「ショクヨウガエル」という物悲しい名前の蛙がいる
まるで人間に食べられるためだけに生まれてきたかのような名前の
体長十五〜二十cmにもなる巨大な蛙

正式な和名は「ウシガエル」
食用とし ....
今日も何にもなく

サプライズが来るわけでもなく

いつもの風景を見て

いつもの夢を見て

ぼくはまた明日の朝日と

挨拶を交わした

マフラーを首に巻いて

パーカーを ....
やさしいあなたはわたしの何倍もやさしい
わたしはすぐになにもかもあきてしまってやさしくなんかないのに
あなたはわたしを許すとか許さないとかじゃなくただ
いろいろなことをやさしくこなし続けている
 ....
腕を

上げ下げする時モーター音が少しうるさいでしょう
ごめんなさい

今日はどんな一日でしたか?

駅でまたお腹が痛くなったんですか
大丈夫ですか

私ですか
私は駅のホームか ....
送電線の下をくぐって
アスファルトの海を
ぼくたちは、
泳いで、


はりめぐらされる
緯度や経度に
足をとられながらも
ひたむきに
日帰りの旅をくりかえす
ねむる前、ときどき
 ....
最初に
プラネタリウムの作り方を教えてくれたのは
祖父だった


天文学者だった祖父は
黒い画用紙と豆電球で
あっというまに
掌サイズのプラネタリウムを作った

黒い画用紙には
 ....
言葉に表せない物は

心の中で具現化している

それを口から吐き出し

言葉にするまでには

何らかの障害やそれを言葉に出来ない

理由や意味がある

ここちよい言葉を重ねて
 ....
黄昏時に 影が伸び
逢魔が時に まどろむと
冷たい風にさらされた

まかりいでたる 紅マント
不気味に微笑む白面に
口をふさがれ さらわれて
茜の空に 舞い上がる

夕焼け雲か 蜃気 ....
東京は
私たちの隠れ家だった

誰も私たちを知る人などない街で
なにもかもを忘れたふりをして
ただのオトコとオンナになるための
狭くて大きな隠れ家だった

東京タワーも水族館も
 ....
広いホームに

アナウンスが鳴り響いた

ガラガラな電車に入り

イスに腰を下ろして

一息ついた

もう外は真っ暗になっている

満月が綺麗だった

そしてゆっくりと電車 ....
朝の光がレースのカーテンから

うっすらとのびてきていた

なんでこんなに朝の光は

気持ちがいいんだろうか

そう思い湯気が出ている

コーヒーを口に含んで

舌で味わった
 ....
水槽の中には
迷い込んだ
ひとつコブの駱駝がいて

その上は
とても静かなので
置かれるものがない

それをあなただけの
目が見ている

寝癖が空調にそよぎ
わたしはも ....
白線の内側におさがりください
融けかかった身体が通過して行きます
主成分は耳とし耳けるもの
声のいくつか
危険ではありませんが
触れると昔を思い出して
いささかに寂しい
窓とし窓 ....
透き通った湖の中には

何が見えるかなってのぞいてみたけど

見えたのは醜いぼくのすがただった

何回も目をこすっても

見えてくるのは同じぼくのすがた

でもそんなことどうでもよ ....
壁に沿って進んでいるだけの
ような気がしたら
とりわけ 星ふる夜に
重いものを ひきずって
あるくのは やめてみましょう
もう着られない
服をタンスから取り出して
処分する
もう着られない
下着もタンスから取り出して
処分する
変化していく
だから愛着は持たない
入れ替わっていく
確かだったものは輝きを ....
幹さん、
どうでもいいですけど
高円寺のキャバクラで詩人っていう名刺配りまくるのはやめて下さいよ。
大将二号店で2本目のつくねをほおばりながらキムがつっけんどんに言い放った
どうでもいいけどキ ....
部屋には鍵を掛けて出る当たり前 か?
ニクロム線の髪の毛を引きずって漏電する婆が
俺の部屋に忍び込むかも知れないからだ
空き巣と一緒にすんな
婆の目的はもっと高貴だ

そんなこと現実的には ....
靴下を洗濯籠に投げる
途中、失速して
僕の知らない野原に落ちる

しばらくすると
一匹の美しい横顔の生き物が
くわえて行ってしまった

もう何も無くさないようにと
決めていた ....
ぐはぐははひとじゃなかった

でもはぐはぐしちゃった

だってあったかいもん

ぐはぐはは「ぐはっぐはっ」よろこんでた

ぐはぐはいうからぐはぐはなんだよ

それってわかりやすい
 ....
言葉のひとつひとつに歓声があがり
思い思いに笑い転げ
級友たちの恋の話は
昼休みの教室で佳境をむかえていた

数年も経てば
誰もが通る道である
ということを知るのだろうが
その前に ....
正月に日本酒を飲みながら詩を書いていたら
火曜日に詩を教えているキムからskymailがきた


「幹さんやばいっす、オレ犯罪犯しちゃいそうです」
『ちゃんと詳しく説明してミソ』
「ちんこ ....
ふわふわのシャボン玉の中では
ふわふわの魚が泳いでいる

しゅわんとはじけると
魚は空にかえっていく

私もかえりたい
空じゃなくていいから
ふわふわじゃなくてもいいから

 ....
部屋が月の灯りで満ち溢れる夜でした
寝台に潜りながら
四角い空を眺めていたのです

星達が何かそわそわしていました
月が沈むのを拒んで
時計台の針を止めようとしているのだと
僕にそっと教 ....
(下記の文章中には話の流れ上、性的な表現が多数含まれます。18歳未満の方はご遠慮頂いた方がいいかもしれません。)

 今から15年も前の話である。
 私はその頃、大阪の堺市にある大病院の研修医を ....
とある人形師が
水晶と真珠と白金を使つて
一体の絡繰り人形を作つた


(キリキリキリキリ)


人形は命も無いのに
笑顔で首を動かして


(キリキリキリキリ)


 ....
きらびやかな服を着て
きらびやかな街に出て
たまごの美味しいお店で
美味しいたまごを食べ
たまごが美味しかったと
あなたに電話をした
何て答えたのか覚えてないけど
あの日はあなた ....
たとえば
カーテン越しの陽だまりに
できるだけぽつんと
たよりなく座ってみる

時計の針の
こちこちという音だけが
胸にひびくように
明るみの中で目をとじる

いつの日かお ....
どうしても
がまんできないとき
上質なシュガーを
舐めたり
舐められたりしたいの
誰も寂しい思いを
しなくていいように
抱きしめたいンだ
今 君を
言葉では伝えられない
私の気持ちすっかり
伝えてしまいたいから
抱きしめたいンだ
今 君を
たかよしさんのおすすめリスト(301)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ショクヨウガエル- たもつ自由詩906-2-13
小さな春- こめ自由詩10*06-2-12
やさしいあなた- チアーヌ自由詩706-2-12
私の好きな詩- ふるる自由詩41*06-2-6
ブレス- 望月 ゆ ...自由詩55*06-2-4
ジジ星- 蒸発王自由詩5*06-2-4
一つの言葉は10の意味がある- こめ自由詩406-2-2
黄昏アラベスク- まどろむ ...自由詩6*06-1-30
東京- 落合朱美自由詩32*06-1-30
電車での人間観察- こめ自由詩206-1-29
早起きの朝日のシャワー- こめ自由詩406-1-29
寝癖- たもつ自由詩406-1-27
わわく_ろらん- たもつ自由詩15*06-1-25
アナタが自分で醜いって思ってるなら読んでみてください- こめ自由詩406-1-25
そろもん(処方箋の話)- みつべえ自由詩406-1-24
さようなら- チアーヌ自由詩206-1-24
金金金(キムキムキム)- 馬野ミキ自由詩54+06-1-24
漏電婆- 人間自由詩306-1-24
脱衣所- たもつ自由詩906-1-23
ぐはぐはをはぐはぐ- ふるる自由詩14*06-1-23
少女飛行機- たもつ自由詩21*06-1-22
金(キム)- 馬野ミキ自由詩90+*06-1-22
かえる- たもつ自由詩1706-1-18
夜空- AKiHiCo自由詩206-1-18
セックスボランティア(R18)- 宮前のん散文(批評 ...53+*06-1-18
人形芝居- 蒸発王自由詩3*06-1-16
たまご- たもつ自由詩1006-1-16
Lesson- 落合朱美自由詩40*06-1-15
上質なシュガー- チアーヌ自由詩606-1-15
抱きしめたいンだ_今_君を- 春日野佐 ...自由詩406-1-15

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