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今日も同じ場所で立ち止まれば
聞こえて来る 母の明るい声

「あんたはヤクルトが大好きでね、
 お風呂上がりに必ず一本飲まないと寝てくれなかった。
 ある時買い置きがなくなっちゃった時があっ ....
犬って言う字はいいよね。

大きいんだぜ、と困りながら言っているような。

大きいの「大」に、点がついてさ。

「犬」だぜ。

大きくていいのかな汗 みたいな。

犬 犬 。 かわ ....
君が笑顔で食事している

僕は 朝飯は吐気がして食べる気がしない

友達が結婚したと聞いた時 僕はおめでとうも言えなかった

さらに 子供まで出来たと 思わず すごいねと苦笑いした

 ....
基本は三次元なのかもしれない
背伸びしても宇宙までゆけない

言葉のパフォーマー天の川で踊る
言霊の形を懸命に落としてゆく 地上へ

拾い上げる両手は才能 心は応援 魂は加 ....
河の向こうにあるのは
向こう岸です
至極当然だけど、事実です
あなたは今、どちらの岸辺で詩を書いていますか
向こうですか
こちらですか
それとも、どちらだかわからないですか
一生懸命に書 ....
季節をいいあらわそうと思っているうちに
それは過ぎてしまう

足跡と想いはいつのまにか
季節をすり替えて行く

君と金と銀の
スニーカーを交換して
なんか安っぽいねって笑った

僕 ....
清々しい朝の光に芝の緑が艶やかに萌える。
美しい旋律は時代の背景となり、
脈々と流れ、
粘りを含んだ人々の呼吸の中で発展する。

季節の花々が咲き乱れる様は
まるで人間の感情のようだ。 ....
君に照らされたいと
咲いた花は
雨風さらされ
踏まれながらも
その目に留まれと
桃色の手をかかげる

鈴なりのコチョウラン
大輪のボタン
道端のケイトウも華と
とうの昔に知って ....
瞳の奥底に隠れてこっちを覗いている
裸の抒情の手足を縛り上げ
哭きながら何度でも犯し続けよう
石切り場から運んできた
重い想いを凪いだ風に浮かし
寛容な字面をことごとく摩耗させて
のっぺら ....
ドラムンベース 片耳で聴く
日常の心地よい雑音をもう片方の耳で聴く

私は両利きでバイリンガル
ドラムを叩きながら指揮をとる

 芸術に殺されない半端な安全圏
 一人旋風を創り満足して死 ....
 
見せびらかす愛なんて くそっくらえ

語る愛なんて 持ち合わしちゃいねー

でも感じあう愛なら、あるぜ



 
夕焼けが一滴
グラスのソーダ水に落ちる
オレンジ色の泡が 壊れて跳ねて
テーブルに無数の 黒い点を残した

その夜
洋燈の芯は燃え尽きた
実りのない会話は 肌に
染み付く灯油の 匂 ....
トッピングのようなもの男女の恋愛なんて
人生の道に咲く包み込むような寛大な 十分に雨宿り踊る
貴方の胸の傘 空が虹で虹が紺碧の紅一点

盲目なんて覚めた醒め方 闇の病み
トッピングに踊らされ ....
 
見えている未来に うんざりし

見えない未来に 不安を覚える

どちらも本当ではないのにね



 
夜毎訪れるセピア色の光景にふと吐息を漏らす。
奪われてゆく時間の中では全ての音色が透明だ。
物語は夢と現の境を行き来して
真夜中の扉をけたたましくノックする。

頭の中から幾つ ....
奇数行 長谷川忍
偶数行 鵜飼千代子


時々は嬉しいこともあって
蛇の目に注ぎのぼる酒を見遣ると
それでお酒を呑む
波立つおもてにやがて 習ったよう ....
恋とは
とびきりの恋愛詩を
異性同性親子兄弟姉妹親友友人同僚知人 人間愛とは

第一章として
男女の恋愛詩を
恋とは 何だろうと自身を振り返る 紫色の羽根から桃色に変わる粉が瞬く
そんな ....
風が変わったら彼に伝えて
セイレーンの歌を聴かせてあげるわ
一度聴いただけで夢中になるのよ
海が青く輝いたならそれが合図

やさしくしないであの頃の私は
恋に夢中になりすぎて何も見えなかっ ....
    コンパス

―家でコンパスを使って円を描く練習をさせて下さい―
先生から届いたメール

 さあ、早速コンパスを使ってみよう!
 こうして物差しで半径の長さを測ったら
 紙に針を刺 ....
 
ダンボールに愛が1ヶ

ワレモノ注意

落とさないでください、くだけます



 
おしるしが来てから二日後
夜、下っ腹に引きつる痛みがあった

陣痛 前駆陣痛か はたまた胎盤が剥がれてしまったのか
ネットで調べる仰向けの オロオロ妊婦

これは我慢できる痛みだから 陣痛 ....
闇が黒鳥のように 優しさを覆っていく
逃げる魂は英知の木陰に救いを求め
聖母の衣袂に口づけする

粉々に割れた一枚氷が 涙のもやを隠し
理性の囁きは事切れた罪悪を慰安する
飛ばされるままに ....
その時、理由(いわれ)のない衝撃に狂うわたしのために
あらゆる風景が恐怖の紐で吊るされていた
だが、わたしは風景の風景たらしめる骨格なのだ

わたしの印象なら壁にそってどこまでも落ちていった
 ....
 
見上げてごらん夜の星ををききながら見上げてみる

梅雨の狭間の夜空を見上げてみる

あなたも見上げてはらっしゃらないかと、見上げてみる



*YouTube 見上げてごらん夜の ....
突然窓から入って来たかと思うと
開きっぱなしの聖書を勝手にパラパラめくり
挨拶もなしに出て行った
――相変わらずだな
きっと満開のニセアカシアの間を抜けて来たのだろう
すると今頃は下の公園辺 ....
 鮮やかな夕映えの中に立つと もう
 私は死を思い出すことが出来ない。
 いま目の前で繰り広げられている現象が強すぎて
 私の中に在る記憶という記憶は閉ざされる。

 沈黙の中で人が己の ....
何だか失恋が急に降ったようなある曜日
んん、たしか晴れてたから
顔を出した太陽からは避けられない 一日が稲妻

あれから時間は淡々と
寝息が規則正しいみたく
それを眠れない耳で聞いてる な ....
愛して欲しいと嘆く
私は淋しい薔薇の花
きっと嫉妬で燃えたぎる
炎のような黄色い薔薇

本当は清楚にたたずむ
白い薔薇になりたかった
やわらかくはにかむ
ピンクの薔薇の花でもいい

 ....
 
風呂で屁をこいでみた

すべてからの自由を約束する泡が破裂する

諸君! 解放だ! 解放だ!!



 
19歳のおじいちゃん よぼよぼ歩く
最近暑くなってきたせいか フローリングにペタン

朝起きてご飯をあげると
このエサじゃないとですと かすれた声で鳴く
19歳のわがまま君 おじいちゃんだか ....
殿岡秀秋さんの自由詩おすすめリスト(788)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ヤクルト- 夏美かを ...自由詩48*14-8-19
- 陽向自由詩10*14-8-17
何か少しだけ哀しい- 陽向自由詩7*14-8-16
三次元の言葉のパフォーマー- 朝焼彩茜 ...自由詩12*14-8-14
河を渉る- たま自由詩21*14-8-6
金と銀のスニーカー- 梅昆布茶自由詩1914-8-3
- ヒヤシン ...自由詩11*14-7-30
折りたたむ午後- 自由詩8*14-7-30
わたしは喜んで嘘を書こう- ただのみ ...自由詩27*14-7-27
架橋の踊場- 朝焼彩茜 ...自由詩12*14-7-24
あるぜ- 殿上 童自由詩20*14-7-21
Peace- 藤原絵理 ...自由詩514-7-14
恋_目次のページに瞳を細め- 朝焼彩茜 ...自由詩15*14-7-14
未来- 殿上 童自由詩25*14-7-13
ソリテュード- ヒヤシン ...自由詩16*14-7-12
交錯詩_「お酒」_____長谷川忍___鵜飼千代子- 鵜飼千代 ...自由詩16*14-7-9
第一章として_恋- 朝焼彩茜 ...自由詩13*14-7-4
セイレーンの歌- 未有花自由詩17*14-7-3
コンパス- 夏美かを ...自由詩37*14-6-30
ワレモノ注意- 殿上 童自由詩23*14-6-15
痛みに強い女がうつ伏せで眠るまでの記録- 朝焼彩茜 ...自由詩24*14-6-15
◎ほころび- 由木名緒 ...自由詩10*14-6-9
はるかな個人- 乾 加津 ...自由詩23*14-6-9
見上げてごらん夜の星ををききながら- 殿上 童自由詩20*14-6-9
旧友- ただのみ ...自由詩30*14-6-8
核心- ヒヤシン ...自由詩9*14-6-7
胸の栞- 唐草フウ自由詩9*14-6-4
私は美しい薔薇の花- 未有花自由詩25*14-6-3
こく- 殿上 童自由詩18*14-6-1
19歳のおじいちゃん- 朝焼彩茜 ...自由詩12*14-6-1

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