すべてのおすすめ
病院へ行く途中 雪が降り出した
胸のつかえを下すように 真っ白な雪が舞う
そういえばおふくろにとって この冬は災難だった
命と迎え合わせの病棟で 時を刻んできた

病棟の真ん中にある い ....
鶴橋の町で五〇年 湯を炊いてきた
百草湯の源田のおやじが 今年亡くなった
あれは夏の午後
「湯を炊く」と言い残して赤十字病院で息を引きとった
おやじは享年七七歳
銭湯が寂れる中 おやじは ....
「正治、俺は天皇陛下殺しに行くで」と
僕に話しかけてきた
そのおじいちゃんの話を聞き
「今は警備が厳しいから
警備が緩くなったら教えるわ」と答えた
おじいちゃんは
「わかった、正治」と言っ ....
足りない
足りないねえ
実に足りない

惜しくはない
まったく惜しくはない
単に足りない

いやいや
何も含んでない
裏読みの必要はない
素直に足りない

だから期待するとか ....
書き連ねられた言葉には偽りがあるだろう、それが真に正直な思いなら初めから言葉などに化けはしないだろう、何か引っかかるものがあるからこそそいつは言葉に化けた、正直な言葉など万にひとつ .... 立川には空芯菜がないと言う
でもね
ちょっと大きなスーパー行けば
立川にだって空芯菜ぐらいは
ありますから
さっと炒めて
ビールのつまみにすることなんざ
わけないことで

その辺の認 ....
だんだん老いが進んで
精神的な繋がりの方が
重要になって来て
日陰で横に座って
きみが栗原はるみのレシピ本を
見ているのを眺めている
ただそれだけでいい
なのに
僕がきみのパンティに
 ....
ごちゃごちゃ
言ったって
訳分からんやつが
暴れてたら
一発ぶんなぐって
大人しくさせることは
あんただって
俺だって
やっちゃいけないことじゃない
問題は訳分からんやつが
実際に ....
タモリ見ながら時効を迎えた そして
げんこつが口から出なくなっている
そして
窓もない玄関もない俺の部屋
そして
掃除してエアコンつけて誰もこない
そして
スロー再生しておっぱい見えない
そして
口裂け女の胸を ....
初めて現代詩を読んだのは、柏駅のビルにある書店で現代詩手帖を立ち読みしたときだった。当時私は19歳で、漠然と沢山の出会いを受け身で待っている孤独な少年だった。だが現代詩は私のそのような欠落を埋 .... 歳を取るということは
感覚を鈍くすること

子供の頃
あんなに嫌いだった
トマトを肴に
酒を飲むこと

許せなかった
髪を嗅ぐ仕草を
見過ごして
口説いてしまうこと

嘘をつ ....
最近友達になったTは
昨夜の平城京跡における
奈良県の生んだ歌姫
青山テルマのLIVEが
急遽中止になったので
代わりにまりお流に行ったと述べた

変わったネーミングではあるが
まりお ....
久しぶりのデート
彼はつまらなそうに
パスタを食べていた
音を立てながら口に吸い込むの
やめて欲しいな
おまけにウエイトレスさんに
味が薄すぎるってダメ出し
よく言うよ
上から目線で何 ....
薄くあかるいほうにながれていった。手にぶよぶよした抜け殻だけのこった。
離岸失敗のゴムボート。季節は確実にいちねんのなかで正確な四回転を刻んでいく。なにを実証できたわけでもないけど。
 ....
少し曲がってしまった空間の
端から端を銀河と呼んでみて
言葉を彩る意味でも掲げれば
誰の一人も傷つくことないし
明日はいたって明日だろうし
パンダは関係なしに笹食うし
 
 ....
アキレス腱を断裂してもう走れなくなって
陸上部をやめて俺たちのサークルに来た後輩がいた
短距離走者だった奴はクラウチングスタイルから
ロケットスタートを決めようとして全パワーを右足先にかけた
 ....
家にはもう一人の大人がいて
毎日稼ぎに精を出していてくれる
家ではとかく影の薄いこの男だが
一歩外に出るとなかなかやり手らしく
この春、重役に昇進したらしい
自慢するわけでも、また隠すわけで ....
大きめの乳輪を
湛えた豊満な乳房
股間には
当時はまだ
人の目に
晒すのは
禁忌とされた
ヘアを隠すために
大胆に付けられた貝殻
小麦色の肌と
白い貝殻のコントラストが
観るもの ....
生まれ変わったら
サラサーティになりたい
サラサーティになったら
貴女にピッタリ密着して
一滴も漏らさずに
すべて吸収したい
そして
貴女を
多い日でも
安心させたい
ぐっすり
 ....
生まれ変わったら
水虫になりたい
ジュクジュクの
しつこい
水虫になりたい
水虫になって
貴女の
薬指と小指の
間に潜んで
貴女のことを
感じていたい
貴女の匂いを
嗅いで
 ....
空前のオネエタレントブーム
と言ってもいい
今日この頃ですが
その先駆けはやはり
カルセール麻紀さんでしょう
今でこそ
手術で取っちゃうなんてのも
よく聞きますが
カルセルー麻紀さんの ....
今まさに
穿いている
パンティを
盗むのであれば
なかなか
粋な嗜好だし
相当なテクニックだなと
思ったりもするけど
洗濯物を泥棒したって
なんにもついて
ないじゃんか

スリ ....
あなたを思うと
パッツンパッツン
に張って
五年穿き古した
ヨレヨレパンツの
うっすい生地なんて
簡単に突き破って
しまいそう
あたしのこの気持ち
あなたに
届け

ドピュッ! ....
大仏のある
奈良東大寺本堂

入り口に
その大仏を
護るように立つ
木彫りの像一体

これが
今から
およそ1500年前に
オスカープロモーションによって
半ば強引に作られたと ....
20年前死んだ中二の弟が、女連れで俺の部屋に遊びに来た
いきなり目の前で、濃厚なKISSをするとSEXを始めた
「お前・・やばいぜ!」
双子だった俺には、弟を喜ばせる言葉が手に取るように分かった ....
精製されていく社会について


ゆるい登り坂が真っすぐにのびて、空に消えています。
その道には、両脇に銀杏並木が等間隔でならび、
それよりも長い間隔で綺麗なアイボリーの鈴蘭灯がたっています。 ....
 むかし人であった女の幽体が、やはりそのむかし宿と呼ばれていたこの廃墟から、離れられずに留まっている。全ての人はあまりにもあっけなく死に絶えてしまい、幽霊になる者とて稀で、彼女は孤独だった。

  ....
ジンジャーエールに浮かぶ水色のゼリーをスプーンでつぶしてる。ちいさくてもろい人工氷山。口に運ぶ気はないけど、とてもきれい。ぼんやりながめてた。気がつけばそんなことばかりしてる。いつも。
 ....
朝に
殴りつけられて
君は
目を覚ます
ほんの少しの痛みと
ほんの少しの希望
昨日始まったことは
今日も
続いている
だけど
明日には
どう ....
ヨルノテガムさんの自由詩おすすめリスト(161)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
この冬最後の雪が降る- 鶴橋から ...自由詩217-11-25
源田湯- 鶴橋から ...自由詩617-11-22
おじいちゃんの密談- 鶴橋から ...自由詩417-11-15
全体的に足りない- 花形新次自由詩214-9-16
ライン- ホロウ・ ...自由詩5*14-9-15
イメクラちよこ「東京だよ、立川は」- 花形新次自由詩214-9-10
肉欲曲線- 花形新次自由詩314-8-21
やるときはやる- 花形新次自由詩314-6-18
タモリ見ながら時効を迎えた- 北大路京 ...自由詩614-4-3
禁断の北大路京介引用詩- 左屋百色自由詩15*14-3-25
- 葉leaf自由詩514-3-10
歳を取るってこと- 花形新次自由詩7+13-9-17
まりお流- 和田カマ ...自由詩5*13-9-2
宙ぶらりん- 和田カマ ...自由詩3*13-8-7
スピン- ねことら自由詩413-8-4
パンダは関係なしに笹食うし- ブルース ...自由詩11*13-7-11
アキレス最低の戦い- 和田カマ ...自由詩4*13-7-11
守護神- 和田カマ ...自由詩2+*13-6-7
日曜美術館___武田久美子の肖像- 花形新次自由詩113-5-18
サラサーティになりたい- 花形新次自由詩513-5-18
水虫になりたい- 花形新次自由詩613-5-17
失礼この上ない- 花形新次自由詩213-5-15
下着泥棒- 花形新次自由詩113-5-15
張り裂けそうな- 花形新次自由詩213-5-14
日曜美術館__剛力彩芽像- 花形新次自由詩413-5-11
天上の娼婦- 和田カマ ...自由詩2*13-4-4
街の絵- 月形半分 ...自由詩3*13-1-17
せせらぎ- 和田カマ ...自由詩3*12-5-24
最速ラッキーガール。- ねことら自由詩912-5-13
新しいシャツ- ホロウ・ ...自由詩3*12-4-4

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