落とし穴を掘った
たくさん掘った
通り行く人たちが
すこんすこんとはまっていった

はまった人のいる穴に
名札を立てかけて
名前なんて知らないんだけど
名札があった方が便 ....
いつのまにか
溶け込んでいた、世界と
私との接着面に
体温計をさしてみる
 
ゆっくりと
開いた手のひらと
大気との間
握ることはせず
また、摘まむこともない
 
 
少しずつ ....
彼はどこにもいない
会社にだって
公園にだって
トイレにだって
いない
それなのに彼は
どこにもいない植物を
育てている
何のために使うのかは
わからない
でも ....
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静かな 虚空の 中で ふわり
君の 髪が やわらかく 揺れた
窓の 清らかな 光を 背負って
輪郭が 白く 淡く ぼやける
その 間(ま)だけ 時間が 止まって
埃で さえも 浮かんだ まま ....
家がある
物がある
食べる物がある
楽器もある

思想がある
知識がある
道徳がある
自由もある

夢がある
希望がある
未来がある
命もある

家族がいる
友だちがい ....
あしたは

会社にあたらしく導入するシステムの

最終の打ち合わせだった

今夜は

行政がしている工業会の会合だった

おとといは

突然のトラブルで

それに対処する資 ....
さよなら

すべてのばからしいことに

さようなら

って、そんなんじゃ

さよならできてないって


そもそも

さよならなんか

必要あんのか


さよなら
 ....
わたしには
こうこうせいのおねえちゃんと
おかあさんと
おばあちゃんがいます。

「おねえちゃん、どうしておけしょうするの?」
「きれいになりたいからよ」
「どうしてきれいになりたいの? ....
雨の日が

咲いている

新緑に

咲いている

ワイパーが

音たてて

曇天をめくる


青い血の空の

矢印は白く

悲しみは白く


雨の日が
 ....
きっといまがしあわせだから

しあわせに気づかない


更なるしあわせを求めて、

ひとは泣いた


.
早朝の通り
誰もいない
ここは本当に東京?
寒い

がらんとした空
車の運転が楽だ
絹糸をつむぐ
喜ばれる

ホッとして眠りに付く
今日までだ今日が過ぎれば
楽になる。
毎週 ....
(読んだ後に眼を瞑ってもう一度)



かえるのなきごえ

暗い道

かん高い女性の声

切れかかった蛍光灯の灯り

雑音

空に舞う星たち

かえるのなきごえ

 ....
逃げ出したくなる その瞬間に

私の手元には何も無い事に気付く

果てしない道のりを

何ももたないまま、どうやって過ごせば良いのか

昔の私なら私さえいれば何とでもなったはず

 ....
しんせり

この言葉の響き

好きなんだ

真言のような

感じで

ひらがなの、その感じも


ぼくは女と別れてから

とても楽になっていた

会いたい気持ちとは
 ....
手にしたペンが
ここを握れと言っている
真っ白い紙が
これを書けと騒いでいる
すべての物が語りだす
物と心は離れない
物にも目や口や耳がある
その魂を描くとき
それは物語となる
物は ....
君は今どこにいるのか?
深い深い海の底で
さながら交換不可能な進化の果てにいるのか?
でも君は人気者だよ
今だってセカイジュウのケンキュウシャたちが
瞳を真っ赤に染めて
君を探してる
で ....
背中が守られている
抱擁でなく
囁きでなく
いつも見えない後ろが
守られて温かい
そんな気がしている

口元が護られている
くちづけでなく
言い付けでなく
冷たい言葉が洩れない ....
早く寝るんだよ。

お話しの続きは夢の中で。


夢の中へ、
君の大好きなミッキーマウスと キムタクも連れて行くから。

早く寝るんだよ。

ちゃんと早く眠ったら、おまけにウエ ....
五月晴れの匂う
青い空の下
潤いの粒がキラキラ光る
生き生きとした緑の葉っぱたちが
風に揺られて
カサカサと何かお喋りをしていた
何だろうと聞き耳を立てても
わたしは人間なので
うまく ....
少女を演じてるんです ホントは悪女なんです
男はみんなそうです これを好んでるんです

  シイナリンゴを聞いてます 毎晩独りで聞いてます
  だけど あの人の前では ドリカムばかり唄ってます ....
セイタカアワダチソウは
他の植物の
成長を抑える物質を出し
いつの間にやら増えてゆく
あっという間に増えてゆく
あれ、なんか
どっかの誰かさんと似てません?

 どっかの誰かさんは
 ....
前向きってどっちだ


キミの背中見てるうちは



どこ向いたって後ろ向きだ




なぁ


前向きっての



見せてくれないかな




けど
 ....
あなたに会えない日は

大人しく他のひとと会います

君は独りじゃないなんて

言われなくたって

わたしは全くひとりではありません

日々を縫うにはどうしたって

お ....
陽射しはあるけれど

涼しい風が吹いていて

セミでも鳴きだしたら

夏がこんなだったらいいよなあ


こんな季節にいいことがあれば

ダブルだね

でも

なぜだろう
 ....
めくって
そのページ
スタッカートな舌触りで
木に刺さったのを確認したのに
背中に刺さったブーメラン


それを合図に踊りだす
みどりジャージの先輩達


大好きな曲の替え歌を
食堂で熱唱する友人


五線譜に描かれたわず ....
蛍光灯が切れた
新しいのを買いに行かないと
トイレにも行けない

これとあれ
光を求めるのに値段の差があるなんて
正しい光はどっちなんだ?

安いのに騙されているのか
高いのに騙され ....
ゲインが降っています。

お母さんの声も、野良猫の声も歪んで聞き取れない。

あなたの声は初めからありはしない。


ゲイン、ゲイン、もっと。


音なんて要らないんです。 ....
          2007/05/19

集中打を浴びて
交代させられた
投手の心の中は
どんなものかと
憶測した時代に
コンピュータ・ビジネスがあれば
ITがあれば
もう少しは救 ....
つむじまがりさんのおすすめリスト(421)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
落とし穴通り- なかがわ ...自由詩7*07-6-30
体温- 山中 烏 ...自由詩12*07-6-28
どこにもいない男- 麻生ゆり自由詩5+*07-6-13
金の詩- 北大路京 ...未詩・独白10*07-6-4
図書館にて- 麻生ゆり自由詩4*07-5-30
世界- 麻生ゆり自由詩4*07-5-29
詩の箱- 吉岡ペペ ...自由詩307-5-26
さよなら- 吉岡ペペ ...自由詩207-5-25
化粧- 麻生ゆり自由詩14*07-5-25
雨の日が- 吉岡ペペ ...自由詩507-5-25
中に入りたいと望み_中に居れば形が見えなくて- ちいさな ...自由詩207-5-25
朝の仕事- ペポパン ...自由詩4*07-5-24
月夜- 白昼夢自由詩4*07-5-24
空と荒野- チェセロ ...自由詩307-5-24
しんせり- 吉岡ペペ ...自由詩507-5-23
物は語る- ぽえむ君自由詩10*07-5-23
シーラカンス- 麻生ゆり自由詩7*07-5-23
初夏の背中- 銀猫自由詩19*07-5-23
さよならナイトメア- 北大路京 ...未詩・独白11*07-5-23
五月晴れの日に- 小原あき自由詩19*07-5-23
だろ?- 北大路京 ...自由詩10*07-5-23
セイタカアワダチソウ- 麻生ゆり自由詩5*07-5-23
キミ向き- 自由詩407-5-23
_- 三条自由詩107-5-23
ダブル- 吉岡ペペ ...自由詩407-5-22
怠惰- チアーヌ自由詩407-5-22
それだけ- チェセロ ...自由詩3*07-5-21
光で満たされない時- 酸素の枷自由詩1*07-5-20
ゲイン- 三条自由詩207-5-19
集中打- あおば自由詩8*07-5-19

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