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だいじな あやまちを
わすれないように
おしたら すぐ
いたみを おもいだす
ぼたんを ひたいにつける
むかし ふたりで
つくって こわした
火焔土器を 描いている
あきたら 気分てんかんに
クラゲを 呼びよせる
いつか 見たことのある
風景ばかりだ ひとは謙虚に歴史を
学ばなければならぬ はじめから
螺旋をたどるのは いくつ
いのちが あっても足りぬ
たまには こちらから
さかびん かついで
向こうへわたる 死者たちと
のみあかすのだ そのまま
帰ってこなくても 気にするな
鏡面に 旗をたてる
ここから さきでは
ことばが 失効する
わたしを きれいさっぱり
拭いとってから 前進する
境界に ぬぎすてた 皮膚と肉を
まいあさ まとう直前 わたしの
あばら骨のすきまに 火を
ともして くれているのは
誰だろう