死にゆく蝉の声で起こされて
夏と寝ていたと気づかされる
まどろむ意識の中で
シーツに潜む
残り香を探す
枕の隅に
鼻を押し当てる姿は誰にも
見つかることはなく
....
木々の葉は
さわさわと風に揺れ
わたしを誘っている。
緑がわたしの眼を射抜く。
胸がきゅうと縮んで苦しくなる。
森羅万象、全知全能の神までも動きを止め、
全てが凍りつき、
わた ....
朝は青色
昼は赤色
夜は紫色
明け方、虹色
僕は海辺に出た
風が鳴っていた
寒い日だった
あの日
君は長い髪をなびかせながら
僕にこう言ったんだ
離れないわ
あれからどれだけ経ったろう
君の笑顔はもうなくて
....
ぜんぜんたいしたことじゃないよ
君に好きな人ができたことなんて
ぜんぜんたいしたことじゃないよ
私の失恋がけっていしたことなんて
ぜんぜんたいしたことじゃないよ
愛しい人を見つめる君にとって ....
シュッって音がした後に
私の手首は赤くなる
寂しさと 悲しさとと
いくつかの好奇心を胸に
真っ暗な部屋で一人
赤に染まる私
汚れていく私
涙を流す私
救 ....
朝の音がきこえる
新しい今日を祝福する歓びのうた
優しいひかりが応えるように射して
静寂に包まれた世界を そっと 彩る
僕は、その感触をたしかめるように
ゆっくりと目を閉じ
祈 ....
理由があるのに「理由なんてないけど」なんて云ったのは
強がりなんかじゃないよ、云わば代名詞みたいなものだったから
理由はないけど(明日があるから)僕は寝て
理由はないけど(お腹が空いたから) ....
きみ越しに空を睨みつけても色が変わるはずもないのですが、
いっそのこと蛍光ピンクにでもならないかと思った次第です。
(運動靴で地を踏みしめる。じゃリ、)
そこに落ちてくるのは遮断機 ....
真っ暗い僕の部屋に 僕の鼓動だけが響いてる
誰も探してはくれない
誰も答えはくれない
{ルビI looks a if me were dead=僕はまるで死人のよう}
どうしたら気づい ....
詩に関するハウツーものは結構あると思います。
でも、このサイトの凄いところは「感想の書き方」まで伝授してくれるところです。
それから、スランプに陥ったときの対処方法まで♪
どなたかにより既に ....
「
おいらはみてのとおり ただの灰皿だよ
なんにもしちゃいないのに
おいらを目の仇にする奴に
とう ....
消化しきれず吐き出される
無駄な命の残骸を
手で掬い取ってみる
僕は無力で
無力な僕の血が混じった
その残骸は中途半端に溶けていた
近いうち
あなたの血が混じった僕が
吐き出さ ....
向日葵は沈んでしまった
そのことがとても悲しくて
夜に対抗してライターをつけてみたけれど
満たされずに
星が溶けてしまわないのは
きっと強い意志があるからで
部屋の明かりのよう ....
今日が終わって
明日が終わって
全てが終わってしまったら
何を終わって
何から逃れて
何を憎めばいいのでしょう?
なぁ
醜いだろう?
な ....
夜
声を潜めて
雨と歌う
からからわれた
囁き声は
ひくく
ひくく
こぼれおちてく
すきまだらけの
....
太陽には 秘密があるんだ
誰にも言っちゃダメだよ
太陽は実は 月に恋をしているんだ
遠い宇宙の空間の中で いつか 結ばれることを
毎日 夢見ているんだ
太陽は 熱い ....
楽園の夢を見た
この世界ではいま
それが必要だから
まず
都市計画の話を
人間の楽園の話をしよう
ペブルビーチ
サンドビーチ
エプコットビーチ
椅子に座って
話をしよう ....
なんとなく気分のいい日には
枝を揺らす風だとか
キラキラした川面だとかを
鼻歌にして口ずさむ
そうやって
枝を揺らす風はやさしいなぁ
キラキラした川面はきれいだなぁ ....
昨日折り紙で折った鶴が
何の恩返しもしないで風に吹かれていった
遠く、青い空のその向う
ぴゅうっと儚い音をあたしの耳に残して消えてった
そういえば
あたしはふっと思う ....
もしもこの歌がいつまでも
さびしげに灯る蒼い光で
未来のみえない世界に残ればいいな
これからはじまる別々の道のうえで
乗り越えなければならない
かわらぬ形あるもの
この歌が僕の背中おす ....
詩を 描きました。
小さな詩を 書きました。
相変らずそらは 真っ暗だと言うのに
いきがって 小さな 詩を描きました。
トラさんや タツノオトシゴさんは、
もう ずっと ....
誰からにも愛されていた人の死体を焼く
誰からにも愛されずいた人の死体を焼く
上がる炎は皆同じで 僕らは河に流れていく
彼女は決して表情を変えず 僕らの傷を受け止める
僕の擦り傷は彼女の右膝 ....
大きな空になって あの雲を掛けよう。
大きなとりになって あの空を翔けよう。
詰らない事は すてて 独りぼっち で
生きて見よう。
きっと あの空のイミガ わかるから。
生きてる限り 心は変化を続ける
僕の心の天気予報は僕にも予想が出来ないくらい気まぐれな天気
晴れの心
雨降りの心
曇った心
変えることは出来ない だから変わるのを待って…
待てない ....
幼子のみる夢 今は見れずとも
微かに残る 母のぬくもり
数々の思い出重ねて、今日がある。
誰も知らない 明日の風
思いどうりにならない、日々の中で
真っ直ぐに道を歩きたいと思いつつも
いつのまにか、僕も罪を犯してる
生き ....
部活がんばれ
塾もがんばれ
残業がんばれ
だってほら
貴方には
お帰りなさいの家がある
僕らは離れた丘に立った、
三本の木。
それぞれの丘で、
大地に根を張って、
太陽に手を伸ばしてる。
空には三つの太陽。
奴らは、
気ままに回って、
....
痛くてつらくて泣いた涙と
悲しくてつらくて泣いた涙は
どんな色であるのでしょう
嬉しくて感動して泣いた涙と
安心して感動して泣いた涙は
どんな味であるのでしょう
....
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