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死に際の無様さを焼き付けた思考
業火に狂い、踊り
痛みの感じぬ体を切り刻む
吸い尽くされた活き血は
妄想をも蝕み滅びゆく眼球
死にたいと願う誠の矛先に
愚かさと醜さと汚らわしさを
熱 ....
ぶらんこが 揺れていた
夕暮れの校庭
静けさが影を落とし
風に
ぶらんこだけが
そよいでいた
なんとなく
ただ
なんとなく
寄り添って
いっしょに
泣いてあげただけ
....
理由など探せないけれど
赴くままに尋ね行く旧家
急ぐように古びゆく様を
呆然と眺めることしか出来ず
異空間の佇みに安心を覚える
理由も探せぬまま
歪む扉をこじ開けた
古さを物語る音はあの頃のまま
荒 ....
近い過去
傷口を庇いながら
痛みを無視して
紅空を愛してた
今
認めなかった傷を
直視して解けた意味
幼さと至らなさと
自我欲の赤い泪
白空を求めている
近い未 ....
藍に鳴く瞬きは
添える程度の色彩
決して主張しすぎない声で
詠うように流れては
見下ろした先の草花に
願いを囁かせた
蒼に震える輝きは
漂う程度の色合い
妥協にも似たか弱い声で
....