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入り口で友達を待つ
美術館の敷地の膨大な広がりは
僕の繊細な部分を広げ続け
空の広がりにまで接続する
空の水にはごくうっすらと
大地が映っているかのようだ

ひさしぶり
仕事はどう?
 ....
なるようにしかならない
というのは
都合のいいもので
ときには放り出された闇へいくためのことば


可愛い名まえをみて
消えてしまいたいと願ってしまう
手をついて
ショーウィンドーを ....
淫らに、露出した仮想の小窓には
時と場所の不明な青空と、
見えざる航空機による白い猛毒の軌跡――
ながく留まる筋雲状の航跡が表示されていた

≫いわゆる、薬物や病原菌等の散布。

僕たち ....
雪なのか
塩なのか

雪なのか
塩の固まりなのか
降ってくる
ぶつかり合う
不明瞭な
界面は
混じり合うことなく
ぶつかり合い
共に
音なく
砕け
一つになり
砕け
混 ....
「見て、B-29よ。」

一九四五年のある夏の日、
私の頭上にあるのは夢でも希望でもなく
死神の翼でした。

終戦間近、戦火を免れ長閑さの残る片田舎の少女だった私に
戦闘機の名前など区別 ....
iPodから流れる
リロンのさわやか会社員を聴きながら
雨雲の去った青空を見上げてると
心も伸びやかに 
どこまでも泳いでいける気がする

いつか親友と走った道
うぶだけど どこかませて ....
愛よ


おまえは道端の石ころみたいに
でしゃばりもせず佇んでいる



それは
太陽の光をたくさん吸い込んだ布団
使い古して先の曲がった万年筆
おどけた瞳を持った豚の貯金箱
 ....
友人のS氏は寿司屋の店長さんで
毎日、寿司を食べている
メル友のAちゃんに、その話をしたら
羨ましいなあ、寿司なんか年に一度か二度食べに行く位だもん
私もそこで働きたいと仰る、
確かに寿司なんて、 ....
 
 
猫だとばかり思っていた
真夜中の道を歩く
白いものは
風に漂うポリ袋だった

と気づくまで
ほんとうは
猫だったのかもしれない
全ては過ぎてしまった
真実のように

 ....
 
 
この雨は
誰の涙なのでしょう
傘もささずに
わたし
悲しいほどに
濡れてます
 
 
 
 
メモらないと
覚えられない
言葉がある

メモっても
覚えられなくて
見直すたびに
ぼんやりしてしまう

詩人になればよかったのに

その人の仕事だけが
いつまでも ....
{引用=あなたをずっと待っている}


月がたとえば
落ちてもあり余るほど
たくさんの数 あれば
そんなに「キレイ」と
神妙にも
見上げなくなるだろう

ひとつだけ、
というもの ....
ホームの向こうに
鮮やかな花が咲いている
緑のなかに
ひとつだけ輝いて見える赤い花
風と戯れ揺れる姿は
まるで手招きしているようだ

しかし
ここは隔てられている
それでもあなたは誘 ....
陰鬱な雨音が窓辺に滲みて
低くつづく唸り声と
さかんな水飛沫とともに
霧中に奔り去る夢の銀輪たち

仄暗い部屋で
目覚めると
突如、
胸に激しい痛みを覚えた

良くない
一日の訪 ....
汚れたうさぎ色の空から
アスパラの雨が降る

雨は次々に根を潜らせ
背中から空へ白いまっすぐな筋を何本も何本も何本も

川の溜まりの鋼の渦に
くるくると浮かび上がるそのひとの「きのう」
 ....
ほとんどのことは
なんてことないんだよって
どうにかなってくんだって
教わったのは
病院の、ロビーで泣きじゃくるわたしに。
無言で母はわたしが立ち上がるのを待ってくれたね
何時間も
根気 ....
渚を歩いていたときのことだ。

波打ち際に、細くなめらかな黒い曲線が描かれていた。
それは波の姿を象って視界の及ばぬ範囲へと延々と続き、
足元に目をやれば無数の点の集まりで、なにかの種を思わせ ....
大好きなあなたと
笑顔をともに重ねたい
陽の見えない換気窓から
影とほんのり外界の時を伝える



枝豆をパチン・パチン
鋏でとってゆく
土のにおいが
なぜか懐かしく
ゆらめい ....
如何せんガクがない。ふわりぷかりと営んできた賜だ。
あるだけじゃあ大してイミは無いけども、無いオレが言ってもやはりボールは枠には飛んでかない。
それとやっぱり使い方なんだろうけれど、もう一つだ ....
文鳥は
  帰ることができませんでした

    あんなにうとましく思えた
    ステンレェスが
    今では
    こんなにも
    いとおしく想えるだなんて

文鳥は
 ....
放任してはならない

読書にふけていようと
トマトを食らっていようと

あの人のリズミカルなノックが
私の耳をいびるから

あの人のこころは
この時のみ
私の中の
遠いどこかまで ....
6月25日 0:17am

パパとママが罵りあう声が床を転がってる。


なんで朝まで帰ってこないの、からはじまって
どんどん醜くなる言葉たち。やがて高周波に達する。

悲鳴は床にたた ....
透けたそこから見える
青い光が好きだ

くじ引きみたいな駆け引きよりも
青い光が好きだ

夕暮れとカレーのにおいよりも
青い光のが好きだ

キミはいつも青く光っている
だからボ ....
なんでこんな晴れた日に
なんでこんなときなのだろう.

ぶつかりたいし 名前を言いたいし
みつけてほしい
みつけて
みつめ



その指にあまがみをして
サンプリングをして残した ....
また、嘘をつきました。
嫌なことから逃げました。


馬鹿みたいで、
情けなくて、
申し訳なくて。


何やってんだろ...って
思う時にはもう過ぎていて。

















ほら ....
 *
昼に停まった季節の便りは
いつぞやの名残を含んだセピア色の背景に、日向に生まれ落ちたパステルの淡い配色と、幼子の視線のラフなスケッチとなって
単色に描かれていた風景画を小さな額縁の中から取 ....
公衆浴場のぼんやり広がる湯気の中
いろんな裸がごろごろしている
あたしだって そう
ひとつの肉の塊に過ぎない
すべる足元にご注意を――――
それにしてもここの照明は明るすぎます
 ....
人は誰だって
夢を見ている


それが明日叶えられる夢だって
遠くて遠くて100年経っても
叶えられない夢だって


きっと幼い少年少女のように
夢を描いているんだ







でもその夢が ....
ねぇ
そのひんやりした床に
目を閉じて
耳をあててみて?

高速で道路を走り抜ける車が
ささやかに笑い合う地下水が

優しい歩調で歩いているあの人が

おしゃべりしながら列を成す蟻 ....
いいたくても

言えなかった言葉

心の中じゃ

100回だって言えるのに

いざとなると

喉の手前まできて

声にならなくなってしまう

伝えなきゃって思うのに

心を通わせる一歩手前で

目をふ ....
殿岡秀秋さんの自由詩おすすめリスト(786)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
美術館- 葉leaf自由詩909-7-29
_- 唐草フウ自由詩9*09-7-28
パノプティコン- atsuchan69自由詩16*09-7-27
フェリー- 北村 守 ...自由詩5*09-7-27
「B-29は頭上を通り過ぎていきました。」〜祖母の記憶- 夏嶋 真 ...自由詩31*09-7-26
13歳をレヴュー- within自由詩13*09-7-21
愛よ- あ。自由詩18*09-7-21
Y君の日記- 遊佐自由詩7*09-7-21
白いポリ袋- 小川 葉自由詩409-7-21
俄雨- 小川 葉自由詩409-7-20
詩言葉- 小川 葉自由詩209-7-18
_- 唐草フウ自由詩7*09-7-14
電車を待つ花- 高橋魚自由詩3*09-7-13
暗い窓辺に_★- atsuchan69自由詩21*09-7-9
汚れたうさぎ色の- オイタル自由詩8*09-7-6
グローイングモーニング- 唐草フウ自由詩10*09-7-3
海と蟻- 夏嶋 真 ...自由詩25*09-7-2
残照- 唐草フウ自由詩5*09-7-1
スキまだらけ- BOOKEND自由詩7*09-6-29
文鳥- 北村 守 ...自由詩4*09-6-29
音声バイオレンス- みぞるる自由詩409-6-27
雨中の虹- 夏嶋 真 ...自由詩20+*09-6-27
だ。- BOOKEND自由詩8*09-6-27
1639- 唐草フウ自由詩4*09-6-26
- モコ自由詩209-6-26
迷宮組曲/第2楽章/昼下がり- 遊佐自由詩10*09-6-25
パブリック・バス- 百瀬朝子自由詩7*09-6-22
- モコ自由詩209-6-22
継続する音の世界で- みぞるる自由詩2*09-6-21
キャッチボール- モコ自由詩309-6-21

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