇のヒロインみたいに
あなたが好きよ
くもりガラスに書いてみても
このせ ....
{引用=




  くろ、ぼくら くろになる やまどりと まつばやしが 
  よるに のまれて しずみ ささやく 「いいか、めを その高音域の 大きな歌が
  とじる かんかくを きく ....
天気予報は 今日も一緒

あなたが手を振ってから 雨が降りっぱなし

メガネをなおす 文科系の薬指

おくを探る ながいながい薬指

おなじなんでしょ おなじなんでしょ

首が長い ....
夜が、二足歩行で
足早に通り過ぎていく音を
淡い錯覚にくるまりながら、聴いていた
抱きしめあう行為は どこか
呼吸と似ていて、ときどき
わたしたちは声を漏らす
ともすれば ....
              07/07/09



ギタ

ギタ

ギタギタギタギタ
ギタ

ギター
ギタ
ギタギタ
ギタ



線香花火のマシンガン
飛び散る ....
空に浮かぶ
小さな、輝きたちを
指先でつまんでは
ごくりと飲み下す
 
たくさんの色で
彩られた私は
いつか、同じように
あの空に浮かぶこと
 
夢、見ている
 
 
**
 ....
               07/07/05

驚いた!
変わったわね、
と言われて
鏡を見たら
知らない人が
こちらを見ている
顔を盗まれたのかと思ったが
盗まれたのは記憶のよう ....
くろに燻ったぼくのいかりと、きのうのゆめが
ちらかったなつのよる、小さなさんぶんをぬりつぶします。
くれよんとかえんぴつをなめて、蛍のうみをえがこう。

あじさいのはなびらが、 ....

女子高生のルーズソックスの中には
何が入っているのだろう

はるか昔
恐竜が生きていて
まだわたしが女子高生だったころ
何度もルーズソックスを履こうと試みたが
あの絶妙なふくら ....
シオリちゃんは わたしを見つけるといつも
はじめまして、と言う
わたしも はじめまして、と言う

たくさんいっしょに遊んでも
次の日には わたしのことを覚えていない
でもシオリち ....
換気扇が、軋んだ音を降らす。
両親たちが、長い臨床実験をへて、
飼い育てた文明という虫が、頭の芯を食い破るようで、
痛みにふるえる。
今夜も、汚れた手の切れ端を、掬ってきた、
うつろな眼で、 ....
なななつ
ななつ
ななつめの
なつがめぐって
なつかしむ

なななつ
ななつ
ななつのみ
なつめのもとに
なつの陽が

なななつななつななつだけ
ひとりたりないなつが ....
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