すべてのおすすめ
ひとよりさきに
さくひんがある
げいじゅつも
いきざまも
いのちも
このさくひんは
だれかが
つくるはずだった
というような
さくひんを
つくった
わたし ....
へそでおちゃを
わかしていた
ごごさんじまえ
それでも
まだわらっていた
へそでわかした
おちゃはまだかと
いまわかしてるよと
うみがなった
どんなにうらやましくても
まいにちていじであがって
あすはゆうきゅうだとわらって
どにちとあわせたら
ななれんきゅうだとわらって
りょこうをして
ひとがうまれたらいわい
ひと ....
べんりなので
コンビニにいった
ねむらないひとが
わたしを
まっているのだ
よなかにしごとの
でんわがなった
わたしは
ことわるりゆうを
うしなっていた
....
びょういんの
まちあいしつで
ろうじょが
テレビをみている
なにもうつらない
ひかひかひかる
しろいがめんをみていた
なにかを
まっているようだった
やがてろ ....
みんな
しんでいる
たのしそうに
しんでいる
いきものを
ころしてたべて
それでもなお
しんでいる
わたしは男のくせに、何も出来ないのである。これでも妻と息子を食わせているつもりであるのだが、殊、家のことになると別問題である。
先日用事があって、妻が息子を連れて仙台の実家に帰った。 ....
かごのなかから
かたちのよい
みかんをえらぶ
どれでもいいのに
なぜか
えらんでしまう
だれでもいいのに
なぜか
わたしはこいびとを
えらんでいた
だんらん ....
まだこのあたりにも
むかしがのこってるので
そのてをひいていく
みらいをみせたくても
みせられない
みせたくはない
しわしわのてを
こどものてということにして
むかしへつ ....
にしのうみべで
さんぽしてると
あるくそくどで
けしきがみえる
あるくそくどで
こどももみえる
くるまのまどから
みえなかったもの
なまはげは
どこからきたのか
うみのむこうから
やってきた
ふるさとすてて
やってきた
わるいこはいないかと
ふるさとを
そまつにするこは
いないかと
....
きはひとりでは
きになれないことを
しっている
だから
もりになった
さみしいなんて
ことばもしらずに
かきのきをみて
かきのきだとおもってる
ひとをみて
ひとだとおもってる
かきのきからみたら
ひとはひと
ひとからみたら
かきのきはかきのき
なまえもなく
....
ことしも
かきのはながさいていた
それいじょうの
けっこんしきはない
ひやかして
かぜがくちぶえ
ふいている
それいじょうの
けっこんしきはない
やがてく ....
すべりだいを
どこまでもすべっていく
いぬのこえが
すこしずつ
とおざかっていく
かいいぬのなは
クロといった
そのなまえさえ
いまはおもいだせない
トンネル ....
やまないあめの
のきしたでまっている
おじぞうさんが
むかえにくるまで
ひとがてのひらを
あわせている
いのちが
あめになるまで
おかねはいらないから
やすみたい
そういって
あなたはせみになった
せみはにぎやかにないて
やがていなくなった
またなつになれば
おもいだすだろう
あなたが ....
今日も
終職できなかった
思いがけず
終職できたという
幸せな人もいるという
わたしは
終職したいのだろうか
まだこの世の中に
未練があるのではないだろうか
....
ここではいろんなくにの
どうぶつがほりょになっている
せんそうはおわったのに
まだはじまってもいないのに
ここにくると
いつもせんそうをおもいだす
いつくにへかえれ ....
タイムマシンは
ないけれど
あるんだよ
にじゅうねんぶりに
ふるさとへ
かえってきた
もうもどれない
タイムマシンにのって
ブランコにのろうとした
そのときだった
いちじんのかぜがふいて
ブランコをゆらした
たくさんのこどもたちが
ひとつのかぜになって
はしりぬけたかのように
わたしに ....
にゅうどうぐもをみて
しょうじょはいった
みんな
しんでしまったんだ
なにとみまちがえたのだろう
しょうじょもまた
そらたかくきえていった
ひつじぐもがうまれるこ ....
そらをみあげると
ちちがいた
やぎのむれのなかに
ひとりいた
ことしのなつは
すずしいぞ
みちばたに
てがみがおちていた
つたえたいことは
すべて
そこ ....
このへやは
にしびがまぶしくて
とだれかがいった
だれかはもはや
ひとではなくて
それでもひとのつもりで
あるようだった
にしびだけが
つよくそのあたりを
てらし ....
いきていることが
つみなのだと
ちちはいった
おまえさえ
いきのこればよいのだと
ぶきような
ちちがははにいった
わたしもちちににて
ぶきようだった
にもかかわら ....
ためされていることは
わかってる
と、いって
おとこはさっていった
このよにおとこはいて
はじめから
いなかったかのように
るすでんをさいせいすると
まだいきて ....
ろくさいの
おかっぱあたまの
むすめがいた
こいもしらない
そのむすめが
まさか
よんじゅうにさいになるとは
はちじゅうはっさいに
なるとは
しらずに
....
かぜはなぜ
ふいてるんだろう
しんぞうはなぜ
うごきつづけてるんだろう
ほしはなぜ
そのほしをちゅうしんに
わたしがいなくても
まわりつづけてきたんだろう
....
じなりがしないじしんが
やってきた
ああ
こういうことだったのか
じなりがしないじしんが
やってきた
ただゆれるだけで
つなみもこないじしんが
しをかけないということは
いいことなんだな
いそがしくて
じゅうじつしてるんだな
はちにおわれて
にげながら
ふとそんなことを
おもった
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