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{引用=何十年か一度
季節が歪むと
東西の桜前線が逆転し
北から桜が咲きます

これを
紫桜前線と呼ぶのです}


{ルビ『紫桜前線』=しざくらぜんせん}

そんな記述を
小学 ....
{画像=080330035748.jpg}
言葉は、
口に出してしまえば
消えてしまうさ。
心はそんな
簡単なことでは満足しないさ。
手を挙げても
君は見てくれないし、
目を上げても
 ....
ぼっかり空いたこころの隙間に
あなたの優しさが忍び込む

そのひとに騙されているのではと
友達は忠告してくれた
仮にそうであったとしても
構わないと思ってしまうわたしがいる

ひとの弱 ....
きみをおもいだす

よるはいつも暗く
窓に映るぼくはすこし歪んでる
あめが降れば街は滲んで
みずたまりに落とした絵の具のようさ
揺れて、染みて、きみになる

あさはいつも正しくて
羽 ....
雨が降る
重く沈む大地
佇む電柱のむこうに
荒れた風景がひそんでいる
降り続く雨に
思い出が
霞む
やむことのない
雨音の隙間で
ひっそりと
時が無言でいる
今が幻のようだ。
 ....
今日君が流した涙
心の窪みに溜まって
いつか差す光に照らされ
キラキラ輝くだろうから

言いたいこと
どれほど伝えられたのかい
聞きたいこと
どれだけ話してくれたのかい
今日は風がと ....
春の日差しが温かい
もうすぐ
色取り取りの花が
子ども達の笑顔と共に咲き誇る

彼らの背負う
色取り取りのランドセルと
色取り取りの夢や希望が
春の日差しよりも
眩しく光って見える
 ....
花びら
ひら
ひら

舞い落ちて
切なく

遙か昔に思いやった
君の笑顔は

遠く
近く
揺れて
陽炎


待ってと叫んで
追いかけたかったのは
何なのか

今 ....
季節の坂をのぼる
胸には美しく包装した
空き箱を抱き
歩幅のぶんだけ
地平はさがり

わずかに高まる
あなたの心音を想い
わたしは勾配の不安に
つまさきで触れる

春色はとうに
 ....
{画像=080315002645.jpg}
きょうもまた
独り、
みなの寝静まった寮に
幼児の瞳を輝かし、
いじけた手足を伸ばす時、
心は嵐の後の
蜘蛛の巣のように、
暗く重たいものを ....
過ぎては消え 遅れては鳴り
ふたたび現われ 昇りゆく
水たまりの径
ふいの翳り


まだ水は冷たく
指をまわす
見聞きした風
伝えられずに


陽のはざまに揚まり  ....
喜ぶのなら 何かを分け合い

生まれてきた意味を信じ

笑うならば 手と手を結ぶ

人は誰も淋しい旅人だから

想うならば 遥かなる道を

永く果てしない夢を

感じるなら空と ....
薬で眠る
あなたの一日は
たぶん
誰とも違う一日

ときどき
あなたは目を覚まし
ありもしない
歴史を説いて

目が合うと
もういい、とか
すまんのう、とか

もう
語り ....
宵の群青

まぁるい月に

控えめな 冬の星


薄い 雲は

氷の飛礫

凛とした

空気の冷たさは

春めく景色に

待ったをかけて

早咲きの花々を ....
{画像=080301014739.jpg}
愛に飢えているわけではありません。
恋に憧れているわけではありません。
ただ一途に想いたいのです。
自分のすべてを忘れてあなたに
わたしのすべてを ....
ああ
いくつもの候補があったよ
さくらとか、みかんとか、まりんとか
植物や風景が多かったかな

もう生まれてくる季節なんか
どうでもよくってね
まろんとか、こなつとか、みさきとか
次々 ....
無いようで在るもの
  それは暖かな「風」でしょうか
     それとも冷たい「時」なのでしょうか

在るようで無いもの
  それは尊い「霊}でしょうか
     それとも厳かな「魂」なの ....
世界を手にとれない
小さな手
サミシサに
ひと粒の砂さえ
握りしめて離さない
さまよう私の
うつろう心の
冷たい手
まどろみの中で聞いた
雨音は幻だったのかな

差し込んできた光に目を覚ます
少し強い風が吹いているようで
外では木々がゆらゆら踊る
当たり前に包まれた休日の昼

迷惑メールの受信履歴が ....
あの古い家の二階の窓に
いつか見た雲が流れてゆく
雲はいつもあの窓に吸い込まれ
戻って来ない日を数える
そっと指折りをする


窓ガラスに昼の陽がさして
辺りはぱっと明るくなった
物 ....
−今更なんで、思い出したりしてんだろう?

雪が降りしきる午後のメールでフラッシュバックして、彼の好きな桜は今年は遅くなるだろうなんて予測してみる。
桜の木の下に佇む白いジャケットの彼の姿は、 ....
一面の白銀
深く足が埋まる
掻き分けて
踏み固めて
一歩ずつ、確かめて

"誰かが歩いたところに道はできる"

白い道に埋もれながら
ふとそんなことを想う

 ....
息子を公園に連れていって
一緒に滑り台で遊びながら
あんな時もあったな
なんて思う日がくるんだと思う

仕事が忙しくて
一緒に遊んであげられなくて
お父さんきらい、なんて
言われた時も ....
くずれおちて 波に
さらわれても いつか きみの渚に
ながれつき たちあがる 砂の城で
愛のために そして死のために
おなじひとつの 星座をうたう
浴槽のなかで
泣くと
温まった頬よりもっと
熱いものが滑る

首筋をかすめて鎖骨へ
塩を含んだ水滴が落ちて
水に溶けてゆく

こうしていると
かなしみはまた
薄い皮膚を通 ....
私を揺する
毒苺の群生する
この森で
木々は静かに呼吸する
膝を小さく折りたたみ
瞳をとじて
二月の寒さを一口のんだ
あの
冷たい上では変わりなく
星が瞬いているのでしょうか ....
隠せない傷跡を見られたとき
後にうまく接することはできないだろう

人との出会いが生み出すメリットとデメリット

両者が生み出す不協和音と神


寂しがりやな僕には
音楽を聴かずには ....
薄紅そまる風の道
夕闇せまる草の道

落日の片隅に
佇む人の
瞳に映る翼の模様
羽ばたく視線は
彼方を知らない

澄まして聞こえぬ
その名のみ
凝らして見えぬ
その姿のみ

 ....
燃えておりました

街は真っ赤に燃えておりました



ぼくは、ぼんやりとテレビの前で
その光景をながめておりました

電気はつながっていました

すぐ横には、
割れたガラスの ....
壁に埋め込まれた青のガラス球が
深く次元を縫いとめて 
どこか知らぬ土地の街角を写している

白い壁に埋め込まれた青ガラスの半球は
日の光を浴びることができない
でも これ以上何処へも転が ....
見崎 光さんの自由詩おすすめリスト(335)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
紫桜前線- 蒸発王自由詩4*08-3-30
君へ伝えたいこと- beebee自由詩7*08-3-30
騙されるひと- 恋月 ぴ ...自由詩23*08-3-26
きみをおもいだす- アルビノ自由詩708-3-24
- Etuj ...自由詩508-3-23
この雨上がれ- 松本 卓 ...自由詩408-3-20
色取り取り- 桜 葉一自由詩108-3-16
記憶- 自由詩308-3-15
そら似(ver.2)- 阿川守基自由詩3+08-3-15
春の夜に- beebee自由詩6*08-3-15
ノート(ひとつ_撓む)- 木立 悟自由詩608-3-13
星達の声を聴きながら- choco3594自由詩208-3-12
桜の街- umineko自由詩26*08-3-9
春の- 李伍 翔自由詩308-3-1
人を好きになること- beebee自由詩9*08-3-1
いのちのなまえ- 佐野権太自由詩46*08-3-1
黒い光と白い影(八)- 信天翁自由詩108-2-29
冷たい手- 由志キョ ...自由詩708-2-26
冬色- 松本 卓 ...自由詩208-2-24
- 石瀬琳々自由詩18*08-2-20
だいやりー。(番外編)- 自由詩308-2-19
- 相羽 柚 ...自由詩3*08-2-19
日々の隙間- 小川 葉自由詩808-2-17
そろもん(絆の歌)- みつべえ自由詩708-2-2
飽和- 銀猫自由詩16*08-2-2
ほしになったら- パンダコ ...自由詩408-2-2
出会い- ark-eyes自由詩4*08-1-27
誰そ彼(たそがれ)- LEO自由詩12*08-1-19
今日、神戸の街にも雪が舞いました- わら自由詩15*08-1-17
ガラスの風景- いねむり ...自由詩108-1-13

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