すべてのおすすめ
　
静かな言葉に騙されて
武器を売り続けた

いくつもの春を泳ぎ
疲れれば
もの言わぬ記号に似ていた

河口に人の死体が流れてくる
知らない人ばかりだった

知っていたとしても
　.... 買わなければいけないものがあるのに
あなたはまた、あなたに似たものを買ってしまう
部屋はあなたに似たもので満たされていく
あなたに似たもののほとんどはいらないものなので
あなたに似たものがなく　.... 雨が降っていた
陸地のいたるところに
がんもどきと
豆腐は今日も
売られていた

+

暑い日が続き
両親は
学校へと行った
届けたかったのだ
うちわをあなたに

+

　.... 男は速度を
なくした
それは
止まる
ことだった
男は欲した
口に言葉
手に文字
そして
生きた
自治区
と呼ばれる
区域の
辺境の村で
男が再び速度を
手に入れたと　.... スーパーのレジで
おつりのコインを数枚受け取ると
「わあ、お金が増えたね」
と娘は目を輝かせる

自動ドアから出るときも
「あのおばさん、きっと親切な人なんだよ」
ふわふわと歌う
　.... きらびやかな服を着て
きらびやかな街に出て
たまごの美味しいお店で
美味しいたまごを食べ
たまごが美味しかったと
あなたに電話をした
何て答えたのか覚えてないけど
あの日はあなた　.... さようならー
さようならー
大声で
両腕を大きく回して
さようならー
さようならー
と
死んでいきたい

感謝も惜別もいらないから
ただただ
さようならー
という言葉し　.... メロスが走っていた頃
大半のメロスは
走ってなかった
セリヌンティウスが王に囚われていた頃
大半のセリヌンティウスは
自由に街を往来していた
少年の青白く細い指は
ページをめくり続け　....

アマル・シャタカさんのたもつさんおすすめリスト（8）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
武器商人	- たもつ	自由詩	17	07-7-5
無数のあなた	- たもつ	自由詩	16	07-6-14
ありがとう	- たもつ	自由詩	17*	07-3-9
はしっこの村	- たもつ	自由詩	8	06-3-16
おつり	- たもつ	自由詩	54+	06-2-26
たまご	- たもつ	自由詩	10	06-1-16
さようならー	- たもつ	自由詩	5*	05-11-30
指	- たもつ	自由詩	11	05-11-18

---

すべてのおすすめを表示する

推薦者と被推薦者を反転する