すべてのおすすめ
どこまでも続く桜並木の先に在るものを
確かめたくて
あなたと手をつなぎ歩く
親子ほどにも見られそうで
控え目なあなたの腕を
胸元にまで引き寄せ
歳の差なんてね
桜は潔く散るから美 ....
わたし疑われています
あのひとがとても大切にしている
ミニカーがどうしても一台足らないと
夜毎わたしを問い詰めては
狂ったように折檻を繰返すのです
わたし紅薔薇婦人じゃないのに
緋色のロー ....
いつまでも気付かなければ良かった
と思うことがある
熱帯夜の寝苦しさに目をふと覚ますと
わたしの知らないおとこのひとが
わたしの横で寝ていて
二つ並んだお揃いの枕と
ふたりで寝るには狭いベ ....
どんな蝶でも蜜を求める花に
好き嫌いがあるように
あなたの望む花と
わたしのなりたい花には
どうしても相容れないものが
あるのかも知れない
たとえば地味目なおんなのひとがいて
百人のおと ....
洗面台に両手をついて
鏡面にうつる
わたし自身の姿に
すまし顔のわたしを脱ぎ捨て
背後から
すべてを包んでくれる
あなたの胸元にすがりついてしまう
ひとは誰もそうするように
突きつけら ....
コウノトリの飛来を告げたとたん
「あなたは要らない邪魔だ」と言われた
明日への架け橋は
明日の幸せは
求められてはいないらしい
求められているのは機械でいること
物言わず働くこと
....
あのときの金魚生きているよ
あなたと何回挑戦しても
ポイはすぐに破けてしまって
夜店のおじさんが呆れて分けてくれた
小さな二匹の金魚
お口をおちょぼにすぼめた金魚鉢は
ひらひら朝顔のように ....
今年も古い母屋の軒先に
つがいの燕が巣作りしました
生まれたての可愛い雛たちは
親鳥の帰りをひたすら待っていて
精一杯の幼い首を伸ばして
甘えたような鳴き声あげている
(なんだか可愛いな
....
わたしとしては早く終わって欲しいのに
あなたはまるで厳粛な儀式に望む
いんちきくさい司祭のような面持ちで
わたしのかたちを確めてみたり
わたしの知らないかたちで動こうとする
ふだんと違う表情 ....
とうとう動かなくなってしまった
トパーズ色した わたしの鍵
普段持ち歩いているバッグの中で
かさこそ這いまわりながら
わたしの吐き出す
あのひとへの恨みとか辛みとか
どうしようもない思いを ....
にわか雨は窓ガラスを叩く激しさで
海辺の汐臭さをわたしの部屋まで連れて来た
波音のひたひた寄せるテーブルで
いつか拾った貝殻の擦れる音色がする
ハンガーにかけたわたしの白いブラウス
温もりの ....
生きる意味に悩んでいるなら
悩んで悩んで悩み抜いて
大いに苦しめばいいよ
それでも君は幸せなんだから
今すぐにでも死にたいのなら
遺書のひとつでも書いて
とっとと死ねばいい ....
たかよしさんの恋月 ぴのさんおすすめリスト
(12)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
さくら、ふたたび
-
恋月 ぴ ...
自由詩
38*
07-4-22
奇譚_番町ミニカー屋敷
-
恋月 ぴ ...
自由詩
17*
06-7-24
殺意
-
恋月 ぴ ...
自由詩
42+*
06-7-20
百合の花のように
-
恋月 ぴ ...
自由詩
33*
06-7-16
Voyage
-
恋月 ぴ ...
自由詩
19*
06-7-9
コウノトリが飛んでこなくなった日に
-
恋月 ぴ ...
自由詩
19*
06-7-6
母斑
-
恋月 ぴ ...
自由詩
15*
06-7-3
スワローテイル
-
恋月 ぴ ...
自由詩
28*
06-6-28
可愛い女
-
恋月 ぴ ...
自由詩
30*
06-6-21
エフィメラ(或いは邂逅)
-
恋月 ぴ ...
自由詩
27*
06-6-1
E_minor_7th(きざし)
-
恋月 ぴ ...
自由詩
45*
06-5-27
世界で一番不幸せと思っている君に贈る歌
-
恋月 ぴ ...
自由詩
33+*
06-3-8
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する