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ふっとみえたのは
あしでした

あしいがいになにもない
わたしでした

うさぎにうまれ
うさぎとしていきていた
わたしでした

たしかなことはしりません
ことばより
 ....
 
 
てつやあけで
しごとして
いえにかえると
つまとこどもが
ねむっていた

もうすぐ
めをさますから
それまでは
ねむってはいけないと
いけないと
おもいながら
ねむ ....
ブランコが
ゆれているのは

こどもがのって
あそんでいたからなのか

また
こどもがくる

おちばをまきあげて
さっきよりもおおきくゆらして
 
 
そらは
だまっている

なにかつたえたくて
だまっている

にくしみもかなしみもない
そらのことばを

うつくしい
あおにひめて
 
+
 
しょうがが
きい ....
ももたろうが
かめにのる

きびだんごを
ぜんぶあげたから

かめはすこし
とまどいながら

りゅうぐうじょうへ
しんろをかえた
 
 
ものがたりが
おわる

すっかり
いみをなくして

それでも
いみがあったのだ

あとがきが
みずのように
 
 
 
 
だいどころで
ピアノをひいている

きょうはやけに
かなしいねいろで

しなずにすんだいのちを
しょくたくにならべていく

おもいだせない
メロディのように
 
 
 
 
ふと、とまる

みえない
レールのうえで

きみとなら
どこにでもいけた

どこまでも
いけたはずなのに

ぼくのきしゃが
とまらない
 
 
 
 
やねのうえを
あめがあるいている

なかにはいりたくて
しかたがないのだ

しめわすれたまどから
なかをのぞいて

さんのあたりを
なみだでぬらして
 
 
 
 
まりが
はずんでいる
えきのホームで
けいたいでんわを
いじりながら

まりが
でんしゃにのる
まんいんでんしゃに
おしつぶされそうに
なりながら

まりが
ころ ....
 
 
むぎわらぼうしをかぶって
うみにいったまま
かえってこない
あのなつのひのかぜ

まっくろにひやけして
かえってくるはずだったのに

ぼうしには
なまえがかいてあるので
 ....
 
 
そらに
くもがうかんでいる

いつかのきゅうじつにみた
あのくもと
おなじようにみえるけど
あれはあれで
しごとをしているのだ

いつまでも
くもでいられるように
い ....
 
 
深夜帰宅して
一人で遅い食事をしていると
ふと封が開けられないままの
なわとび縄を見つけた

息子がなわとびが苦手だから
ある休日
百円ショップで買ったものだった

次の ....
 
 
海に
休日が浮かんでいる
動物園に行けなかった
象の親子にかたちが似ている
わたしたちはなぜ
檻に入りたがるのだろう
スターバックスの窓の向こう
本を読み
ノートに文字を記 ....
 
 
みあげると
よぞらである

ほしひとつない
わたしのひふの
うちがわである

こえがとどく

あなたのよぞらから
わたしのよぞらへ

ろっこつを
ひからせるのは
 ....
 
 
病院の待合室で順番を待つ
備え付けの椅子に座り
備え付けのテーブルに置かれた週刊誌を読む
言葉の意味はわからないけれど
挿絵などを見る限り
最近の出来事がなんとなくわかる
あれ ....
 
 
秋の高い空
少女が
羊占いをしている

すき、きらい
すき、きらい
一頭ずつ
羊をころしていく
日がくれるまで

やがて空は血に染まり
はじめから
すきなものもきら ....
むかし泊まった
民宿の部屋で
小説を書くことにした

スキーに来たのに
雨が降っていて
しかたなくこの民宿に
もう一泊することにしたのである

窓から雨の雪 ....
関さん、という鳴き声の
鳥が鳴いている
それはある種の進化かもしれないし
退化かもしれなかった

私は河原にいた
どのような経緯で
この河原にやってきたのか
遠い昔の記憶な ....
 
 
葬式に出るために
首周りを測ってる
ワイシャツの
サイズがわからなくなったのだ

店員さんも
わからなくなったのか
ありもしない数値をおしえてくれる
あなたのサイズはありま ....
 
 
水の三行が
流れている

川、という字に
とても
似てるかもしれない

おとうさんと
おかあさんと
そしてぼく
 
 
 
 
秋の空に
突き刺さる
ほそい針金が
風に揺れている

揺れているのは
黄金色の穂
だけではない
帰り道なのだった

その角を曲がれば
たどり着くだろう
その家が
 ....
おもしろいいろ
しろいいろ
しろくまのいろ

しまうまのいろ
しろかくろかわからない
しまうまのいろ

きりんのいろ
きいろにたくさん
てんてんがあるいろ

サバン ....
 
 
秋は
だれなのだろう
すずしげな顔をして
そのひとが
やってくると
しん、と
静かな音がする

みのりの秋と
ヒトはいうけれど
秋は
みのりなどではない

あまい ....
 
 
死に目に会えなくて
後悔してるなら
その数分前
まだ意識があった時に
電話すればよかったのに
できなかった

ここ数年
父に電話したことがない
理由は
ただ照れくさくて ....
 
 
ゴールデンベアの
帽子を買った

父が好みそうな帽子だったので
贈ろうとしたけれど
もういないので
私がかぶることにした

ある日
エレベーターに乗る ....
 
 
むかしジャイアンツの
王貞治選手が
七百五十六本目の
ホームランを打った

なんてことは
君たち若者は
知らなくていいことだけれども

ちょうどそのあたりに
同級生のお ....
 
 
もし
とりになれたなら
いけるだろうか
そのばしょへ

もし
とりにうまれたら
なくだろうか
そのこえで

もし
とりがしんだなら
くりかえすだろうか
おなじかな ....
 
 
真夜中の渓谷で
岩魚を突いた
むかし父とよく来た川だ
腹が減っただろうと
父は登山ナイフで
魚肉ソーセージを切り分けて
私にあたえた

あの日は二十尾とれた
まだ足りない ....
 
 
他愛ないことで
妻とけんかして
外に出て
煙草に火をつけると
おそらく風なのだろう
秋の涼しい風が
背中を
とん、と叩いた

わかっている
誰なのか
わかっていた
 ....
あおばさんの小川 葉さんおすすめリスト(445)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ラビッツフット- 小川 葉自由詩5*10-12-25
クリスマスイヴ- 小川 葉自由詩410-12-6
秋のブランコ- 小川 葉自由詩210-11-21
空の言葉- 小川 葉自由詩610-11-16
手違い- 小川 葉自由詩410-11-15
水のあとがき- 小川 葉自由詩410-11-6
メロディ- 小川 葉自由詩410-11-5
レール- 小川 葉自由詩210-11-2
- 小川 葉自由詩1210-10-31
- 小川 葉自由詩310-10-29
麦藁帽子- 小川 葉自由詩210-10-23
理由- 小川 葉自由詩110-10-21
白い手- 小川 葉自由詩510-10-19
休日- 小川 葉自由詩510-10-12
夜空- 小川 葉自由詩610-10-12
光景- 小川 葉自由詩510-10-10
羊占い- 小川 葉自由詩310-10-9
- 小川 葉自由詩210-10-5
関さん- 小川 葉自由詩310-10-3
葬式- 小川 葉自由詩210-9-30
水の三行- 小川 葉自由詩310-9-29
秋の思い出- 小川 葉自由詩810-9-27
サバンナ- 小川 葉自由詩310-9-25
秋に- 小川 葉自由詩6*10-9-18
距離- 小川 葉自由詩510-9-17
敬老の日- 小川 葉自由詩2*10-9-16
ふれぬそで- 小川 葉自由詩1*10-9-14
もし、とりになれたなら- 小川 葉自由詩210-9-3
三軒目の鴉- 小川 葉自由詩4+*10-8-31
秋風忌- 小川 葉自由詩310-8-30

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