ウエッジソールのサンダルなんて
3年たったら過去の遺産
昔はやった厚底サンダル
今年のウエッジソールと何が違うの


星型の砂を探して
海に行こうと決意した
私はふわふわと波に乗る女
 ....
夜明けの窓は孔雀色
今年もまたうたうように
アガパンサスが咲いている

七月はわたしの中で
いちばん甘く実る果実
君はいつかそれを 別の名前で
呼んだかもしれない

少しずつ風がうご ....
ぼくは詩人

光と光
手と手
結ばれているのは心と心

今日もまた

夜の散歩をしていると
遠い星に出会いました

その星は
この星からは
見えるか見えないかくらいの
ほん ....
黒色の雪がヒラヒラ舞い落ちる

それに合わせてリズムをとるぼく

ブランコにのりながら遠くまで飛ばした

靴は雲の中に突き刺さり落ちてこないよ

ぼんやり光っている電灯に夜蝶が ....
ネギの皮むき
ぼうれん草束ね
薪割り
下宿の食事

軽自動車に乗り
野菜の売り込み
固いと言われた
歩合の悪い仕事

マザーグースで
お遊戯して
雛人形を
旦那様と作る
初夏の雫を集めた、里芋の
透明な葉脈の裏側で
夏風の子が
小さな産声をあげる
まだ、うまく飛べない

棚田の{ルビ畦=あぜ}に沿って
緩やかな曲線を描くと
早苗に浮かぶ蛙が
水かきを ....
いつまでも気付かなければ良かった
と思うことがある
熱帯夜の寝苦しさに目をふと覚ますと
わたしの知らないおとこのひとが
わたしの横で寝ていて
二つ並んだお揃いの枕と
ふたりで寝るには狭いベ ....
どんな蝶でも蜜を求める花に
好き嫌いがあるように
あなたの望む花と
わたしのなりたい花には
どうしても相容れないものが
あるのかも知れない
たとえば地味目なおんなのひとがいて
百人のおと ....
僕は僕それいがいなんでもない

僕の鎖で絡まれた心は矛先は

常に君の方向を示している

君は僕のことなんか一つも知らないけど

僕は君のことならなんでも知ってるつもりだよ

偶然 ....
雨の祭典で
太鼓が鳴り
気が薄らぐ
植物が喜ぶ

スコールが降り
光の祭典で
電気が走る
風が吹いて

大粒の雨、雨、雨、
ずぶ濡れの女子高生
音の祭典
子供が怖れ騒ぐ雨
ぼくは詩を書きたい

名もないものは名がなくとも
永遠を繰り返す

今日もまた

朝の散歩をしていると
夏の川に出会いました

名もなき川に流れゆく
銀の雫を創りつつ
風に吹か ....
あいつがスペインの爆弾を落とした
私がねむっているすきに
まだ続いているとどろきに
ざらつき乾いてゆく私の舌

枕のしたに隠す靴下
あいつの彼女がきたときに
靴下を見つけて大騒ぎに
な ....
かつて高貴なひとびとは
憂き世離れた恋に身をやつし
夜空を見上げては月に思い寄せ
浜辺を見やっては海に思い投げ
紫の綺羅 星のごとく

そのころ私のご先祖さまは
きっと真っ黒けに日焼けし ....
ひいじいさんあんたは確かにくたばった
あんたが何歳でなにが原因でどんなふうに死んだかなんて
おれは知らないし興味もないし知りたくもないけど
あんたの生きてたころの話しがこめつぶみたいに
じいさ ....
地球の形を呪ったのは
近づくほどに遠くなるから
幾たびも、ひたむきに萌え上がる、
いにしえの稲穂の原景が、
小走りに薫りたって
遠き草創のまほろばの底流は
大和から飛鳥に、涼やかに下ってゆく。

万葉のけむりを煽り、
壬申の衛士の錐立 ....
彼方からの気流にのって 届いたそれを
あのひとは
夏だと言った



わたしにとって
わたしの知らない、どこか
遠い場所で あのひとが
笑ったり、泣いたり、しているということは
あ ....
僕の部屋から見える窓の景色は

一回も同じ景色になったことはない

いつも変わり続ける

そう僕の心のように

ある時は朝日がさんさんと照りつける

爽やかな景色が拡がる

ま ....
  日の出


小鳥はまだ明けそめぬ闇のうちから

啼き始める

辺りを憚るやうに

ほとんど囁くばかりのくぐもり声で

それは天与の美声を押し殺した 呟きだ


野の鳥よ ....
めろんの翠が涼しい頃
強引な若さだけを連れて
新しい部屋を探したわたしが
照れながら甦る

必ずしあわせになるのだと
啖呵を切って
飛び出した古い家
裏付けるものなど何も無く
ただ
 ....
カマキリを殺した
あんまり威張つてゐるから
縄張りでもないのに
アスフアルト道のまんなかに出て
仁王立ちになり
人を通すまいとするから

私はその夏 傷心を抱へて
祖父母の郷へ帰つ ....
{引用=

一、漕ぎゆく者へ


  明るいうたは明るくうたおう
  明るくないうたも明るくうたおう
  そうすれば
  必ず
  いつかどこかが壊れてゆくよ
  治すというのはそ ....
ぼくは詩を書きたい

風は景色を光らせ
心をも光らせる

今日もまた

朝の散歩をしていると
光る風に出会いました

その風は
一面に広がる草原に息を吹きかけ
露が舞う
緑の ....
蛇口にもいろいろあんのよ
飲食店の蛇口はいつも元気で
小学校の蛇口はお喋り好き
公衆便所の蛇口は毎日がつまらなさそう
なんで私がそんなこと知ってるかって
旅好きな水から聞いたのよ

私は ....
かつては電話一本で事は済んだ
君の分厚いメモ帳には
大切な電話番号がぎっしりとつまっていた
古きよき時代の御伽噺だ
現在ではもう少しだけことは複雑だ

まず人間が多すぎる
誰かが誰かを
 ....
たてものの一番高いところから
真っ逆さまに飛び降りる
陽の光が足裏にあたって
全身が温かく包まれていく

下の方を見ると
あなたはすでに飛び降りている
足裏にちゃんと土踏まずがあ ....
今日も終わろうとしています
一つの終点に相応しい月明かりが
街を静かに照らします
無事に生きている事に誇りをこめて
掲げる祝杯で全てを許してあげましょう

皆から非難されながらも
生きる ....
暗いモリの中で僕は

ひとりで迷子になってた

どこに行くのかわからない

いったどこに向かう?

教えてよ神様

何で僕だけこんな目に遭うの?

分からないまま歩く

足 ....
学校のパソコンがうんこなもんだから
先週印刷しようとして印刷できなかったおれの詩が
今週のパソコンの授業の途中でいきなり印刷されてしまった
うんことかおしっことかたくさん書いてるもんだから
そ ....
洗面台に両手をついて
鏡面にうつる
わたし自身の姿に
すまし顔のわたしを脱ぎ捨て
背後から
すべてを包んでくれる
あなたの胸元にすがりついてしまう
ひとは誰もそうするように
突きつけら ....
たかよしさんのおすすめリスト(301)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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夏風の子- 佐野権太自由詩29*06-7-20
殺意- 恋月 ぴ ...自由詩42+*06-7-20
百合の花のように- 恋月 ぴ ...自由詩33*06-7-16
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雨の祭典- ペポパン ...自由詩6*06-7-15
ぽえむ君−夏川−- ぽえむ君自由詩8*06-7-15
Spanish_bomb- 佐々宝砂自由詩506-7-15
むらさきにほふ- 佐々宝砂自由詩14*06-7-15
ひいじいさん- 土田自由詩506-7-15
すぐそばの彼方- 木賊ゾク自由詩3*06-7-15
まほろばの経験- 前田ふむ ...自由詩16*06-7-15
透けていく、夏- 望月 ゆ ...自由詩42*06-7-13
長寿の家の窓から見える景色- こめ自由詩906-7-11
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翠の夏- 銀猫自由詩16*06-7-11
カマキリ- 杉菜 晃自由詩3*06-7-11
小詩集【水没ハーモニー】- 千波 一 ...自由詩32*06-7-11
ぽえむ君−光風−- ぽえむ君自由詩4*06-7-11
私は蛇口- 壺内モモ ...自由詩10*06-7-11
細胞分裂- ネット詩 ...自由詩406-7-11
足裏- たもつ自由詩1206-7-9
- AKiHiCo自由詩406-7-9
絵本の続きを書くのはあなた達だよ- こめ自由詩806-7-9
気の利いた題名でもつけてやればちょっとはこの詩も浮かばれたか ...- 土田自由詩406-7-9
Voyage- 恋月 ぴ ...自由詩19*06-7-9

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