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そっと抱いた人間模様
 
水玉
しましま
 
いやいや
そんなもんじゃなくて
 
 
優しく撫でた人間模様
 
ドット
ストライプ
 
いやいや
そんなことでもなくて
 ....
なぜあなたは 
病の親の世話をして 
毎朝歯を喰いしばり 
家の門を出て来る部下が 
体調崩し仕事を休む 
辛いこころが見えぬのだ 

わたしは今日も ふんふん と 
あなたの腐った愚 ....
夜の夏がほのかに飛んで
闇の中に夢を描く
この世界に音は必要としない
ただわずかばかりの光だけが
飛びさえするだけで
夜の夏は十分なのだから

夜の夏が静かに飛んで
闇の中に夢を灯す
 ....
アンドロイドになるのは容易い

毎朝 世界にいざ、入獄
反復する彼の言葉だけ持参

雨ざらしの秘密
振りながら縺れる水、を笑う


時に大きくうねる
波、それからプラト ....
私が戦士じゃないとしたら
それは、この剣を捨てて
あなたを助けてしまったことに
由来するのかね。

それとも、
もう戦いは終わったから
ということかね。

こうして月光に照らされて
 ....
源流に程遠くなく
清らかな姿を
留めながら
静かに流れゆく
孤独な細い川


貞節な乙女を
思い起こさせる
喧騒に揉まれる前の
ひとつの
純真

フルートの音色が
時折舞い ....
彼女とは病院の待合室で出逢った
小さな体に大きなヘッドフォンが目立ってた

彼女は僕に素敵な音楽を聴かせたよ
僕にとっては彼女が素敵だったけど

祖父にもらったサイドカーに ....
           競歩のまねして
      ちゃちな市道をすりぬける
野末には瑞々しい水田がねそべっている
 くろはえにすなおな いとけない稲は
    衣擦れのそよぎこそないものの
 ....
透ける 青空
高き 雲
夏の太陽
留めたる
秋の収穫
ぶどう狩り

ぶどう棚から
こぼれ来る
木漏れ日 キラリ
ぶどう房
輝く ルビーか
ぶどう房

一粒 口で弾けては
 ....
雨上がりの水たまり
泥水も尊いいのち

綺麗な花が
尊いいのちなら
枯れた花も
尊いいのち

忘れないよ
ここにいたのは
尊いいのち



犬が
ぴちょん、と
鼻をつけ ....
また見知らぬ誰かのために、
泣いた。
依頼主に、
何があったのかは、
知らない。
遺影と目を合わせても、
何も感じない。
泣き屋が流す涙に、
変わりがあ ....
〈タネ〉も〈シカケ〉も
ありふれた
この眩しいほど
澄み切った世界で


信じられる
暗闇

自分自身だけ


汚れた爪と
不格好な指
骨張った甲から

覗く
 ....
光にあたりたい
ただ それだけで

日光の当たるところに何かあれば 
必ず 陰ができるように
 
光の当たるところにだれかいれば
必ず だれかの光が途切れるのです

それでも 
欲 ....
夜明けとともに
目的もなくふらふらと
外を歩いてみる
そこの夏は冷たかった

葉の上の雫に触れ
その一瞬にしかない冷たさは
手のひらの中で
やがて消えてゆく

川のせせらぎの音も
 ....
小さな渦にあめんぼが脚を取られていた
男は意味も無く泣いていた

空は薄く曇り
まるで世界中が白い
銀色に染まった朝の事である

コトコトと煮えるシチューの湯気に記憶が奪われていった
 ....
手を引いて
歩く指先は、きっと
温かかったような
そんな気が
している
 
お母さん、と
間違えて呼んだ私の
頭を撫でては
大丈夫と
微笑んでいたから
 
 
髪を結う仕草の ....
鬼がやってきて
かくれんぼをしようと言った
僕たちはちょうど
何をしようかと考えていたところなので
いいよ、いいよと
鬼に賛同した

鬼が百まで数えている間に
僕は境内の ....
 袋小路に入ってしまった時でさえも
 苦しみに絶望してしまった時でさえも
 それでいいじゃないか
 それが生きること
 革命のポエムを産み出せば新たな道が訪れる

 捉え方を間違わなけ ....
傷は黒く切り裂く飛び散る羽
船と気球は別々の方向へ向かう
感情の線は鳥の形をしている
白い空間は必ず黒く擦り切れる

波の色は緑
寄り添う二本の木が横に項垂れて
水面の波紋を真上から見下 ....
 
なぜ
 
些細なことで殺しあったり
つついてみれば
脆弱な理論に扇動されたり
 
なぜ
こんなにも人は
君のアドレスを消去することにした


一件消去しますか

イエス

一見消去しました


僕は 君を忘れることができるだろうか
誰も自分のことを
見てはいない
 
 
そう思ってた
 
 
 
でも本当は
いつも誰かが
必ずどこかで
見ているんだ
 
 
いいことも
いけないことも
 
 
 ....
GIVEが先、TAKEが後
与えて与えて与えて
始めて貰える物
皆損得で動いている

GIVEばかりでもだめ
TAKEばかりでもだめ
GIVEですぐに見返りを
期待すると行き詰ってしま ....
何かに追われて
自分が見えなくなって
約束すら忘れて

遠い遠い道のりの途中で
出会いがあった
運命と呼ぶには
少し大袈裟な
そんな出会い

他人は他人
自分は自分

 ....
今まで見えなかったものが
見えるようになった
自分が生きている今の世界が
迷路になっている
高い壁と細い道しかない
何も拠りどころもなく彷徨い続けると
展望台と書かれた案内板があった
そ ....
あるく
ただ、それだけ。
きみのこころをあるく
わたしにできるのはそれだけ
笑顔が欲しかった
できれば言葉も欲しかったし
ごめんも、いいたかった
ただ、それだけ
紫色の夜
チャリで駆け出す
月の跡 世界の裏側

 
 

突然
怖くなって
鳴り響くサイレン
逃げ込んだ
ひとりの部屋
冷たい床

 

夜中に脱いだ
抜け殻 ....
+落葉の日には


 赤い色、青い色
 残りの空を数えている
 穏やかな日々、頬は
 青く紅葉として
 時間は等しく流れていく

 境目に乗って遊ぶ
 あなたの身体に耳を置く
 ....
合格をゴールとする人もいる

就職を目的地とする人もいる

結婚を終着点とする人もいる

または子育て終了や昇進、退職をそれにする人もいる




でも

地球は ....
道路に捨てられた タバコ
雨で濡れてふやけて溶けた

日々吸収してゆくコンクリートは
ついにニコチン中毒となった
それは
お祖母ちゃんが乙女だった頃の 地面のハナシ


私は縁側 ....
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