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眠れない朝にあなたを思う
夜を通り抜けて
窓越しに出逢うあさやけは
そこはかとなくかなしい
あなたを抱きしめるだけの日々に
空で時を知ろうとしなかったから
この ....
夏から手紙が来た
こっちはもう夏だぞ
ここだって夏なんだよ
手紙に向かって言い返す
今年も広い夏になっているぞ
そういえば都会の夏は狭苦しい
こっちにくる時は
....
今夜、行くよ
ざらついた地面に
飽いたんだ
君は嫌いじゃなかったよ
種を残して行くからね
青い花が
いずれ咲くだろう
僕はもう
戻らない
次はおいしい風が吹く場所を ....
愛したいものがそこにあります
守りたいものがそこにあります
だから私は泣くのです
離れないでと泣くのです
愛していた場所はここです
守りたかった場所はここです
だか ....
■ 何も感じなくなるくらい 冷たく凍り付いてしまえばいい
■ ちょっとお洒落して出かけよう 今日はとびきりの笑顔も忘れずに
■ さみしくなんか無いよ いつでも君はここにいてくれるから ....
つまらない言い訳も
錯綜するゲームも
白熱する議論も
うつくしい花も
必要はない
ただ同じ荒野を持つ
それだけがぼくたちだろう
赦さないでいい
救わないでいい
愛 ....
私はただの人形。
字も書けない
字も読めない
はずだったのに…………
私はある文字を読めるようになった。
その言葉 ....
あの人のうたはいつも悲しみに満ちていて
僕のちっぽけな悲しみを一緒に包み込んでくれるんだ
あの人のうたはきっと全てが苦しみだけど
僕のちっぽけな苦しみをどこまでも引き連れてくれるんだ
....
言葉 と 言葉
約束 と 約束
サヨナラ と サヨナラの
透明な隙間を
満たしている何か
絡めた指の
違和を消して
満たすための何かを
背中をあわせて
宇宙を見つめる
ひとりで360度を
見つめるのは無理だから
君とふたりで見つめよう
上も下も見つめ過ぎたら
あべこべに
なることもあるだろう
宇宙には
暗 ....
砂糖菓子のように
甘やかされて
育てられているの
なんてウソ
ワガママは
何でも
許されているの
なんてウソ
過保護で ....
陰樹の茂りに
やさしい 幻を見せて
吸われた強いタバコ
陰でささやかれる 会話
もうろうと 煙り
奥の端の席に 織るべき 夢
この店は 沼の匂いがする
湿りの温もり
肌にしたた ....
寒風が追いやって
落下する陽は
屋上から見える
十字架の影に
もえている もえているのだ
あの方角に
確かにいた
小さくて熱っぽい
手が
いま またしても
握 ....
「昨日と言っていることが違うよ」
「考えが変わったんだ」
「日和るんだね」
「そうかな」
+ +
この空のどこかに宝が埋まっている
この空のどこかに宝が埋まって ....
だれかが泣いている
ぽたぽたと
落ちてくる涙
ぽたぽたと
悲しいのではない
うれしくて
土が若さを取り戻し
草木がはしゃいでいるから
だれかが泣いている
ぽたぽたと
落ちて ....
生きて
死んで
(産まれて)
(消えて)
少年は灼熱の路上に蟻のように群がった
焼けた手足は剥がれた世界と同化した
生きて
死んで
(産まれて)
(消えて)
....
記憶の中でざわざわとゆれる
届かない手のひらを裏返す
もどかしい程に幼い記憶
それはいつまでも声になる事無く
心を刈り取って行く
まるで古びたロープが
音も無く千切れゆく様に
静かに
....
荒んだ感情に とがった心で
向き合えば互いに傷ついていく
しょせん人間はこんなもんだよ
エゴでヒトを傷つけていく
戦のない平和な世界を 望めど叶いそうもない
いつの時代も 戦 ....
南部鉄がチリリン
梅酒を飲んで
うちわを扇ぐ
タマがすり寄る
ヤキトリのお兄さん
今日は疲れてないよ
と言う。
客が少ないのだろう
友だちはお前は
自由だから良いと言う。
....
遠くを思う
思うが積み重なる
それは思う時間で
測定される
もしかして人間って奴は
がらんどうの愛のなかを
すさまじい時間をかけて
きらめいたりしずんだり ....
電話が鳴る
漆黒の闇の中から
それは誰でもない
誰かからの沈黙の暗号
受話器の向う側へ
言葉の無い声を弄る
焦げ臭い私の指先
電話が鳴る
跪いた気怠さの上に
凶器に ....
(分かって欲しい)
そう思う気持ちが無駄に言葉を作り出す。
その数だけじゃ、ココロが通い合うコトもないのかもしれない。
そして、
(分かってる)
という気持ちは、何時だって届 ....
歪みの国へ行こうか…
いらっしゃいませ
此処は歪みの国
悲しいことが嬉しくなって
嬉しいことが悲しくなる
幸せは不幸
不幸は幸せ
涙は笑顔
笑顔は涙だよ
....
四ツ谷にもコンビニはあった
赤坂にもあった
渋谷にも日暮里にもあった
たぶん静岡にもあるし
屋久島にもあるだろう
たぶん
中央線を降りてしまうと
唐突にプリンが食べたくなって
私は ....
夢という未来にむけ
毎日を
ただがむしゃらに
下を向かずに
ただ前をみて
どんなに貧乏でも
どんなに辛くても
前をみて
笑っている
そんな女の子は
強いと思う
....
切ったり
張ったり
破いたり
繋げたり
試行錯誤して
誰かを
羨んでみて
突然降り出した雨に
眼球洗われながら
思う
私は、ひとり
私という
宇宙 ....
世界中を見たくなり
船を作ることにした
一代目は攫われた
取り戻したときには壊れてた
二代目は勝手に船出した
アメリカで大成功したとかしないとか
三代目は普通にした
見たこと ....
自然の中を吹き抜けてゆく風は
循環している
その中で生き物は同じ場所で
絶えず同じ命を繰り返す
街の中を通り抜けてゆく風は
まっすぐに流れている
その中で生活する人々は
絶えず便利さ ....
思いを伝えられなくて
思いを伝えすぎて
無限階段を
一歩一歩のぼっていく糧にする
でもね
たったひとりで
恥をかくことはできるかい?
私は医者じゃないから あなたの病を治せません
私は画家じゃないから あなたの笑顔を描けません
私は芸人じゃないから あなたを笑わせられません
私は詩人じゃないから 愛の言葉なんて贈れ ....
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