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思い出す海は
目が痛いほどの色だった
いつもその色を
ただ見つめていた
何もなかった
それが嫌で
夢を見たまま
家を出た
何を描いて
いたのだろうか
ここは全てが
固定され
冷 ....
ゴミラは疲れてしまった。
うつむいて
とぼとぼと茶色い海辺をあるいた。

テトラポットが陽気な声で
「あたしはゴミじゃないわよ」と言った。
でもゴミラは知っていた、
テトラポットはゴミラ ....
ここでウエハース島の物語に戻る前に
ぼくのことを伝えておこう
ぼくはどういう訳だか冷蔵庫に閉じ込められている
それは
ある女の子にぼくが酷いことをしたからだ
ぼくはその女の子のことを殺そうと ....
アルルコールは
リタを探そうとしたが
どこに行ったのか見当が付かなかった

「シュトゥルム・ウント・ドラング」
その時だった
ユリイカ研究所に向かって歩いてくる
地質学者のフルボサミン女 ....
それより前のページは切り取られていた



「したがって

ウエハース島は思い出の海に沈むのである

ウエハース島も
ウエハース島の海も
すべては思い出の断片でしかない

私や ....
その黒ずんだ石塀より
実は君のほうが長く生きている
みにくさのまま立っていよ


朝一台も居ないパーキングは晴れやか


力尽きるまで
ひとりで立っていよ



2003/0 ....
ウエハース島の頂には
ユリイカという研究所がある
そこではひねもす
ウエハース島に付いての研究が行われている

あまりにも研究熱心な研究者ばかりなので
島が沈み始めて
ウエハース島の頂の ....
ウエハース島の人たちは
紫芋を食べる

紫芋は皆が食べるが
紫芋を作るのは
作る人と作らない人に分かれる

作らない人は作る人の紫芋を貰って食べる
作る人は自分の紫芋を食べる

ア ....
ウエハース島は
どこかの星の
どこかの海に浮かんでいる
ウエハースでできた島

そこには人が住んでいて
研究者や子供たちが住んでいる

研究者はウエハース島のことを研究している
子供 ....
私と声との隙間で咲くバラの思惟
半睡の岸辺で眼のように
眼……が 硝子空を夢みてうたい続ける
星と息の往還 ここから 土の裂け目が始まった

眼窩にまでさし延ばされた凪の ....
ぎりいん ぎりいん ぎりいん

おっそろしく陰気な目つきして
錯綜した{ルビ鉄路=レール}を踏みしめて
いったり
きたり

ぎりいん ぎりいん ぎりいん

干からびた臓の腑をずりあげ ....
おかあさんおかあさん。

腕がいっぽんしかないおかあさん
にほんあるおかあさんさんぼんしかないおかあさん
よんほんもあるおかあさん無数の
おかあさん。

本を読むうたをうたう食器を洗う道 ....
孤立する、空隙 の、脅威 [組み合うことのない手と手] 凝縮する 太陽 の 欠片 [死はヒトの子供と共に] 有害電波 の 水面 蛾 の 死骸 から 立ち上る ひとつの 囓る ともがら [動輪 が 領域 .... 太陽は権力の匂いがする
スピキュール、フレア、黒点、がひろがる
すべすべした君の肌から黒いレモンが香る。

君は喪服でフランス人形みたいに愛くるしくて
黒いレモンのペンダントをしていた
泣 ....
Maunaは山
Kaiは海
だから
さしずめ山海通り

斜め向かいの家で
巨大な犬が柵の内側を徘徊していた
裏庭の木が
嵐の夜になぎ倒されてしまった
パイナップルの実が
茎のてっぺ ....
捨て金魚をした

近所に川がなかったので
人の多い駅前に捨ててみた
金魚だってわかってもらうために
「大学と手毬です 可愛がってください」とでっかく書いた
気になって一日に何回も駅 ....
{引用=さて、ひと思いにやってみようか。
どうきりだしたらよいのか。

「アルフレッド・プルーフロックの恋歌」 T・S・エリオット}


さあ、一緒に出かけよう、私とあなたと

 ....
クーラーが壊れたので暑くてたまりません
床屋さんは窓を全部ひらきました
床屋さんは手をよくあらって
よごれて刃こぼれした剃刀を捨てて
血みどろの店内を掃除しはじめました
明日は火曜 ....
 射精大会!
 陳腐な言葉の響きに子供のようにはしゃいでいたら子供になっていたので遠くのものを取ろうとして手を伸ばしたら本当に手が伸びてしまったところで遠くのものがどうにかなるわけではなく新たな言葉 ....
二十数年前
大量の醤油を飲んで自らの命を絶った科学者がいる
それが私の父だ
いったいどれくらいの醤油を飲んだのか
警官が説明しようとすると
母はそれを遮り
私の手を引いて長い廊下を歩き ....
昨日、詩ができました
世界の飢餓を嘆く詩でした
あまりによくできていたので
ごはんをいっぱい食べました

昨日、詩ができました
戦争に反対する詩でした
あまりによくできていたので
朗読 ....
     血を流した 馬が走り
     戦車が民衆を踏み潰す
     民主主義を 撲滅せよ

     蒼ざめた馬が 振り向き
     「死にいたる病」は蔓延す

     黒い馬 ....
--おはようございます。


彼女は朝のことばを話す
僕は夜の体で受け止める

--僕たちはいつも、たとえばテーブルクロスについて、とか
 あるいは縞模様のパジャマやタオルケットや
  ....
裏庭のトマトをもぐようにわたしはわたしになまえを
いくつもつける
(たとえばフランチェスカ、など)
そこにいるわたしテーブルのうえのわたし
わたしがすでにいないところにいるわたし
テーブルの ....
外部は侵入を阻止不可能で計画的続行に必要な道路を鋪装し丁寧に直線曲線と過程を開
拓時重宝する原型の類型崩壊に一部的関与を否定して合法の下部依存に癒着を結合し落
下落下落下落する株価と有限会社社長の ....
白い
白いブリーフ姿
白いブリーフ姿の中年
白いブリーフ姿の中年がベッドの脇で
準備体操

白い
白いブリーフ姿
白いブリーフ姿の小太りな中年
白いブリーフ姿の小太りな中年がマンガみ ....
(ここをのりづけ)

嫌悪 殺意 嫉妬 偽善 妄想 懐疑

不幸 迫害 貧困 孤独 疎外 恐慌

ーーーーたにおりーーーー

廃棄場所は各自治体の指示に従って下さい。

※本品はリ ....
海に行く途中 綺麗な花を摘んだ
空は曇り台風が来ていた
誰も居ない浜辺で少し歩き立ち止まる
膝まで潮に濡れてこの頭まで雨に濡れた
みじめな

また強い風が
花を散らしていく
目で追 ....
ぼくの名前は秒針
チッチッチッチッと音を鳴らして
0秒から59秒まで
時間を知らせるのがぼくの存在

ぼくはある待合室の掛け時計の中にいた
ぼくのことを見詰めている
ひとりの女の子が居た ....
走ってないと追いつかれるぜ
フレッドがよくそう言ってたっけ
でも、いつまでも走ってるわけには
いかないだろう
いつまでも
おんなじところを

立ち止まる
振り返る
こっちに来るのは誰 ....
片野晃司さんの自由詩おすすめリスト(170)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
Co- ねなぎ自由詩203-9-11
ゴミラの消失- 佐々宝砂自由詩5*03-9-11
ウエハース島の思い出_6__〜スーパーストロングガール〜- よだかい ...自由詩803-9-10
ウエハース島の思い出_5__〜シュトゥルム・ウント・ドラング ...- よだかい ...自由詩7*03-9-10
ウエハース島の思い出_4__〜したがって〜- よだかい ...自由詩603-9-10
朝礼- 大村 浩 ...自由詩5*03-9-8
ウエハース島の思い出_3__〜ユリイカ〜- よだかい ...自由詩503-9-8
ウエハース島の思い出_2__〜LLサイズ〜- よだかい ...自由詩703-9-8
ウエハース島の思い出_1__〜ウエハース〜- よだかい ...自由詩803-9-8
境界蝕- 徐 悠史 ...自由詩303-9-7
機関車ー人夫時代ー- 狸亭自由詩103-9-7
おかあさん- なを自由詩803-9-4
孤立する、空隙_の、脅威- ななひと自由詩303-9-1
『レクイエム・レモン/ひかり』- 川村 透自由詩603-8-14
山海通り- アンテ自由詩3*03-8-6
捨て金魚- 嘉村奈緒自由詩33*03-8-3
プルーフロック氏に贈る恋唄- 佐々宝砂自由詩403-7-23
月曜日の惨劇- 佐々宝砂自由詩4*03-7-19
ドアに「只今仕事中」という張り紙のしてある詩人の小部屋(ノッ ...- 黒川排除 ...自由詩103-7-17
醤油- たもつ自由詩9203-7-9
詩ができました- 紀ノ川つ ...自由詩1203-6-29
啓示への反潮流- ティナ自由詩103-6-28
『彼女の朝』- 川村 透自由詩203-6-21
テーブルのうえのフランチェスカ- なを自由詩3203-6-18
mess- 黒川排除 ...自由詩103-6-13
準備体操- 紀ノ川つ ...自由詩503-6-3
- 黒川排除 ...自由詩303-5-30
001- 自由詩103-5-28
精神科の待合室でのつまらない妄想。(千葉県民の会で朗読したや ...- よだかい ...自由詩1603-5-21
あいさつ- ならぢゅ ...自由詩103-5-19

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