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ここを漂っている。
ぶよぶよとしている。
意識はあるようでない。
自我なんてそんなものだ。
ぺちゃくちゃと馴れ馴れしく話しかけてくる奴らは、
それが分かってない。
 ....
十四のガキが、
「おっす!オラ悟空。
 さっきコンビニで万引しました。」
って言うのなら、
同世代の阿呆なガキから、
かっこいいとかって、
見られるのかもし ....
おっかないことば、
おっかないことばかり。
いいたくない、
ことばかり。












           了。
 ....
床に線を引いて、
彼女は国境を決める。
彼女はとても怒っているので、
とっても横暴に決める。

彼女は地図を作ったので、
ぼくらの部屋は地図になった。
彼 ....
一片のことばに、
色がなくても、
それでいい。

一編の詩として、
彼らが息づいていれば、
それでいい。

どんなに醜い、
汚物であっても、
それで ....
あだしのくんは、
ときどき冷たくなる。

あたしの隣で眠っていると、
あだしのくんのからだが冷たくなる。
あだしのくんの蒼白い肌が、
さらに蒼く透きとおって ....
夜ごと歩く月を追い、
旅に出る。
月は夜ごと、
誰かに囓られている。


夜ごと歩く月を追う旅は、
太陽の下を歩く。
容赦なく照りつける、
我が儘な太 ....
あたしとあだしのくんは、
大恋愛の末に結ばれた。

はじめて、
あだしのくんに告白されたとき、
あたしは別の人と付き合っていた。

一年後、
またあだし ....
屋根裏を侵蝕する、
あの水のように、
満ちてくる。
想い出す。

息ができない。

肺の奥まで、
想い溺れている。
言えなかった、
ひとこと。

 ....
遠ざかる。
交わった足下の影は、
ゆっくりと離れ、
別れてゆく。

やがて、
影は消え。
水溜まりだけが、
きみを残している。

わすれない。

 ....
屋根裏から、
聴こえてくるあの音は、
きみが還ってくる、
その足音なのか。

紅茶を淹れて、
待っている。

きっときみは、
冷え切っているだろうから ....
新聞に書かれていることと、
新聞には書かれていないこと、
それを貼り合わせて、
書いている。












      ....
あだしのくんのことを話そう。

あたしのあだしのくんは、
あたしの恋人である。

どんな恋人なのかといえば、
あたしのあだしのくんは、
彼氏というには顔が ....
ぴょぴょがあふれたら、
もうきせつです。
ばすけっとにつめこんで、
のはらにでおでかけしましょう。

みんなまっていますよ。
さあはやくじゅんびをして、
 ....
おまえの醜さが好きだ。
嫉妬に狂ってわめき散らす、
おまえの顔が好きだ。

ものを投げる時に、
わざと割れないものを投げる。
おまえの計算高さが好きだ。
 ....
冷蔵庫を開けて卵を取り出す。
卵は冷えていて、
すこし硬い。

手の上で卵を転がす。
卵はなめらかで、
とてもすべすべしている。
頬に当てると、
ひんや ....
緩やかに影を退く。
垂直に流れ落ちる彼は、
嫉妬深く、
それを許さない。

磔にする。
彼は強く抱き締め、
絶え間なく貫き、
すべてを磔にする。

 ....
ぼくは、
よいこなので、
うんこです。

とってもよいこなので、
とってもうんこです。
うんでくれたかあさんも、
そういってぼくを、
たびにながしました ....
封を切った宇宙からは、
懐かしい薫りがしました。

お久しぶりです。
と、
挨拶をして、
あなたを二匙。

ゆっくり沸かし、
ふんわり注ぎます。

 ....
わたしは眠ります。

目を閉じ、
膝を抱えて、
冷たい液体に浸され、
ふゆる堕ちて、

目を見開き、
網膜に最後の瞬間を焼き付け、
固い地面に叩き付け ....
わたしがうまれた宇宙は、
とても深いところにありました。

そこは何もかもが、
ゆっくり動いていて、
まるで止まっているような、
時がながれていました。
 ....
濡れた月は、
この上ない美味である。
薄く雲のかかった、
十六夜月の、
あの豊穣さといったら、
想い出しただけで、
灰色の大脳が蕩けてしまう。

満月の ....
南の海に、
どんぶら浮かぶ、
にぽぽ島は、
独立国である。

にぽぽ島は王政で、
現国王は、
にぽぽ・ぱぱ十四世。

にぽぽ歴、
四百年に即位した彼 ....
ごみ袋を引きずって、
外に出る。
家の外に出るのは、
三日ぶりだ。

ずるずると、
アスファルトの上を、
引きずって運ぶ。

集積所の周りでは、
ご ....
瞼の裏で、
魚が撥ねている。
なんの魚かは分からぬが、
確かに撥ねている。

目が合った。
すると魚の奴は、
ひときわ大きく撥ね、
瞼の水溜まりに消えた ....
あめあめねむねむ、
ねむりんこ。
すやすやぴーひゃら、
ねむねむぴー。

はるらうるりら、
はるりらら。
りらははらりら、
りりはらら。


ゆめは ....
お空のおふとん、
干しておいたから、
今夜はきっと、
ふかふかねむねむ。












           了。
 ....
小僧だった頃。

テレビに映っていた、
そのチームでは。

肌の黒い人も肌の白い人も、
同じぐらいうまくって、
パスの呼吸も、
ぴったり合っていて、
 ....
奇術には、
タネもシカケも、
ある。
だからこそ、
再現できるのだ。




前任者のTは、
こう言った。

「わたしの教則本は、
 五百ペー ....
ぐらぐらと、
煮え立っていた。

ぐらぐらと、
煮え立っていた。

ぐらぐらと、
煮え立っていた。


やかんは、
気が付くと、
空になっておっ ....
阿麻さんのPULL.さんおすすめリスト(55)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「_ぶよぶよ。_」- PULL.自由詩4*06-12-25
「_ぅおっす!。_」- PULL.散文(批評 ...7*06-11-19
「_おっかない。_」- PULL.自由詩4*06-11-17
「_まっぷす。_」- PULL.自由詩23*06-11-16
「_わたしの詩。_」- PULL.自由詩19*06-11-15
「_あたしのあだしのくん、三。_」- PULL.自由詩20*06-11-15
「_月宴。_」- PULL.自由詩7*06-11-13
「_あたしのあだしのくん、二。_」- PULL.自由詩5*06-11-13
「_想還。_」- PULL.自由詩4*06-11-12
「_影還。_」- PULL.自由詩7*06-11-12
「_音還。_」- PULL.自由詩10*06-11-12
「_新聞詩。_」- PULL.自由詩4*06-11-11
「_あたしのあだしのくん、一。_」- PULL.自由詩11*06-11-11
「_ぴーたんいっぱい。_」- PULL.自由詩16*06-11-8
「_うつくしくなんかない。_」- PULL.自由詩10*06-11-7
「_たららま。_」- PULL.自由詩8*06-11-6
「_亡命。_」- PULL.自由詩13*06-8-7
「_よいこのうんこ。_」- PULL.自由詩12*06-8-4
「_紅茶神の微睡む、_」- PULL.自由詩22*06-8-3
「_わたしは眠ります。_」- PULL.自由詩11*06-8-2
「_こすもふぃりあ。_」- PULL.自由詩18*06-8-1
「_ひとくちの月。ふたくちの夜。_」- PULL.自由詩21*06-7-30
「_にぽぽ島から、こんにちは。_-_にぽぽ島お昼寝だより、そ ...- PULL.自由詩14*06-7-28
「_みごみ。_」- PULL.自由詩10*06-7-27
「_向こう、で。_」- PULL.自由詩12*06-7-25
「_ねむりん。_」- PULL.自由詩8*06-7-24
「_じめじめ。_」- PULL.自由詩7*06-7-22
「_蹴球時感、二。_」- PULL.散文(批評 ...10*06-6-17
「_蹴球時感、一。_」- PULL.散文(批評 ...5+*06-6-17
「_やかん。_」- PULL.自由詩10*06-6-15

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