すべてのおすすめ
お母さん、
僕を"赤ちゃんポスト"に連れて行くのはやめてください。
もう僕、28歳ですよ。
赤ちゃんポストに投げ入れたい気持ちも分かりますけど…
いや、 ....
、、、言ってみたかっただけ
白い箱は空っぽで
その白を
空白だと思ったから
たくさんの穴を見つけた
その穴から眺める空は
いつも穏やかで
時々水色の風が吹いていた
水色の扉を開けると
そこは穴の中によく似 ....
ある程度年を取ったから、
どうして今こんな状況にあるのかとか
すぐ話せない環境にいる事実とか
飲み込みたくなくても飲み込んで
思い出したくないけど思い出すことができる よ。
それって ....
NHK教育の『トップランナー』に出たい。
それだけの理由で 詩を書いている。
本上まなみに 詩を褒められたい。
褒められなくてもいい 会いたい。
本上まなみに会いたくて ....
野良猫が硝子扉の前で爪をとぐ
透明に遮られて佇む、
僕が手にしているのは猫の解剖写真
あぁ
ヘリコプターが{ルビ番=つがい}のように並んで行くね
鴉を追い払う小鳥の夫婦は
電線 ....
指切り、愛し紡ぎ
離すのは勿体無いと
絡めたまま
指切り、愛し紡ぎ
切るには惜しすぎると
繋いだまま
小指同士の契りに
約束なんて
本当は、必要無くて
ただ一 ....
人がだめになっていく様は美しい。悲劇のヒーロー、ヒロインには涙し、身近の悲劇には鈍感な仕合せ者の、ものごとの真理を見抜けない盲目に、わたしは辟易する。現実の退廃には目を伏し、幻影の希望だけを見つめ、 ....
はじめは、見えなかった。
それはファインダーの外に
つまさきの下に
暗がりのなか
輪郭さえ
ないところにあった
それから、見ないようにした。
それは地 ....
うみがはてしなく
おもえるのは
あなたが
ひろいこころをもっているから
そらがあおく
みえるのは
あなたが
すんだこころをもっているから
あなたが
おしえてくれた
かぜのう ....
月の裏側に座って
フルートを吹いている
あなたがいた
虹の上を歩いて
口笛を吹いている
あなたをみた
海に潜って
魚たち相手に
指揮棒を振っている
あなたをしった
森の ....
{引用
=上からの目線は脅迫です
同じ目線は安心です
下からの目線は甘えです}
小さな枝の陰に、
小さな巣を作った、
小さな鳥が、
小さな卵を温めて、
....
どうして夜になると無性に泣きたくなるのだろう?
強くなるって決めたのに。
涕なんか流したくないよ。
強くありたいのに弱くなっていく。
何でもないことを不安がったり、慄いたり。
....
桜舞い散る春の日
正午の改札で
杖を手にした祖母は
ぼくを待っていた
腕を一本差し出した
ぼくを支えに
大船駅の階段を下り
ホームに入って来て停車した
東海道線の開 ....
守るものがある故の窮屈さと
自由の代償に得た孤独
あなたがいるから生きていける
ふう と
空に向かって
ため息を飛ばした
瞬間
気が付いた
いつの間にか
あなたは
僕のそらを
澄んだみず色に染めていたんだね
飛 ....
ファーストフードのレジに並ぶと
厨房に立つ店員は
{ルビ神業=かみわざ}の手つきで
ハンバーガーを さっ と包み
すい〜っと横にすべらせる
「あれじゃあまるで、モノじゃあないか・ ....
あの夜
ひとつの蕾から
散っていった桜の花びら
ふたひら
ふたり別々に
零した涙のように
優しげで
気まぐれな微風が
さらに引き裂く
交わることない
果てのような遠くへ
....
{引用=手紙のかわりに
咲かせたバラが
空にとけてゆく
そんな奇跡みたいな
きょうという日に
影のような
おまえ
人のあきらめのような
おまえは
いつも
泉からみずをくんできて
....
長い間
独りの囚人は
牢獄の
冷たい石の床上で
両腕を垂らし
立ち尽くしていた
弱い我が身を守ろうと
幾人もの人を
闇の底へ
蹴落として来た
背後の窓から ....
「詩人は地上を歩いてる」
なんて思ってる人は大間違いで
かれらは地表の{ルビ一寸=ちょっと}ばかり上で
虹をこしらえている。
ここで泣き叫んでも
貴方には届かない
ねぇ、私たちどうしちゃったの
本当に、私は貴方がすきなの?
たくさん、たくさん
考えるの
以前までの私たち
たくさん、たくさん
考 ....
開いた股の上で
上下する{ルビ顎=あご}
薫る黒髪の間から見上げる
{ルビ女猫=めねこ}の瞳
( にくが、唇に、すわれてゆく
天井に
重なるふたりの影
仰向けに横 ....
家族は大切だ
自分自身の人生に 夢も希望もないのなら
せめてこの人達のために
生きていきたい
{引用=註)まず、めちゃめちゃ長いと思うので時間がない人は、時間があるときに読んでいただけるとうれしいです、そして、長くてごめんなさい、拝}
一
おれ ....
あたしの誕生日は3月31日で
あと一日でも遅れてたら一つ下の学年だった。
そうなったら君と親友になんてなれるはずなかったね。
でも ずっと親友なのに
あたしは 最近君がとても冷たく感じ ....
はじめて雪の降った日に出会い
二人でいるから暖かかった冬
すべって転ぶことまでが幸せに思えてた
でも 春の訪れへの感謝を忘れたあたし達に
うだる暑さの夏を越えられるはずもなく
....
うさぎの
みみが
ぐんぐんのびて
ふしぎになるのを
だまってみてた
ぼくは、
そんなに
できたオトコ
じゃない
しっと
に
むねやけして
かおの ....
誰かに
嫌われたくなくて
また
自分を 少し
削って
僕はそんな
毎日を
過ごしているよ
人に嫌われると
僕が僕じゃ
なくなってしまうから
....
1ヶ月前に思っていたほど
この場所にいることは悲しくなくて
だんだんと君とのやり取りも
減ってきている ね
でも不思議と悲しくないんだよ 僕は
やり取りなんてしなくても
元気だろう ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11