すべてのおすすめ
クリスマスの
イルミネーションの陰には
忍者がひそんでいて
みんなのおこないや
愛の深さを偵察しているのでござる
担当する区域を
偵察し終えると忍者は
忍び足で誰に気づかれることもな ....
時の放つやさしさは
熟れすぎるまえの果実
たおれこむ前に
僕がかき鳴らす
羽根を敷けばいい
何かいわなきゃ何か。ガシャガシャカギュウ
情熱より時間の方が先回り、ちぇいすちぇいす
....
さよならさよなら
聞いて、聞いて
まだ笑ってるね
まだ泣いてはだめ
だめだよ、えがおで
いっしょに おどって
忘れるまでくやしいなら叩け
わたしは大丈夫だから
腕も足も折っていい ....
きゆうううううううがががががが
せまいせまい毛布の中で
かたまった感情を
溶かせ・とかせ
すれちがうことも
無心でおいかけるのも
からだがなければ
この下肢、裸足
つめたい
....
おなじになろうなんておもうなよ
背はばらばらにつくってあんだよ
どうして、って上目つかって聞く
それは、えーとそれは
そうだ
みえかたが少しずつちがうだろう
あかちゃん・ようち ....
7 緒
ひどい一日だった
人身事故だとかで
電車のダイヤは大幅に乱れ
バスは三十分接続がなく
諦めて歩きだした途端
夕立ちが来てずぶ濡れ ....
ピンク色の
空に
嗅覚が
少量の吸気を
鼻孔の奥へと
運ぶとき
呼吸は止まり
吐息で
全身は脱力する
剥がれ落ちる
白い肌は
紅色に染まる
手と手は鉄の
鎖の ....
氷だけのグラス
静かに勢いよくとけてゆく
どんどんどんどん
水に変わってゆく
ひたひた
とうめいの
ずっとみつめてたいな
ずっと見つめてたいね
わすれたままで
わすれきって
....
3%だけ
カマンベールチーズが入っているらしい
市販のチーズが
1%も
カマンベールチーズの入っていない
市販のチーズと
同じ値段だったので
少し迷った挙句
カゴの中に入れる
3 ....
{引用=
金色が ふる
まちがすこしずつ
つめたいもようをかさねた ゆうがたのこと
きみが
道路の真ん中で
おおきく手をふっている
さけぶ声はきこえなくて
きらきら ....
おかあさんがね
はじめてかぜをひいたとき
3さいだったわたしは
すごくしょっくだった
ちきゅうがまっくろになりそうで
よるばっかりになりそうで
とにかくこわーくなって
なんとかせない ....
「ジギタリス・ブラン」
オラ、妙な病気になってしもうて、体があんまり動かん。
こう、だんだんにな、体が石みたいに固くなってゆくんじゃて。
もう、治らんそうじゃわ。
やれやれ、 ....
―――水脈と暗殺のためのエチュード
{引用=
「水脈」
蛙たちが、並列させられ
陽光を反射しながら追いかけてくる
眉間とこめかみの、土色とゴールドの表皮上で
古い汗は、不規則にぼくら ....
まぼろしのわたしを
まだ探している人がいるようで
それもまたまぼろしの
空気の環っかが生す群れ
拭けばガラスに付いたほこり
きえてしまうでしょ
身体にしみついた その影も
洗い流 ....
遊歩道に列をなした花たちが
ちいさないのちの
ちいさな手から
水をもらう
風になびいて
呼吸ができたと
よろこんで
くすぐりあった
電気などつけなくたってじゅうぶん明るかった
雑踏でさえも何かを叫ぶひとが皆無
熱くなるのがきっと恐いから抑制
保冷剤をどこかに忍ばせて
融けてしまったことなど知らずに
こころを切りた ....
熱く焼けたアスファルトの上に仰向けになっ
ていると、自分がいかにやわらかい生き物な
のかということを思い知らされる。上空を横
切っていく六機の戦闘機が薄い影を落として
いく。羽ばたかない渡り鳥 ....
地下鉄のホームで
女子高生がケータイで喋っている
と思ったのだが
よく見てみると 女子高生のように見えたのは
等身大の女子高生型ケータイストラップで
空中に浮いたケータイからは
小さなノイ ....
(おしえて
そっとめをとじるだけでは
くらやみのうまれるまえになってしまうから
もうすこし おかおのみえるばしょで
やさしく すいこんでほしい
こどもだとおもっても
....
てんとう虫やる気満々だ。
スクーターはかなりいいのですー。
耳鳴り気にしないぜ。
お前を愛してるぜ。
恋なんかしてる場合じゃないんだぜ。
見境無くてもいいんだぜ。
笑うなら後にしてくれ ....
ぼくは哀しみを探索する哀しみ皇子
目覚めのいい朝
太郎さんと花子さんの家に泊めてもらったぼくは、哀しみとともにすがすがしい朝を迎えたよ
昨日の夜は楽しかった
太郎さん、面白い人で、花子さん ....
突然皆から
誤解や邪険な扱いされる
ことがあって
叫びたいけれど
疲れるから
ガーーーンて
ものに当たっているのが
今日で
さて
まじめは
やめようと思う一時
明日になれ ....
きみのことが目の中に入れば
どこかしら離れそうになる僕は
バス停待ち 同じベンチにさえ 座れない
2時と30分の位置くらいの時計距離で
夢にいこうかというさなかの瞬間
かきまぜながら ....
ぼくは哀しみを探索する哀しみ皇子
鏡のない二人だけの世界という駅で
ぼくは太郎さんに出会った
そして、ぼくはまた、泊めてもらうことになったんだ
太郎さんについて、家までいく
そこは、 ....
手つなぎ鬼がぐるぐるまわってこっち見て笑う
鬼はどちらかなんて分からないと答えると
かけた歯を見せてうれしそうに笑う
ぼくにはそれがとても無邪気に思えた
鬼さんこちら手の鳴る方へ
小 ....
「七夕っていうのは、七月七日だからこそ、俺の心を躍らすんだよなあ」
残り二枚のトランプを、わざとらしくかき混ぜながら男は言った。
「あら、そもそもあなたが七夕に興味があること自体意外だけれど。でも ....
つかれたとき
まず つぶやいてみます。
もぉ あかんわ。。。
つぎに、もいっぱつ おいうちをかけます。
もぉ ほんま つかれ はてたわ。。。
そして ぐったりします。
ぐったり ....
鏡のない二人だけの世界
なんていう駅にぼくは降りた
いつも思うけど
哀しみ本線の駅名は不思議な名前が多いの
駅でおトイレにいってみたんだけど
鏡はなかったね
なんでだろ?
手の中では ....
自分以外の人の詩に
絵をつけている
だいたい2ヶ月に1回
描いた絵は
却下されることなく
必ずネット上で
公開される
1ヶ月の間
描き始めた頃よりは
多少ましにはなってきたが
詩を ....
ぼくは哀しみを探索する哀しみ皇子
つぎの停車駅は、鏡のない二人だけの世界なんていう
変な名前の駅なんだ
哀しみ本線って、かなり変わってるよ
でも、あんまり揺れないのはいいところ
「哀 ....
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