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     ふかい 
     眠りの 底で、 
     燻っている 火 
     が あり、
     仄かな 
   ....
春の川のほとりには
ようかいももあらい侍が
やさしい男が
ひとり
きせつを憂いていました
そこでは
なにもしらないだけの
赤ちゃんももばかり
むじゃきに
きゅっきゅとながれて
ゆき ....
わたしとあなたで
せかいを延ばそう
ーーーーーーーーーーーーーーーー(ノバシボウでも構わない)

熱めのおふろ に
つかるとき ちょっと
ドキドキする
そんなかんじ

守ってるいつも ....
足下の花びらが
しきりにバトンを渡そうとする
あなたも咲いたらいい
そう言っているのかもしれなくて
ただただ季節はめぐるから


がんばれない
そううつむくあなたの額にも
舞って ....
やわらかに色紙の花園で
子猫が蝶々を追って駆けて行く
{ルビ淡紅色=ときいろ}の薫りを放つ花たちは
自慢の花びらを踊らせることにいそがしく
まるでそれは雨のように降りしきり
この花園を埋め尽 ....
高架下の日陰が心地好く感じて
雑草にそびえ立つ鉄塔を虚しく見上げた

蔓の絡まる赤錆びたフェンスの向こう側には
ひび割れたアスファルト上の秩序が腕組みするだけ

車通りが少なかった夕方の国 ....
なにもかもを
ゆるせたら どんなに
なにもかもを
わすれられたら どんなに

でもそれじゃあ人じゃなくなっちゃうから
(どんなあなたであっても)

かべとかべがあって
1枚も2枚も変 ....
午前五時と数分の
数回のまばたき

あなたを一瞬、見たような錯覚

カーテンから差し込む
光の乱反射

思い浮かべる

猫舌のあなたのしぐさ
ホットコーヒーのその香り

鼓膜 ....
冷んやりした部屋の
窓際に椅子を置いて座る

裸電球に照らされた
オレンジ色の壁に
魚の形の滲みが付いている

じっと見つめていると
風が梢を揺らす音に混じって
足音が聴こえてき ....
目が閉じそうよ。
油断したら眠っちゃう。


お嬢さま、おねむですか?

ええ。


それでは寝室へいきましょう。

うん。

疲れが溜まったんでしょう。ゆっくりおやすみにな ....
湖の中を泳ぐ
水面から顔を出す
岸に腕をのばし
力を強く込め

二本の腕の力だけで
ずるりと這い出す
うろこで覆われた
下半身を引っ張って

ここから
もっと
這っていったら
 ....
夜が終わる前に
銀河がサイクロンになって
いらない文字を吸いとりに来る
(サクラ、サクラ、琴のおと)
貼りついてしまったものを
ひとつひとつ
はがしてみれば
どれも忘れがたいもの
けれ ....
マドロンでたら
オふとんかけて
いっ所に寝ちゃよう

難しいことを考えるのはからだにわるいから
泣いたら暮れる、桜のしっぽ

キミにチカづきたいよ
でもどうしたらいいかわあん
 
 ....
{引用= Folget,Brueder,eure Bahn! --- F.Schiller}
 1688の祝典序曲は1789の交響曲を立ち上げ、そのアレグロの攻勢繰り返されるなか、1914のレクイエ ....
山小屋があって お互いに区別のつかない たくさんの小人が 暮らしているらしい 一つも窓がなくて 丸いテーブルを囲んで おいしいごはんを食べている その時うしろの方で 微かな鳴き声が聞こえて もしかした .... ピカピカに磨き上げられた車に
妻(きみ)の笑顔がステキ
春三月の
青空の下


 こんなに喜んでくれるなんて


思えば
妻のささやかな願いや喜びを
奪うばかりで
苦労ばかりか ....
こたえはいつも
波打ち際にあるから
海をみている
らしくないなだらかな
涙は
とぎれとぎれに使う
不自然な単語とともに落ち
髪を
かきあげてかきむしる
指先に絡まる事実を
爪ではじ ....
朝早くから
ショベルカーが稼動し
小人は井戸のところにいた
ちり紙でつくられた椿
丸一日をかけて
取り壊されていく母屋を
いつまでも見ていたい小人に
昼過ぎに雨が降る
小人がかけ足で帰 ....
白っぽい視野の中に
草の生えた道があり
知らない樹木が立っていた

母は和服を着て
道にひとり佇んでいた
すると向こうから
何年も前に死んだ父が歩いて来た

ぱりっとした背広を着 ....
木蓮の花の咲く頃

春は野に満ち
その香り穏やかなり


 木蓮の深紫な色は 生命の鼓動

 木蓮の白き色は 明日への希望


木蓮の花が咲く頃

雨もやさしく
そぼ降り煙 ....
砂浜に いつの間にか 小屋があって 人形劇の 幕が開いている 夕方 かわいい衣装に包まれた 人形たちが 泣いたり怒ったり でも最後には幸せになる そんな物語が 何度となく 繰り返し上演されて その度に .... 幸せって 

ひょっとすると
自分が幸せになることでなく
他人(ひと)が幸せになるのを
見ることかもしれない

自分が幸せになっても
余り実感って湧かないもの


でもね

 ....
あなたがそばにいるだけで
まわりが海に変わる
ほんの少しだけ夜のような
ほんの少しだけミステリアスな海
このまま小さな魚になって
あなたのまわりを漂っていたい


あなたは私の梢を揺ら ....
新しい季節へと
かわっていくなにか
さがすように風を嗅ぐ
子犬になれそう

  正しいとかまちがい
  とかはしらない
  模造できないほんとうを
  さがすように風を嗅ぐ
  そん ....
やさしく泣ける理由を
さがしている
冬は、つめたく
懐かしむものなどないけれど
遠く、とおくを見る
いつまでもみていられない
ゆめを見ている

眠れない夜はつきが恋しい
溶けるお ....
なつかしい声がする
し、と、す、のあいだ
あなたが人差し指で押さえた
かすかなつぶやきのように


わたしの中で目覚める
し、と、す、のあいだ
声にならない言葉があふれて
あとからあ ....
世界中にあふれている
たくさんの言葉たち

きれいな言葉
やさしい言葉
愛にあふれた言葉

どれもみんな素敵だけれど
でもちがうのよ

私が探しているのは
胸にかちりとはまる
 ....
たくさんのものを捨ててしまいました
あなたを追いかけるためにたくさん捨ててしまいました
でも、惜しくはありません
私の一番はあなたなのですから

胸にあるのはたった一つあなたへの恋の炎だけで ....
おかあさんの ブラウスを 握る
おかあさんの めがねを  握る
握る
おとうさんの 鼻を 握る
おとうさんの 指を 握る
握る

がらがらを 握りそこねた君は
まだ きかない手を 小刻 ....
おうちに
赤ちゃんが
うまれた

赤ちゃんは
眠ります

すぅ すぅ
くぅ くぅ

赤ちゃんは
泣きます

ぎゃぁ ぎゃぁ
きぃ  きぃ

赤ちゃ ....
殿岡秀秋さんの自由詩おすすめリスト(788)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
意味/印象- るか自由詩909-4-23
ももあらい侍- 唐草フウ自由詩7*09-4-18
どきどきのくに- 唐草フウ自由詩7*09-4-18
咲くら舞う- かんな自由詩6*09-4-15
花の森にて- 未有花自由詩19*09-4-13
モノクロにモザイク- 中原 那 ...自由詩309-4-10
はいぶん- 唐草フウ自由詩8*09-4-9
寝ぼける- かんな自由詩6*09-4-6
潮騒- 壮佑自由詩31*09-4-5
専属眠り人- つゆ自由詩7*09-4-2
通奏低音- とうどう ...自由詩8*09-4-2
サクラ銀河- 唐草フウ自由詩17*09-4-1
一寸寒、はる- 唐草フウ自由詩3*09-3-27
1688の祝典序曲は- Giton自由詩3*09-3-25
エピローグ- 砧 和日自由詩609-3-20
妻(きみ)に- 青い風自由詩7*09-3-18
海にうつむく- かんな自由詩6*09-3-16
チェコアニメ- 砧 和日自由詩10*09-3-15
- 壮佑自由詩19*09-3-7
木蓮の咲く頃- 青い風自由詩4*09-3-1
メロドラマ- 砧 和日自由詩409-2-24
幸せ- 青い風自由詩11*09-2-21
イマジネーション- 未有花自由詩25*09-2-17
ライカ・シンドローム- たりぽん ...自由詩14*09-2-16
ひらく- かんな自由詩6*09-2-4
雪に踊る- 石瀬琳々自由詩8*09-2-4
迷子- 未有花自由詩17+*09-2-3
幼い恋- akane自由詩209-1-19
握る- 池中茉莉 ...自由詩12*09-1-12
それでいい- 池中茉莉 ...自由詩4*08-11-27

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