花ことば常に前進ガーベラよ
         夏の花だとおまえの笑う



すれ違う風の香りの優しさは
         コンマ二秒心留まり



夕闇に街のネオン瞬いて
    ....
作業衣の爺さんハサミを入れて
線路沿いのコンクリート塀に
這いつくばったツタを
プツンと切る

炎天下に熱されたアスファルト
緑のハートばら撒かれ
爺さんと一緒に
じりじり炒められる
 ....
サフラン色の吐息をつめた
紙風船に
虚空の稚児は
灰色の笑みを浮かべている

道なりに歩いていると
小さな星がすすり泣いていたので
モザイク柄の
傘をさしてあげた

陰った景色は
 ....
空間にいくつも描かれる縦線の世界
刻まれる空間と共に水滴が運ぶ音の洪水
雨雲の下一帯にいたら注意して
知らない間に楽器にエントリー
線が
小さな点の集まりだと知ったのは
まだ恋なんて知らない
幼い頃のことでした

とぎれとぎれに
一つ一つの出会いがあるように思えても

振り返ればなぜか
すべてがつながっているよう ....
泡立つ球体を、
一息に飲み干して。

どろーむ。
どろーむ。
しんどろーむ。

ぴーたーぱんは、
三時に食べた。











 ....
僕らが歩き出す衝動は
希望なのかもしれない
その過程でいくつかの
意味のようなものを口に含むけれど
次々と廃棄しなければならない
進めば進むほど薄くなるものを感じながら
やがて一番 ....
時計はもう帰る時間

もう少しと言ってよいのか

帰ろうと言った方がよいのか


曖昧な夕暮れに

曖昧なフタリが戸惑う


飛行機雲がくっきりと

空色を二つに割って

藍が半分
がらがらなので油断したのか
可愛らしい蜘蛛が天井から
電車の天井からまっすぐに
するすると降りてきた

慌てて写真を撮ろうとしたが
うまく撮れない

         (可愛らしい蜘蛛 ....
今日、会いたい

きみを待った



時計の中で明日を迎える
すいかだった。

真っ二つに割られたすいかが、
テーブルの上に、
どでんと置かれている。

どこを見回しても、
スプーンがない。

仕方がないので、
そのま ....
懐中時計がチクタク
どこから来たのか
金剛石のクツワムシ
ガチャガチャと喧しい
ガラスのお城を建てた

お腹が空いたと
建てたばかりの
お城を囓る
ガチャガチャ囓って
あっという間 ....
三月から
止まったままの針さきを
ゆっくりとまわして合わせた
雨の朝に目を覚ませば
あなたは 
まだ


白くあわたつ
菫のような朝
からだにおさまらない もじ
柔らかな葉が ....
口紅がはがれた後のりんご飴 確信犯のうつくしいきみ


こんなにも渇いていたと知らされる 始めのひとくち貪る夕べ


日に焼かれ濃縮された僕達を還元しては味見する海


やわらか ....
夜霧の向こうで、
待っている。
蝸牛。

にょきりと、
角を出してご挨拶。

こんにちは。

ゆるりゆるり、
糸を引き。
てらてらり、
雨水舐めてゆきま ....
はにかみやののれんが
いやがって頬をたたいた

昼下がりに地下鉄の階段を下りて
地下街のあかりでメッセージボードを探す

風鈴はありませんが氷はやってますよ、との声
夏の日差しは網戸も酔 ....
か細いわらの詩人が
明るい月の下
カバと話した

「僕の詩を読んでくれよ。
これが僕の他愛ないけれど、
たった一度の人生なんだ」

カバは当惑しながら読もうとするのだけれど
ちんぷん ....
静寂の海
咲いて波間に
ほの白い影を落とす月

寄せる波は
真夏の喧騒
返す波は
秋の訪れを
それぞれに伝えて

移ろう季節を人知れず
見送り
迎える

久遠の光は ....
歌は

あなたの唇から
ほろほろ零れて
やがてひとつの連なりとなって
わたしの胸まで届いたのです

風見鶏のわたしは
風が吹くたびに
あちらを向いたりこちらを向いたり
惨め ....
例えば、ゆるゆる喉を下る
ぬるい水、ひとかたまり
心臓を掠めそうで掠めない
何処にも、何も、満ちない


真昼を怠りたくて怠る身体では
空ろまで無気力な
ほら、 ....
{引用=エレクトラ、たったひとつの恋なのに琥珀の瞳に総てを凍らせ}



{引用=041:迷}
「迷ったら、やめる」家訓の中ひとりメビウスの輪を愛する小娘


{引用=042:官僚}
 ....
もう良いことなんか何も無いから
デザートを食べよう
甘い
甘い
デザートを食べよう
何がいいかな
さあ並んでちょうだい
プリンやゼリー(でも、少し物足りない)
シフォンケーキ(ぼそぼそ ....
 生命(いのち)が
 直列の文字で記述された糸切れであるとは
 なんと不思議で美しいことだろう。
 あなたも
 そして私も
 短い命の糸切れ。
 しかしその短い糸切れが撚り集まって
 太 ....
もう一度 始めからやり直そう
手当たり次第 袋に詰めて 処分

私の独断 何も聞こえない

これからは思い通りに
からっぽの部屋 からっぽの心

「何もかも やり直せる」
 ....
空が
屋根の近くまで来て
おめでとう と言う

握手しようとしたら
消えてしまった

みんな
消えてしまった
この時間を刻む針の音が
僕らから 少しずつ 何かを奪う音だとしたら
僕は その世界を 時代を 愛せるかな?

この時間を刻む針の音が
僕らから 少しずつ 何かを奪う音だとしたら
僕は その ....
ポジとネガを反転させれば




ふられたことは正解だった

悲劇が全部喜劇に見えた

白い夜空は寝づらかった

現実の方こそ夢だった

白黒はっきりさせてみても、黒白が ....
     散乱する格子らに
     畏まって居られないらしく
     文字達が泳いでいる
     水族館にしては蒸し暑いし
     少しも苦しくない
     もともと肺呼吸がとくい ....
やりたいこと

やらなきゃいけないこと

あいたいひと

あわなきゃいけないひと

いきたいところ

いかなきゃいけないところ

いまのわたし

これからのた ....
夏の空は不必要に青過ぎて
まるで現実感がない。
蝉の不協和音も陽炎も
在り来たりの遠さでしかない。
立ち止まって振り向いても
君が居ないのと同じように
希薄。


印画紙に切り取 ....
HARDさんのおすすめリスト(297)
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ノート(空)- 木立 悟未詩・独白305-8-17
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