囚われの鳥が
水をほしがる
何羽もほしがり
雨になる
木守りのひとつ実
夜を見る
すそから濡れる
夜を見る
一瞬のつながりのかたちから
道の灯りの ....
止まった時計の螺子を
ゆっくり回せば
涙が零れ落ちてゆく
回しても時間は戻らない
壊れた時計はいらない
螺子を回しながら
瞼の裏に映る映像を見る
抱き締めて欲しいだけ
この心をそっ ....
水色をまとい眺める水平線南の国は晴れだよ兄さん
マスカラの黒に瞳が見え隠れそんなふうに怒るな妹
空き瓶をカチリといわせ運んだね僕にとっての紅姉さん
紫の水晶送 ....
ヒュー シュッパーン パッ パッ パッ パッ パン
たま〜や
夏の宵闇を貫く大輪の華
ラムネの瓶に沈んでいく
タップ タップ タップ タップ ....
バスルームに聞えて来たのは
ベランダのふうりんの音
さんど ちり〜ん ちろり〜ん ちり〜ん
急いでバスタオルに身を包んで
ふうりんを見に・・・
短冊は揺れてるけれど音は出ない
カーテン ....
列島改造論をぶちあげた田中首相はロッキード疑獄で政権を譲った
これを禅譲とは誰も言わない
日本列島沈没に関しては小松左京氏が詳しく述べている
大型バイクが活躍する話だからとても気に入 ....
無数の星たちが歩く
そらをみつけた
あなたが飼っている猫はわかる。
不思議な名前ばかりつけているから。
時々自分の服を見ては、
白い毛を取り除いている。
そんなあなたを見ているのが好きだった。
あた ....
言わせてはいけないと
思い続けていた言葉を
言わせてしまった
苦しそうに飛び出したその言葉を
もう一度押しこんであげられなくて
ごめんね
記憶喪失の男が、電話ボックスのなかで
世界を止めるダイヤルを回し続けている。
正午頃。―その日はとても暑かった。
路上で倒れた女がえっちらおっちら運ばれていく。
その後彼女がどうなるか、私 ....
もし僕のマワリを吹く風に
色がついていたら
たくさんの場所で
数え切れないほど
なまえをもたない
色に出会うだろう
そのとき僕は
シロツメクサの
....
きのうのかけらが
とぎれそうないきおいで
僕のからだをとおりすぎる
いつもの私の『言葉技』
だぁ〜てぇ
今日もやってしまった
彼とのケンカ
素直になれなくて
ごめんとか言いたくなくて
認めたくないから
だぁ〜てぇ〜
この一言 ....
追いたいと思う心理を知り尽くし残り香すらも残さぬウサギ
いつもはね慎み深い私なの 貴方は特別“私を食べて”
「首を切れ!!」怒鳴るクィーン黙々と従うスペード恋は盲目
30 ....
八月、
太陽が終わりのない明るさで街を照らす八月、
影のない者は日陰をたどって歩く
わずかなあいだなら
太陽を見据えることもできるが
かれには影がない
影のない者は太陽の下を歩くことはでき ....
思う
絶え間なく思う
この時その時あの時の分かれ道
二分の一の右左右左の岐路に
それぞれ違う選択をしていたら
今私は違う私だったんだろうかと
天文学的確率の曲がり角
歩 ....
朝、男が目を覚ますと
マリーの姿はもう無かった
寝不足の物足りなさと疲労感
抜け殻のようなシーツの微睡みを残して
マリーは何処かへ旅立っていった
シブセンの朝は
怪しいキャッチの声に引 ....
金八先生の股下が
あと3センチ長かったら
どことなく銀八先生
101回のプロポーズが
あと3ミリ男前だったら
がんばって91回のプロポーズ
かっこうよさの
遥か遠 ....
今日のような穏やかな
何も無い日を
幸せな日と呼ぶのではないのだろうか。
仕事、借金、離婚、再婚
過去は
土曜・日曜も何かの炎に突き動かされた
ような騒々しさだった。
定 ....
見えるもの 見えないもの
あなたの大事は一体どっち
いつからか 見えるものから逃げ隠れ
見えないものには気づかず やられ
今を否定し 明日を見てた
受け入れるのが怖かった
理想 ....
今年は 一緒に見れなかった花火
来年こそ 一緒に見ようね!
「行くよ」
その言葉を信じて
待ってます
埋まらない心を鉛にする
傷口を君が優しく舐めて
そしてまた固まっていく
重い体はどうしたらいい
吐く息さえも固形であり
時に喉の奥で詰まってる
私が永遠に羊を数えて ....
悲しげな横顔を今も思い出す
雨の日も晴れの日も
切なくて
悲しくて
愛しくて
届かない
想い出は
もう
葬ってしまおう
墓標は白いユリの花 ....
肉体は抜け殻で
ただの入れ物でしかない
・
つなぎ目がとうに錆び付いていることは
重々承知の上で
真実とかいう胡散臭いものを探す旅に出る
センチメンタルな接着剤で
....
今日は地元では特別の式典。その時間を避けるようにシャワーを浴びる。ちょっと、少し、避けている。意識してることの裏返し、なんだけどね。
テレビの画面では、小学生があいさつをしていた。ある意味リーデ ....
モノトーン
叫びたい衝動を 力に変えて
ペダルを漕ぐ 真夜中
誰も居ない道路 中央 白線の上
疾走する 切り裂く風を肌で感じる
その時だけは 素直になれる
どんどんペダルを踏み ....
過去が
記憶が
通り過ぎていった人の
時間の
気配が
私の中で息づいている。
私は心と体を動かす。
手の届かないものに
少しでも近付こうと。
足掻く。
時は
....
「おはよう」から始まる一日
「おやすみ」で終わる一日
たわいのない話
愚痴や泣き言
怒りや 悩み
すべてを受け入れ 必ず返信をくれる
私の落ち込んだ時のなぐさめ方 ....
掌
繋ぎとめていたもの
この手にしっかりと握っていたもの
砂のようにサラサラと拳の中から零れる
水のように流れてゆく
....
Knock, Knock...
Knock, Knock...
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