ニホンオオカミが
絶滅したのだと言う

友達がいないかわりに
家族を愛したのだと言う

満月の夜は
月に向かって吠えたのだと言う

満月だけが
友達だったのだと言う

ウ ....
きみが少し元気なときに
庭に植えた白梅に
真珠の粒がころころと
それは春の序章とも言える

きみが好きだった春の 前髪が見えて
それはきみの季節とも言えるが
メディアから塗りつけられる春 ....
今日はつめたい雨
明日は多分温い雨
しとしとと濡らされて
嫌だな、篭りきって弱った身体
はるさめになってしまう
内側は殊にきたないから
黒いはるさめ
気持ち悪い




 ....
喪服を着て
ビール一杯で酔っ払う

泣けばすべてを否定してしまうだろう
僕はそれが怖かった

生きていることが奇跡だって
知っていても毎日僕らは
生きるための具体的 ....
スーパーマーケットの
牛肉コーナーに牛がいる
豚肉コーナーには豚がいて
鶏肉コーナーから鳩が逃げた

野菜コーナーを
案山子が何も言わずに
見つめている

店長と人妻店員が不倫した
 ....
一人ぼっちでないてたの。

じゃまには、なりたくなかったと。
だから、からだをすてたのだと。



一人ぼっちでないてたの。

「邪魔にならない=関わらない」

「関わらない=忘 ....
雲の上で
誰か泣いている

その
降り注ぐ雨の下
泣いている人もいるだろう

雲の上で
誰か泣いている

誰にも気づかれることなく

誰にもなぐさめられることなく
保守的であることが、お前を駄目にしてしまうと
片手で数え切れる、僅ない友人らから同じ日のうちに云われたので
帰りぎわに籠一杯に酒を、
よりにもよってコンビニで買い込んで
帰宅するや否や ....
こんな
青空の下でも

泣いているひとが
たくさん
いるんだろう

白い雲が
空を支えたとしても

支えようもなく
孤独に苛まれるひとが

きっと
たくさんいる
美味しそうな楽しみがあったので
夫と半分こして食べた
牛乳パンのようにほんのり甘く
甘いものが大好物の夫は
半分になった楽しみを
美味しそうに食べている
その頬が幸せを含んで
ぷくり、と ....
神様がホームに立つと
いつのまにか
列車がやって来て
旅は始まる

次の駅は
あなたです
              080226


かみさま、かみさま
かみさま!
 かみさま
4度目の正直者が
自己責任をとって自害した
(可哀想な男だが
男だから
一人くらい居なくて ....
ホームセンターで
出会ったやかんが
思ったよりも
紳士だったので
結婚した

その時代
ホームセンターなんて
あったの
母に聞くと
母は結婚写真を
持ってきた

やかん売り ....
まるで

天使と悪魔を
足して2で割ったような存在

天使が囁く、こっちへおいでと
悪魔が囁く、こっちへおいでと

白の世界と
黒の世界

どちらにも
なれない私は灰色だ

 ....
灯油売りの少女が
トラックでやって来る
代金を渡すと
あんなに灯油を持ってるのに
手はこんなにも
冷たい

いつかストーブ売り場で
少女を見たことがあった
ストーブをひとつずつ見て
 ....
** 名前の削られたコメント **

名前を削るのは哀しい。
想いを残せばいい。
色褪せぬ思い出は無い。
心尽くし切る言葉も無いだろう。
想い尽くせぬ残滓に
身を焦がす時があろうとも、
 ....
笑っている
見下ろされて恥ずかしくなる
毎日は
知らないところで進んでいた
取り残されたような寂しさが
独りぼっちみたいで悲しかった


 あの、
 昼間に薄く青くなる
 広大な陰 ....
象の足なら足跡を刻む事が出来るか

一瞬の内に門を開いて頂けるでしょうか?
私の世界には林檎が足りません
バナナなら有り余るほど

入園口で僅かに目を合わした程度
そんな人に林檎を欲しが ....
悪魔を見た
安いビニルの身体で
人の空虚を食っていた

記憶は物質だかんの
食えるんじゃ
塩気やら辛味のある
辛気臭えのが美味え

長すぎる手を
折り曲げて立ち
瞳は大きいが細め ....
白線の内側を
遵守するものにはわからない
よごれ
くすみ
否応なしに手にさせられる

白線の内側を
順守しないものにはわからない
うつくしい
かがやき
届かないからこその憧憬

 ....
{引用=





冷たく冴えた月光に
白く抑えつけられて
家並みは動かない




家並みの間を
老いた野良犬が
痩せた影を落とし
トコトコと 走る
  ( この ....
新しい年の最初の日
朝起きたら羽根が生えている
きっと人間の進化した姿なのだ

翼を広げて大空を飛び回っている
きっと気持ちいいのだろう
高度の維持に必死でよくわからない
俯瞰する町は青 ....
地べたにぺたん、と
座る事が出来ないで
しゃがんでいます

空は霞
綺麗な心を忘れて
知らんぷり

ギターケースを背負って横切る人
本当の音楽を知っているでしょうか?

目の前に ....
 朝目が覚めると、隣に生理痛が寝ていた。
「…あんた、何してるのよ」
「何って、仕事です。好きでこんなことしてるわけじゃないですよ」
 生理痛はへいこらしながら頭を下げる。
 その日は ....
僕たちは汚れた道を
掃除しながら歩く
次から次へ
また汚れるのを掃除する

道はきれいになった
誰かが俺の道だと言った
僕たちは入ることができなくなった
また違う汚れた道を
僕たちは ....
けだるい朝

起きて思い浮かぶは

君の事。


思い知らされた事実が

心を真っ黒に染めた。


君の目に私はうつらない。

1%の奇跡は

消えてしまっ ....
指専用のバス停に
思い思いの格好で指が並んでいる
やがて指専用のバスがくると
指たちは順番に乗り込んでいく
おそらく指にしか
行けないところがあるのだ
慰めが必要だったのは
本当は誰だっ ....
主観をそれなりに着飾らせれば、
客観に見えないこともない
いつか、

『闇』を壊すんだ

その先にある空を

見るために
私の家族は四人だと
一瞬思ってしまった
もう父はいないのに…
母、弟、三匹の猫、そして私
それが今の家族構成

母は料理がうまくて
とても頭のいい人で
要領もよく
五〇 ....
つむじまがりさんのおすすめリスト(421)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ニホンオオカミ- 小川 葉自由詩308-3-25
さくら_さよら_さら_さら- たちばな ...自由詩37*08-3-24
春雨- 鎖骨自由詩1*08-3-24
喪服を着て- 自由詩408-3-23
カニバリズム- 小川 葉自由詩3*08-3-21
ゆうれいソング- 三奈自由詩6*08-3-20
雲の上で誰か泣いている- 風音自由詩7*08-3-20
デバイス- 鎖骨自由詩1*08-3-18
青空の下- 風音携帯写真+ ...10*08-3-8
美味- 小原あき自由詩19*08-3-7
神様- 小川 葉自由詩5*08-2-26
神様- あおば自由詩5*08-2-26
癇癪ガール- 小川 葉自由詩3*08-2-16
灰色- 三奈自由詩308-2-10
灯油売りの少女- 小川 葉自由詩208-2-7
親愛なるもうひとりのXへ- beebee自由詩4*08-2-7
簡単に空を空とは呼びたくない- 小原あき自由詩12*08-1-29
主人にいらない物は多いのに- 酸素の枷自由詩208-1-13
悪魔はできるならば嫌われたくなかった- 木屋 亞 ...自由詩2*08-1-10
つぶやき- FUBAR自由詩6*08-1-8
冬の夜のスケッチ- まどろむ ...自由詩8*08-1-7
進化する- 木屋 亞 ...自由詩2*08-1-6
109- 酸素の枷自由詩107-12-30
リズム- 麻生ゆり散文(批評 ...4*07-12-16
僕たちの住む場所- なかがわ ...自由詩3*07-12-14
- 三奈携帯写真+ ...3*07-12-14
窓ガラス- たもつ自由詩1207-12-12
つぶやき- FUBAR未詩・独白5*07-12-9
崩壊- 三奈携帯写真+ ...7*07-12-4
家族- 麻生ゆり自由詩6*07-11-28

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