すべてのおすすめ
自分を探す旅だって言って、リュックに詰めた誰かのカケラ
自分を食わす為だって言って、切り売ってきた自分のカケラ
無くなっちまった中身、抱いて
いなくなっちまった自 ....
元気な赤ん坊が産まれますように
そして
そのことが嫁にばれませんように
ぽえまない
おれは
ぽえまない
かなしくても
つらくても
せつなくても
ぜったいに
おれは
ぽえまない
でも
たまには
ぽえみます
ぽえむを
わすれるため ....
春が過ぎやうとしてゐる
貴方を見送つた此の暖かい季節が
墓前に咲く花は 絶ゆる事無く
貴方への変はらぬ思慕を歌ひ続ける
想つてゐます
愛してゐます
仮令幾度季節が廻らうとも
好い ....
君の存在を世に知らせる為に僕は詩を書く
毎日欠かさず 君に近づく為に
手放しでも確実に天国に近づいているよ
自殺した人は何処に行くんだろうね?
僕の考えた世界かな?
このまま終わ ....
橋の上を
こどもたちが
笑いながら歩いてる
橋の下を
川が笑いながら流れてる
あんなに笑顔で溢れていた橋が
今は静かにこわされてる
橋の向こうに
笑うひとが
いなくなったために
私にはもうずっと
お母さんがいなかったので
育ててみることにしました
鉢を買って土の中にお母さんの種を植えて
毎日毎日水をやりました
お母さんは日々順調に育ってくれて
その ....
灰色に染まる
明くる朝の空は
じっと、目を閉じて
眠りを誘っている
少し湿ったような
生温い風が、吹くと
慌ただしく舞っていた
木の葉たちまでもが
眠りについてしまった
....
夜が、二足歩行で
足早に通り過ぎていく音を
淡い錯覚にくるまりながら、聴いていた
抱きしめあう行為は どこか
呼吸と似ていて、ときどき
わたしたちは声を漏らす
ともすれば ....
いつもみんなよりも前に走っていた
けれどもそれは
人生のたった最初の十八年だけに
すぎなかった
次の四年間は
自惚れていた自分がいた
適当に時間を過ごせば
それで許されていた
ペースダ ....
帰宅してから 自転車で飛び出した
およそ時速20キロ程度で変わって行く風景
景色は違えども 懐かしいこの速度の風景
身体が前に進んだ分だけ
心が懐かしい空気に包まれる
....
蒼き宙へ
イシを
放つ
ゆるゆると回りながら弧をえがき
その先の蒼い宙へ消えてゆく
どこまでとどくのだろう
あの日の誓い
あの時からこの瞬間のために
永い時間を越えて持 ....
何もかも 漆黒に 塗り上げて
夜 果てぬ 輝き
紅蓮の焔
暗い 情念 めりめりと
都市の曇天を染め上げ
ほら 暗く 唸る 獣のよう
君と僕
蛍光灯の涼しげな
小さな部屋で
....
子供達がそんなに残酷な事件ばかり起こすのは
きっと映画やゲームの影響ですよ
と
大人達がそんなに評論家の真似ばかりするのは
きっとメディアやマスコミの影響で ....
二十一世紀の
ある青年は日々
( 姿の無い誰か )が
自分を呼んでいる気がした
*
二千年前の遠い異国で
ある村の漁師は湖の畔に立っていると
背後を誰かが通りすぎ
....
水面の乱反射のダイヤモンド
口元からこぼれる旋律
奏でる、踊る
優雅に、力強く
凛とした姿に
大海を優雅に泳ぐ海の王様のクジラ
でも王様は水があると夢を見ない
....
苦し紛れについた嘘すら
君は笑って受け流す。
僕の浮気心でさえ
君を揺さぶることは出来ない。
好きだと言えば
好きよと言う。
愛してるよと言えば
愛し ....
ゆっくりと回っていた
気がすんだ頃には夕方だった
ちゃくちゃくと網目のような道をわけいって
最後についたのは少し丸くなったひみつ基地
眠りにつこうとしている
朝まで待つことはあきらめてい ....
薄めのカルピスに溶かした
致死量のぼくの感傷
ためらわず飲みほした
ひどく暑い真夏の朝
痛みさえ美しく
水底に
動物園はあった
かつての
檻や
岩山を
そのままにして
いくつかの動物の名は
まだ読めたけれど
散り散りの記憶のように
意味を残してなかった
あなたは月に一度の ....
夜空を見上げてみた
数えきれない星が
ぼくの上にあることに
気がついた
今ぼくは
宇宙の中にいる
今ぼくは
宇宙に触っている
夜空の中で
星は光るだけではなく
流れていくこ ....
生きるということが腹の底に岩としてずしりといて
もう随分になります
その間にも
あやふやな記憶をたぐりよせ
ようやく原色で彩られた暑い夏へたどりついたころに季節は秋めいて
高い空に母娘の晴れ ....
感情を謳い続け、やがては海に落ちると言うなら
私は溺れながらも謳いましょう
幸せを、狂喜を、
吐き出す気泡の全ては私だ
徐々に意識が遠のいていく感覚は芸術だ
絶望が苦痛に変わる肯定は ....
一年が365日だと誰かが言ったが
誰が365日分覚えているもんか
頭が痛くてたまらなくなる
きっと頭痛薬漬けの
かわいそうな薬中人間
一冊の本は必死で365日覚えた
....
朝の光、朝の 黒い夢の中で
揺れる窓際―――(揺れている)
全身が、濡れている
水が 僕の 周りに 落ちる
空中で横になり
妖精達が、太陽に向かって飛び立つ、夢を見る
薔薇とチューリッ ....
幼い頃は不遇だった
両親は不仲でケンカばかりしてた
僕がその場を和らげることが使命だと思ってた
母は父への不満を僕にぶつけ
僕は妹や弟の不満のはけ口になり
わざとゲームで負け ....
空に浮かぶ
小さな、輝きたちを
指先でつまんでは
ごくりと飲み下す
たくさんの色で
彩られた私は
いつか、同じように
あの空に浮かぶこと
夢、見ている
**
....
遠い昔の夏の夜
通りすがりに見た花火
ちりちりと音を立てながら花が咲く
光を見つめているうちに
いつしか音が消えてゆく
赤や緑の光だけが
思い出になってゆく
遠い昔の夏の夜
二人で ....
アイツのこと好きだったのは
別れても好きだったのは
アイツがおれのこといちばんだと
そうだと思ってたからなんだ
選挙のたびに
電話をよこすようになって
もう三年 ....
ただ、ただ、幸せになりたい
そう思うのは罪ですか?
ただ、ただ、強くなりたい
そう目指すのは無駄ですか?
許してくださいそんな都合のいいことを言わないが
もう僕は忘れれるよ、ごめんね ....
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