すべてのおすすめ
僕は十二番目の牢舎にゐる
僕は二零三と呼ばれる
僕は自分の名前を忘れつつある
僕は粗悪な食事に馴れつつある
君の庭の卯の花は
今頃はもう満開だらうか
此処にゐると季節が判ら ....
いま、右手首がひじょーに痛い。うちの飼い猫の血膿をふきとろうとしたら、ズタズタに深くひっかかれた。場所が場所だし、猫の爪は鋭くてカミソリみたいなものだから、自分で見てもリスカの傷に見える。おもしろがっ ....
この文章は、みつべえさんの詩作「凪の日」ほかいくつかの作品と、「凪の日」に寄せたいとうさんの批評「何故詩なんか書いてしまうんだろう」に触発されて書いたものです。
「凪の日」
http://po ....
四二.一九五キロをみな包丁持て走る (摂津幸彦)
俳句は怖い。恐ろしい。どのくらい恐ろしいかって、「俳句」というキーワードでぐぐってみたらいい。いくつひっかかると思う。どれだけのひとが、どれだけ ....
母を脱ぐ
血を浴びて
いまだ名もなし (高柳重信)
すでに忘れられたとおぼしき「俳句の非ジョーシキ具体例」シリーズ、まだ終わってはいない。天災のごとく忘れたころ(実を言えば他のネタが尽 ....
またはドキュメント晩酌時の佐々家。
夜のテレビの紀行番組で、
アンダルシアの風景が写る。
「アンダルシアって、アではじまってアで終わるね」
と夫。
「そうだねえ」
とわたし。
....
このシリーズは「俳句の非ジョーシキ」であって「俳句のジョーシキ」ではない。勘違いしてる向きがあるとびみょーになんだから、念のため。
さて、ジョーシキを蹴飛ばす前にジョーシキを認識しておけというこ ....
2002年に詩人ギルドレビュウに発表した文章をもとに、雑談スレでの「詩の定義」議論に、私なりのレスポンスをしたい。下の文章は、あちこちの詩の掲示板で何かと問題にされることの多い「詩の定義」議論に私なり ....
わたしたちは歌いましょう
ここにはもう
陸地はない浜もない砂もない
貝のひとかけらも落ちてはいない
浪の花とて立ちはしない
そしてわたしたちには翼もない鰭もない
この海原にもうすぐ冷たい雨 ....
誰がなんと言おうとも、私は三流怪奇詩人でありたい。インターネット上において、私は、ポエム書きのパキーネだったり、リリック&ことばあそび書きのりりと☆だったり、連作詩書き兼マルクス主義フェミニストのルク ....
日本文学盛衰史
高橋 源一郎著
出版:講談社
ISBN:4-06-210585-3
発行年月:2001.5 本体価格: \2,500
この600ページ近い大冊を書評するのは、個人的に ....
「わが青春の詩人たち」三木卓著 岩波書店 ISBN【4-00-002642-9】\2,500
本を読んでいて、巻末に著者年譜があると、いつも、現在の自分の年齢にあたる部分を熟読してしまう。この ....
幾重にも入れ子になった
夢の物語のひとつで
旅する人々が歩いてゆくのを見た
真冬の草原に鉄路が走っていて
旅をしない人々は
白茶けた駅でいつまでも待っていた
旅から帰る人を待っていたのか
....
近くの小学校から
家路のメロディーがかすかにきこえる。
むくどりが騒ぎながら巣に帰る。
そろそろ帰ろうと思って土手に登る。
いつも歩く河原の
何度も踏みしめた砂地。
そこに蟻地獄がいる ....
ちっちゃくて硬い。
鈍色にくすんだ鉄のかけら。
美しい鳴き声は持たない。
美しい模様もない。
田舎の物置の
米ぬか臭い片隅で
ただ生きてゆくために
もぞもぞと生きている。
生の ....
1.
洞窟は亜硫酸ガスに満ちている。
酸素濃度計は警告の悲鳴をあげ続け、
俺のマスクは目詰まりしている。
俺が生きているのはどうやら奇跡的なこと。
俺を拒み人間を拒む洞窟世界で、
....
――油膜のような色なんだ、赤にも緑にも見える。
Tはテーブルの上のカップに視線を注いだまま
落ち着かない様子で呟き口に手を当てる
僕は僕で
冠雪して間もない山なみを窓ガラス越しに見ながら
....
この惑星のこのあたりはそろそろ晩秋で
赤く色づきはじめたハゼの葉が
窓の外に揺れ
この惑星のこのあたりはそろそろ夕刻で
暗くなってきた室内に
パソコンの画面がまたたき
またたき
....
まずは詩をひとつお読みください。
著作権は切れております。
***
「琉球娘仔歌」佐藤惣之助
その黒髪の上(へ)に瓜籠やのせて
その黒髪の上に仔豚やのせて
紅藍(べに)の花よま ....
詩人が食卓のナプキンに詩を書き得た時代は過ぎた?
それとも今なおわれわれにそうした牧歌的行動は可能?
私の机の上には音楽と絵画と文学に類似した何かを収めた小さな箱がある、
これはナプキンでは ....
腰のものを赤く染めて鳥が鳴く。
うぶめ、と呼ばれる鳥である。
産の穢れに死んだ女は鳥となる。
ほう、と鳴くが聞こえるか。
生まぬとしても女は女と男は言う。
うぶめの悲しみを知らぬは幸福と ....
ゴミラは疲れてしまった。
うつむいて
とぼとぼと茶色い海辺をあるいた。
テトラポットが陽気な声で
「あたしはゴミじゃないわよ」と言った。
でもゴミラは知っていた、
テトラポットはゴミラ ....
ここまでの6章で、私は、ネット詩批評の周辺にある5つのもの―――交流・感想・紹介・添削・観賞について書いてきた。これら5つ以外に「解釈」「註釈」などがネット詩批評の周辺にあるが、私は「解釈」を重視して ....
なんてタイトルをつけると怒るだろうか、「我が同志たるトラブルメーカー」というのは、ずばり、山田せばすちゃん(敬称略)のことだ。技術論的批評(もしくは「添削」)の腕前に関しては、彼の右に出るものは少ない ....
告白すれば、私は詩人同士の交流に限らず交流とゆーヤツが極端に苦手だ。自分の詩に感想をもらっても、どうレスしたらいいかわかんないし、私生活について質問されたり私生活について語られたりしても、あまり興味が ....
この一連の文章は、タイトルから推測できるように原口くんの「まず、ないものねだりをしないこと」を受けた文章ではあるけれど、別に反論というわけではない。原口くんが、技術論重視の批評者を真っ向から批判してい ....
今夜このサイトをみてちょっと気になってた文章を読もうとしたら、削除されていた。私の投稿のあと削除されたっぽいので、もしかしたら私のせいだったらどうしようと今さら思い悩みつつ、加筆訂正させていただきます ....
{引用=さて、ひと思いにやってみようか。
どうきりだしたらよいのか。
「アルフレッド・プルーフロックの恋歌」 T・S・エリオット}
さあ、一緒に出かけよう、私とあなたと
....
クーラーが壊れたので暑くてたまりません
床屋さんは窓を全部ひらきました
床屋さんは手をよくあらって
よごれて刃こぼれした剃刀を捨てて
血みどろの店内を掃除しはじめました
明日は火曜 ....
みだれ髪みだれる前に刈り上げる
海底が盛り上がる あれが曾祖祖父
舐めてみる 仮面の裏の君の涎
キッチンに鳩の生首 おはようあなた
時計がとまる あなたが止まる
交差点い ....
片野晃司さんの佐々宝砂さんおすすめリスト
(30)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
往復書簡
-
佐々宝砂
自由詩
6
04-8-1
外に出て行くためのリスカ
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
27*
04-5-11
風のうしろに風はない
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
11*
04-4-30
俳句の非ジョーシキ具体例6
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
7
04-4-25
俳句の非ジョーシキ具体例3
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
13*
04-4-13
あららのあ
-
佐々宝砂
未詩・独白
10*
04-3-25
その2俳句の非ジョーシキ
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
10
04-3-10
詩の境界線(最終更新9/16.2008)
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
10
04-1-18
千鳥ならざる者の歌
-
佐々宝砂
自由詩
2*
03-12-20
二流詩人7つの条件
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
30*
03-12-9
「日本文学盛衰史」書評
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
4*
03-12-5
三木卓『わが青春の詩人たち』書評
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
4
03-12-3
旅する人を描く人を恋する人を夢みる人の恋唄
-
佐々宝砂
自由詩
2
03-11-28
カゲロウ(百蟲譜6)
-
佐々宝砂
自由詩
2
03-11-18
ゾウムシ(百蟲譜4)
-
佐々宝砂
自由詩
4
03-11-16
白熱_リバース
-
佐々宝砂
自由詩
5
03-11-8
ありうべからざる色彩
-
佐々宝砂
自由詩
4
03-11-3
九十億のそのつぎの
-
佐々宝砂
自由詩
6
03-11-1
南国の娘仔たち
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
3
03-10-26
詩人のティッシュ(満帆さんに韻文レスバージョン)
-
佐々宝砂
未詩・独白
1*
03-9-30
私は石である。
-
佐々宝砂
自由詩
24*
03-9-14
ゴミラの消失
-
佐々宝砂
自由詩
5*
03-9-11
Cry_For_The_Moon_7「批評へ、あるいは_Le ...
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
16*
03-7-29
Cry_For_The_Moon_5「添削、あるいは我が同志 ...
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
5
03-7-28
Cry_For_The_Moon_2「交流、あるいは火星の人 ...
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
5
03-7-27
Cry_For_The_Moon_1「序論のよーなもの」
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
8
03-7-27
消費と熟練工(加筆訂正)
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
4
03-7-23
プルーフロック氏に贈る恋唄
-
佐々宝砂
自由詩
4
03-7-23
月曜日の惨劇
-
佐々宝砂
自由詩
4*
03-7-19
即興川柳猟奇未満
-
佐々宝砂
川柳
5
03-4-7
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推薦者と被推薦者を反転する