すべてのおすすめ
透ける唄をきくから目をとじて
車の流れる音も聞きながして
そらはやっと明けたのに夜は幕をさげてゆく
夏はもう通り過ぎたの

冬物を出しながら
これからのことを考えて
でもこれからのことな ....
涼しくなったらさ
秋になったら
河原の芒が風に泣く前に
月が細り始める前に
右手を掘り出しに行こう
あれはまだ絵筆を握っている
才能はないんだ
カンバスの絵はみんなカッターナイフで
裂 ....
いつか通った雨は 何処

逃げ出した 木陰の檻
巻きつけた 小さな青い淵

黒い蜜に ひたす
重ねた 背中の羽 
 おととい、この町はもう終りだと誰かの「影」が千鳥足でふらついたまま標榜したのがはじまりだった。

 きのう、よその町の「影」が焦点の合わない眼でニヘラニヘラ笑いながらやって来て躊躇なく私たちの「 ....
                   101001




ミズノさん
並四ラジオが
故障です
すぐ直してください
明日もお勤めだと言うことは承知してますが
今晩中になんとかし ....
若い女性に人気があるクレープを
男子高校生たちは売ろうと決意した

クレープは売る前に
クレープは包むものだ

経営観は強気の攻め一本
結果については勝つか負けるか
の二分法
若気の ....
運河に架かる橋に立つ

とおく
離れた風景

それは空が広く
開放的な風景でもある

けれど
あるべきものが何もない

陽は
とおく
小さなビルの彼方に落ちて

地平の近 ....
 目には見えないが
 確かに巨人の朗読が聞こえる
 すぐ近くにいるときもあるし
 間遠いところから
 細々と聞こえるときもある
 詩や あるいは詩が

 巨人は聖書のゴリアテとは
 一 ....
鳴りものに そそがれる蜜
削がれる 鉢植えの暗闇

黒い雪崩に つかまる鳥の爪
横切る 銀色ワイヤー

透ける板 はずさないで
みたくないなら みないで
からすは海をわたる新開地で暮らしています

近くに海があっても泳げません

桟橋があっても泳げません

魚は暮らせても泳げません

浮き輪をつけても泳げません

水着にな ....
君がその女子高生の自転車のサドルに生まれ変わるなら
僕はその女子高生が三十路を過ぎたぐらいに使う勝負パンツに生まれ変わる


君がその女子高生のワイシャツから透けるブラに生まれ変わるなら
 ....
*


ビブラートに揺らぐ空の裂け目を
幻視の鳥が飛ぶ


*


明滅をくりかえすビル群が剥がれ落ちる
 ((NYという記号を描くその一点として わたしが燃やされる))
 ....
 オタマジャクシが
 ぼくのまぶたの裏側に棲みついてしまった
 けれど、だれからもみえない
 ぼくにも
 影の輪郭しかみえないが
 たしかに棲みついて動きまわっている

   ....
{引用=



夏がころがりおちてゆくのを
陸橋のうえから
ぼくは
ずっとみていたんだ
いつかかならずくる
嵐が
ニンジン畑のどこに潜んでいるのか
だれも知らないことが残念でなら ....
低価格が売り
のイタリアンレストランチェーンで
今日も時間を潰している

学校帰りの高校生集団
乳児を連れた家族
帰りに一人で夕飯を食べる会社員

そういえばこの店では
おひとりさま ....
{引用=



ふいに落ちてくるのは声
ねむりを破る声

とどまることなく走りつづける
でんしゃのなかを
でんしゃと同じ速度で疾走する男がいて
疾走する男のその努力をもし徒労という ....
「おーい 空くん
 今日はやけに機嫌がいいねえ」
「ほーい 機嫌がいいさ」
「どうだい 見てごらんよ
 君があんまり機嫌がいいから
 ほら 風が歌っているよ」
「ほほう そうさねえ
 風 ....
 光に目を凝らすと
 色彩が失われ
 あらゆるカタチはこわれている
 ひとつの塊にしかみえなくなっている

 蠢くものの姿がみえない
 ほかと選別できないから言葉がうかびあがら ....
服を脱げば
汗をぬぐえば
そこには
熱い風でもない湿りでもない


夏が


夏というものが現れる



幼子のころを思い出すなつ
幼子はおとなにあこがれた
おとな ....
 たとえあなたが農夫でも農夫でなくてもあなたが文章家でも文章家でなくてもあなたが小鳥でも熊でも蛇でもあなたが空でもあなたが風でもあなたが土でもあなたを好きわたしはずっとあなたのそばにいるあなたとキスを .... ねこを見てると眠くなる
ねむねむねむねむおねむのまほう
ふわふわの
お腹のお毛毛をなめている
おねむの国に行く前の
おねむの前の身だしなみ

 あたしはそんな風だって、頭をひと振りするだ ....
すずめをひいた
会社に出勤途中
青空の下でひいた

フロントガラスからみえた
ちゃんと道の上を横切ったのに
なんですぐ私の車の下に引き返すの
くちばしから餌を落としちゃったのか

あ ....
たとえば、わたしは、とても広い大地に立っている。
大自然が 与えた ゆたかな大地。
わたしは、太陽を正面に見据えている。
わたしの 後ろには影ができている。

太陽がまぶしいぶん、影 ....
 なき虫であっても
 なく虫ではなく

 よわ虫であっても
 つよがる虫なのである

 にがり虫に似た
 にがい顔で
 本の虫は点とり虫というが
 てんとう虫はほんらいお ....
美しい7月

太陽はまた新しく耀いて
波涛を映して瑞々しく
熱した白いアスファルトの上を娘たちは
日一日と灼けて
ときめきに図太くなって行く
楽しい事なら何でも起こる
碧いカレンダーの ....
小さな蛇のミイラも大雨で流されて
ほっとしていた
蟻に狩られた子蛇
もしかしたら毒蛇の子で
しっぽしか食べられなかったのかもしれない
食べた蟻は死んだのかもしれない
助けを呼ぶように身をく ....
 眠らないバスにのった
 眠れないぼくは
 あの野性化した雲といっしょに
 あかるい夏の海辺をどこへむかっていたのだろう


 写真でみただけの
 マリアナ諸島の鮮やかなブル ....
     若)まろがふたり でそろった!
     いまからね、バチバチッと
     かっこいいとこ見せあうからね
     その間に 逃げるんだよ

     面白そうだからって見ていて ....
 その身を削いでゆく
 どこまでも
 いつまでも
 と、いうわけにはいかないのだ
 だれであっても
 どんなひとであっても

 あげくの果て
 使いものにならなくなった
 ....
かみなり



ひんまがり 醜く よじれてペンダコのように頑なな私が
理想としているのが 渡り鳥の抑揚のように柔らかい けんこうこつだよ
ほしいよ
大理石の有翼女神像すら
空に ....
殿岡秀秋さんの自由詩おすすめリスト(786)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ざわめき- 唐草フウ自由詩9*10-10-3
此岸- salco自由詩7*10-10-3
黒揚羽- 砂木自由詩7+*10-10-1
「影」- 豊島ケイ ...自由詩4*10-10-1
水の三行- あおば自由詩3*10-10-1
クレープは包むものだ- N.K.自由詩19*10-9-23
とおく離れた風景- kauz ...自由詩6*10-9-21
朗読する巨人- 豊島ケイ ...自由詩15*10-9-15
銀の爪- 砂木自由詩8+*10-9-14
海岸線哀歌(えれじぃ)- アラガイ ...自由詩4*10-9-12
友達わらべうた- 鈴木 西 ...自由詩3*10-9-12
直線_9/11- 夏嶋 真 ...自由詩27*10-9-11
ふあんな街は犀の背中にのっている- 石川敬大自由詩1610-9-11
犬もみていた、夏のおわりを- 石川敬大自由詩1810-9-6
イタリアンレストラン- kauz ...自由詩6*10-9-1
でんしゃのなかにふる雨は声かもしれない恋かもしれない- 石川敬大自由詩1810-9-1
9月- 未有花自由詩9*10-9-1
ピアノ協奏曲「月光」- 石川敬大自由詩2110-8-28
あおぎみる、なつ- 唐草フウ自由詩8*10-8-28
十一月- 豊島ケイ ...自由詩12*10-8-26
おねむのまほう- salco自由詩17+*10-8-22
けど_でも- 砂木自由詩10+*10-8-19
そうさ_世界は_美しい。- るるりら自由詩13*10-8-10
虫偏の精神を笑わないでください- 石川敬大自由詩1810-8-4
7月、八月- salco自由詩10*10-8-1
狩る_トンボ- 砂木自由詩5*10-7-30
うつつと夢の間を縫うバスに乗って- 石川敬大自由詩1910-7-22
まろまろ- 鵜飼千代 ...自由詩10*10-7-16
おじさんはガンジス河のひと粒として- 石川敬大自由詩1710-7-12
かみなり- るるりら自由詩5+*10-7-11

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