禁断の北大路京介引用詩
左屋百色

そして
げんこつが口から出なくなっている
そして
窓もない玄関もない俺の部屋
そして
掃除してエアコンつけて誰もこない
そして
スロー再生しておっぱい見えない
そして
口裂け女の胸を揉んで逃げた
そして
エロい事考えて耳から血が出る
そして
一人で乗った観覧車が止まった
そして
また死んだ人のせいにしてしまった
そして
FBIに囲まれている
そして
左手から花が出るはずでした
そして
オシャレな店から落武者が出てきた
そして
人助けして空気が悪くなった
そして
途中からただの悪口
そして
またややこしい客がきた


さらに
母子手帳で突く、看護婦を。
さらに
札束で突く、小学生を。
さらに
ピコピコハンマーで突く、先輩を。
さらに
マイクで突く、ギタリストを。
さらに
尾ヒレで突く、キャバ嬢を。
さらに
ハリセンで突く、首相を。


それは
ショック療法で死んだ
それは
きれいな水に変えたら死んだ
それは
ケセラセラで死んだ

そして
戒名に顔文字を入れた
そして
喪主の手にメリケンサック


1月、変態がたくさんいて心強い
2月、季語にうなされる
3月、紅梅の下フルートを吹く少女
4月、まず桜の木を折るとこから
5月、回収する気のない伏線を張る
6月、
7月、褒めた店がつぶれた
8月、性描写一色となる夏の山
9月、闇で闇を封じ込める


忘れてた
東スポで突く、お前を。


10月、やってもやらなくても苦情くる
11月、謹んで逮捕されます
12月、クリスマスツリーに刺されている




合法じゃなかった。



自由詩 禁断の北大路京介引用詩 Copyright 左屋百色 2014-03-25 19:32:19
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