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たけちゃんはくやしかったのだ
ちょーかっちょいい消しゴムを
むりやり下手くそな字でよごされて
ごしごしこすってみても
マジックだから消えねぇよ

絶対になくしっこない
消しゴムだったのに ....
ハピネス。
幸せについて語ろうとすれば
それは光のように輪郭をなぞって透けていく
影はすべて
光を雄弁に語るハピネス。
流れ、を捉えることが難しいのと同じくらいに
私たちが生き残るのは ....
無数のひび割れた青空の目のなかから
たえまなく降りてくる風の淀むところに
ふるぼけたダンボール箱が積まれている

いつしか鳩たちがすみはじめた

傘もささず
棒のような日日が
確かに過 ....
ここはまるで火星みたい
しずかでひろくていい天気ですよ


あなたがわたしに仕事をくださったのでわたしはあなたになまえをさしあげて、そうしてふたりして手をつないで、ソトへ 行きました。ほとんど ....
かわいた草むらをかきわけて歩きながら、
甘いパンをわけあって食べる。
ふくらんだあなたの頬をながめていると
わたしたち死ななくてもいいのかもしれない、
だれかから許してもらったみたいな気ぶんに ....
  わたし
  ごくつぶしの耳鳴り芳一と
  反転した橋の下
  こうもりみたいな夜を過ごす
  森の、もっと森の方
  ただのニレだったという屍が
  糸を引いて地面に伏せるまでの時 ....
反戦のために祈るな
反戦のために群れるな
反戦のために
「ささやかな何か」などするな
反戦のために考えろ

祈っても戦争は無くならない
頭数だけ集めても戦争は無くならない
戦争はそ ....
地下鉄で
あなたは手首だけの幽霊と手をつないでいる。
もうさびしくないね、よかった。
あなたを慰めるためだけにこの世界に生えているてのひら。
それはまるで、

薔薇のよう。
ぼくはミルクキャンディーを毎日舐めていた
生まれたときからずっとだ
だからいつも舐めるミルクキャンディーがどんな味をするのかなんてわからない
そんなぼくとおなじ
ミルクキャンディーを舐めつづけ ....
窓を開けてテルヒコが部屋へ入ってきた
アキヒコと名乗りわたしのベッドにもぐり込む
夜は深く闇の中で身をこわばらせるわたしの隣で眠るアキヒコ
焦げ臭さとほこりっぽさがわたしのベッドを焦がす

 ....
{ルビ西御門=にしみかど}のフレンチレストランで女友達と、春野菜のソテー、小鳩のロースト、ワインもまぁまぁ、早めに戦線離脱したわたしはデザートのメニュー。ルバーブのパイ。そういえば、今朝、谷川俊太郎詩 .... わたし、どこやらに極楽があるとおもう
春の山道で
垂れ下がって咲いている藤の花と
それを咲かせている木が
じぶんの花も
たっぷりと咲かせているのを見ると

山藤はがむしゃらに這いのぼ ....
伸ばす 手 緘黙 する 羊 隔離 された ひとときの 表情 揺れる 記憶 感情
は むしられた 鳥 の ように 震える。
無音 の フィルム 引き裂かれる 裸体 小動物 の 群れ は 波打つ 意 ....
しん、や。


さびしい手
錆びついTake

ギタリス、トの指輪、のように
靴磨きの、はなうた、じ みて。
紫の夜が
南十字に降る、触れる

大理石の僕
冷たい膝を、割り砕か ....
ライターの炎
午後拾時の駐車場
アナタの腕
安定剤の匂いに似てる
ラヂオから流れるピアノ



薄暗いライト
午前零時のベッドルーム
『キミの乳房
睡眠薬の温度に似てる』
有線 ....
ふわりと風に持ち上げられて
風船はまた
地面に這いつくばる
いつの間にか
ずいぶん膨らんだ気がする

大きく息を吸って
ゴムの口に吹き込む
酸素と二酸化炭素の比率
だけが
中と ....
街中ですっ転んだ
視界にあるのは人の脚

何事も無かったかのように通り過ぎる脚
立ち止まってこちらに視線を投げかけている脚

スーツの脚
ジーパンの脚
スカートの脚
ルーズソック ....
みどり児は
あけの河に流されて
流れ着くのは石の岸
そこをみずからぬけ
葦の原へおちつく
すでに住まう
年よりの蛇とあそぶ
おどりあそばせ
つゆふる夜半には
犬三匹をおま ....
息苦しさを感じて、
ふと目を覚ます。
どんなにも、
あなたなしでは
いられないのかを知る。

追いかけるほどに、
逃げていくようで、
怖くなって、
足を止める。
立ち止まると、
 ....
暗く輝く舗道に
群れるひとの息
灼熱から遠ざかるからだに
ひっぱられ
脇道にそれて
ひんやりする暗がりに
肩を入れる
夜に流れる
うすい闇は
底なしだ
ぼくは冷たい空気のなかを
 ....
片野晃司さんの自由詩おすすめリスト(170)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
やがて角の生える日- ならぢゅ ...自由詩203-5-12
ハピネス- いとう自由詩5703-5-12
夜の鳩- 足立和夫自由詩203-5-9
徒歩旅行- なを自由詩803-5-8
甘いパン- なを自由詩603-5-8
ニレ- 嘉村奈緒自由詩1303-4-19
祈るな!- 紀ノ川つ ...自由詩1103-4-14
薔薇の花- なを自由詩1903-4-13
甘いミルクキャンディー- よだかい ...自由詩603-4-13
『カナリヤのテルヒコ_2003』- 川村 透自由詩4+03-4-11
Die_Forelle_D550_Etwas_Lebhaft- 芳賀梨花 ...自由詩4*03-4-11
極楽の花- 渦巻二三 ...自由詩1803-4-10
残像- ななひと自由詩503-4-7
『さびしい手』- 川村 透自由詩403-4-5
レトリックジャズ- 美月自由詩203-4-4
ぼくがいる証拠- アンテ自由詩15*03-4-4
人の脚- たもつ自由詩2103-4-2
葦の原の- 田代深子自由詩1203-4-2
恋慕- shin自由詩103-4-1
暗中- 足立和夫自由詩503-4-1

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