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トラックひとつで
このまちにやってきた

そうじきがいるかいらないかで
ちちとははで
もめていた

ははがないて
そうじきは
とどけられた

あのそうじきが
いまは ....
むすこが
いじめられているらしい

ちちもまた
いじめられていると
じかくしたのは

おさけをのんでいる
ときだった

むすこはまだ
おさけがのめない

のめない ....
 
 
たからじまに
よるがくる
りかしつのすみで
 
 

 
 
たんすのなかで
よりそう
りぼん
 
 

 
 
たくさん
よめば
りすもすむもり
 ....
 
 
なぜこんなにも
ひつようのないものが
そぎおとされて

ひつようなものだけが
せかいをこうちく
してしまうのだろう

なぜこんなにも
ひつようのないものが
なきさけび
 ....
ひらがなの
かきじゅんが
ぜんぶさかさまだから
おかしかった

まるですきにさきみだれる
はるのはなを
みているようで

まちがえていることが
ただしいのだと
きみに ....
 
 
たからのやまは
からだのやま

こえたからかに
のにひびく

からたちの
しろいはなが
あおいとげに
まもられて

からだのやまは
たからのやま

みがなるまで ....
きんじょのえきに
エレベーターができていた

めずらしいので
のってみても
たどりつくのはいつもの
かいさつぐち

めあたらしいものは
なにひとつない

ただ、エレベ ....
いまは
なんごくのきのように
ぽつりぽつり
はまかぜにゆれている

あんなんたくさん
かたをよせあい
いきていたのに

ながされた
まつのき

ながされなかった
 ....
おかねもちの
はながさいている

おかねのない
はなもさいている

おなじはなは
ひとつもないのに

ひとつしかないおひさまを
いっせいにむいて
クラウディ
きみのなをよぶ

ひとのように
いのちのように

あめがふりそうな
そらはいつも

クラウディ
ぼくのなをよぶ
みぎをむけば
まちがある

ひだりをむけば
はたけがある

そのまんなかを
あるいていく

まちでも
はたけでもない

まっすぐな
そのみちを
つなみでうちあげられた
なもないさかなも
ひさいしゃの
ひとりなのだろう

なもない
さかなというなの
さかな

しかしそのさかなにも
ちゃんとなまえがあって
あのう ....
もう少し
視野を広く持ちたくて
川の土手で写生していた
目の前を一頭の牛が通り過ぎて行く
あれを描けばよかったのに
川の土手で都会の高層ビルを描いていた
そこで暮らす自分の姿を ....
 
 
詩を書くこと、つまり芸術というのは、一枚の写真を撮ることに似ている。

一見、平和そうに見える世界も、逆にそうでなく見える世界も、
ここからこんなふうに写真を撮れば、こんなふうにも見 ....
ふと目覚めた枕もとに
思い出がきていた

いつなのか
だれのものなのか
わからないのだけれど
波の音が聞こえる

思い出の持ち主がいないので
尋ねることもできず
わたし ....
花言葉が咲いている
まだ形も色も匂いもないのに
言葉が先に咲いている
なんという幸運
すれ違う人々の声も
花言葉のように咲いている
みんなそれぞれ
誰かの花なのかもしれない
 ....
言葉にしなくてよいことを
言葉にできるものだから
煙のないところにも
火がたちます

おだやかな夏の午後
もしわたしがいなかったなら
空も落ちてこなかったのに

夕立
 ....
はこにはいって
きみはやってきた
とおいそらから

はこをあけるまで
そのすがたは
きみにもわからない

さしだしにんは
くうらんだった
そこにわたしとつまの
なまえ ....
誰もいない国の
サッカー場の真ん中に
ボールがひとつ置かれている

誰もいないスタジアムから
歓声は上がることもなく
ボールは蹴られ
試合がはじまる
もちろんピッチには誰も ....
わたしたち
もうこんなところまで
きてしまった

はるのおがわをおよぐ
こぶなのむれをみて
ひとりつぶやいている

かつてこぶなだったという
かくしょうはないけれど
み ....
うたうりゆうもしらずに
ぼくらはうまれた

うたうことが
うまれたりゆうであるかのように
マイクをわたされたけれど
うたうべきうたがみつからない

テレビのむこうには
か ....
歯が折れた

親から
もらった歯だ

わたしは
気づかれないように
ちり紙にくるんで
ごみ箱に捨てた

まだ丈夫な歯だった
なぜ折れてしまったのだろう
歯だけなら
 ....
男の子が欲しがる
それには
モザイクがかかってます

でも女の子には
ちゃんと見えてます
それを食べる
男の子の様子も

ほろ苦くて
とても甘い
それが心臓だったとは ....
たしか死んだはずの父が
逆上がりをしている
たしかに死んだはずなのに
まるで昨日のことのように見える
うまくできないのだろう
年老いたからだでは
それでも負けず嫌いの父に
も ....
ピリオドを
よぞらにうっていく

ひとつ、またひとつ
つぶやきながら

せかいがこどくで
みたされていく

ごらん
あれがあまのがわだ
異常気象の年の冬
街に米が降った
街と言っても
そこはかつて
田んぼだったから
不思議なことではなかった

スコップで
米を側溝に流しながら
街の人々は言う

この降 ....
近所の魚屋で
タコが売っていた
三匹くらいいたと思うけど
どこからどこまでが
ひとつひとつの体なのか
その数は定かではない

きっと海の中では
ひとつひとつだったのだ
ひ ....
道端に人が横たわっている
居眠り運転の自動車がやってきて
定刻通りに轢き逃げしようとしている
その間にも私には守るべき家族がある
見なければ見ないことに出来たその人にも
同じくら ....
ひきだしのおくから
あなごりょうりのみせの
チラシをみつけた

いつかちちを
つれていきたくてとっていた
チラシだった

あなごが
すきかきらいかなんて
かまわなかった ....
 
 
つまがとなりで
ねている

ときには
いとしくてだきしめて
にくらしくてせをむけて

つまがとなりで
ねている

そのどちらでもない
よるも
 
 
あおばさんの小川 葉さんおすすめリスト(445)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
帰去来- 小川 葉自由詩211-6-5
親子- 小川 葉自由詩411-5-25
便りがないのはよい便り- 小川 葉自由詩3*11-5-24
コンポジション- 小川 葉自由詩4*11-5-18
一年生- 小川 葉自由詩511-5-16
たからのやま- 小川 葉自由詩311-5-14
理由- 小川 葉自由詩311-5-13
砂防林- 小川 葉自由詩411-5-11
おひさま- 小川 葉自由詩311-5-11
クラウディ- 小川 葉自由詩311-5-9
- 小川 葉自由詩211-4-18
名もない魚- 小川 葉自由詩411-3-15
視野- 小川 葉自由詩311-3-9
【批評祭参加作品】この世界を特別だと思ってる人たちへ(相田さ ...- 小川 葉散文(批評 ...411-3-6
宇宙は膨張している/わたしのなかの- 小川 葉自由詩411-3-5
なんという幸運- 小川 葉自由詩4*11-3-1
空の青さが眩しくて支えきれずに- 小川 葉自由詩5*11-2-26
はこ- 小川 葉自由詩811-2-24
風の試合- 小川 葉自由詩411-2-20
小鮒- 小川 葉自由詩311-2-19
紅白の雑音で聞きとれない会派離脱のイデオロギー - 小川 葉自由詩2*11-2-18
- 小川 葉自由詩311-2-16
「ぎぶみーちょこれいと」- 小川 葉自由詩4*11-2-15
さかあがり- 小川 葉自由詩6*11-2-11
よるのひとりごと- 小川 葉自由詩3*11-2-7
愚かな農園- 小川 葉自由詩5*11-1-21
タコ- 小川 葉自由詩511-1-11
友達- 小川 葉自由詩411-1-7
引き出し- 小川 葉自由詩511-1-4
隣で寝ている- 小川 葉自由詩3*10-12-28

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