すべてのおすすめ
ぼくたちの先生はいつも
ぼくたちにはできないことばかり
言っていて
ぼくたちができないと
何をしてんだと
いつも怒ってた
隣のクラスは
優しくて人気のある先生
楽しそうに過ごしてる ....
ちょっと足らないだけだものね
八時二十分を指している
あなたの眉毛の上に
ボールペンかざしてあげる
いざ出かけようとしたら
小糠雨降り出して
傘を差そうかどうしようか
迷うのにも似て ....
自分を探す旅だって言って、リュックに詰めた誰かのカケラ
自分を食わす為だって言って、切り売ってきた自分のカケラ
無くなっちまった中身、抱いて
いなくなっちまった自 ....
恋人に優しくない男なんていないよ
私にはもうずっと
お母さんがいなかったので
育ててみることにしました
鉢を買って土の中にお母さんの種を植えて
毎日毎日水をやりました
お母さんは日々順調に育ってくれて
その ....
空の映り込む幕は開いていく
始まりは此処ではなく ただ過ぎる青の時
僕の歩む先に そして君が行く先に
街角の夢追い人は潮騒を残していく
静寂に面影はなく ただ浮かぶ白い袋
僕の ....
天気予報は 今日も一緒
あなたが手を振ってから 雨が降りっぱなし
メガネをなおす 文科系の薬指
おくを探る ながいながい薬指
おなじなんでしょ おなじなんでしょ
首が長い ....
夜が、二足歩行で
足早に通り過ぎていく音を
淡い錯覚にくるまりながら、聴いていた
抱きしめあう行為は どこか
呼吸と似ていて、ときどき
わたしたちは声を漏らす
ともすれば ....
レモンの木に
レモン汁
かけてやったら
「酸っぱいじゃないか!」
と言い返してきた
これで
なにより
なにより
遠い昔の夏の夜
通りすがりに見た花火
ちりちりと音を立てながら花が咲く
光を見つめているうちに
いつしか音が消えてゆく
赤や緑の光だけが
思い出になってゆく
遠い昔の夏の夜
二人で ....
何も、考えたくなくなるときがある。
貴方を、思い出すとき。
あの七夕の夜。
恋人だった貴方は、遠いところに行ってしまった。
もう、何年も、逢ってない。
連絡も取れず、ずっと一人だ。
....
数週間かけてつくった
富士山の大きいパズルも
遂に最後の1ピース
・・・というところで
頂上のましろい1ピースが
無い・・・!
わたしは探す
目を血走らせ
床を ....
梅雨の合い間に晴れた空
光が大地に降り注ぎ
静かな時の始まりか
風も涼しく穏やかに
白雲浮かぶ青い空
豊かな緑浮き立たせ
夢見る時の始まりか
心鎮まる和やかに
畑の作物採りに行 ....
人はどうしてこんなにも
寂しさ感じてしまうのだろう?
私が知っている限り
独りの人はどこにもいない
なのにどうして人はみな
寂しさ感じてしまうのだろう?
孤独であることどうして怖い?
....
流れ流れて
何処へ行く
ふわり、その瞳で
何を見た
出逢いて何を
思うのか
あてなき旅路
続けては
忘れえぬもの
また増える
....
毎日詩を書いていると
お、
いい
好きだ
大好きだ
これは傑作だ
これは後世に残るぞ
いろんな言語に翻訳されるぞ
もうこれ以上のものは書けないぞ
なんて思う時が稀にある
月 ....
ちいさいころ熱が出ると
お母さんはよく桃の缶詰を開けてくれた
白くてやわらかい桃はもちろん
スプーンで飲ませてくれる甘いシロップも
冷たくてとてもおいしかった
お母さ ....
送ったメールに返事がない
いつもなら
すぐ返信が来る
それが今日はこない
なんで?
そんなこともメールできないし
この空白の時
空から降りてき ....
僕が僕と出会って 時計は何周しただろう
僕と君が出会って 地球は何周しただろう
嗚呼 そんなことばかり胸をよぎるよ 何故かな
今日も 明日も その先も空が悲しいと呟く
肌に触れて やっと僕 ....
泣いているのですか
どうして泣いているのですか
理由もわからないのですか
笑おうとは思わないのですか
醜い泣き顔も
醜い笑顔も
わたしは見たくありません
それでも
笑うことしか ....
さようなら
さようなら、
空を
じっと
眺めている
百千万の兵隊が
降り注いでいる
擦り鉢状のせいめいに
朝が、
手渡されている
擦り潰すの ....
ボケも受け入れて
昼食べてないと
言われれば
まあお茶でもと言い
恥も外聞も捨て
がっぷりよつで
カッコも気にせず
柔軟に対応する
お年寄りの求めるものも
最終的には愛情です ....
いもうとを 見つけた
薄紅色のあじさいに架かる蜘蛛の巣に
囚われて 泣いて
いもうとを 見つけた
砂まじりの南風に吹き舞わされて
囚われて 叫んで
やあ ....
泣いて泣いてただ泣きじゃくって
目を腫らし鼻先赤くなんてして
泣き疲れ ふと夜空を見上げれば
そこには月だけが輝いてるから
僕はまた 泣いた
静寂だけが包み込む世界で
....
夕闇に
小鳥が影を落とす頃
灯りが灯り始める
家々
眠たげに瞬いては
輝くその灯りに
吸い込まれるかのように
人々は
家へと足を向ける
灯りに向かって
話しかけて ....
どこからかほんのりくちなしの匂い
梅雨に入って水の声
雨が上がったその日の夕方
ゆっくりゆっくり空を見上げた
じんわり西の空が赤くなる
カラスの声が遠ざかる
大切なものは陽で滲 ....
必死に友達の表情を読み取って
投げられた言葉をジャストミートして打ち返して
返しそこねた言葉がないか、床をきょろきょろ見回す
少しタイミングがずれてもいいんだよ
ジャストミートしな ....
今日もまた この店に来る
昔から栄えていた 商店街の一角
日が沈むと
怪しげな ネオンが点滅して
どこからともなく もれる
男女の笑い声 娼婦のささやき
この店は 不思議
深い ....
そこに夢があるので
ずっと長い上り坂を
がんばって進んでみる
振り返ると
努力という風景が
見えていた
そこに希望があるので
ずっと遠い道のりを
ひたすらと歩いてみる
振り返ると ....
君がいた
ぽつんと君がいた
ぽつんとアイスクリームを食べていた
私もいた
ぽつんじゃないけど私がいた
がつんとアイスクリームを食べていた
チャンネルをまわす
君との ....
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