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世界は認識の中にある
平面に沿ったGのみの世界
天井が眼下に
床が頭上に
滑り落ちながら
眼下に床が
離れた鉄棒の上から
回転しながら上昇し
そのまま落下する
視点から眺める部屋 ....
ゆうちゃんは無口な転校生だった

四年生の春に
ぼくのクラスにやってきた
ゆうちゃんと、ぼくは
なぜか気があって放課後はいつも一緒にあそんだ

がっこうは友だちできへんからきらいや。
 ....
とある学校のとある教室に美少女転校生がやってくる。
ただ転校生がやってくるというだけでも一大事なのに、しかもその転校生が美少女とあって、クラスは転校生の話題で持ちきり。
とくに思春期の男子生徒 ....
咲いたあとのしなびたアサガオ
ひらひらとゆれる紫のスカート

ただ今はパンをたべる
わたしは夜が明けたのでたべる

すー とする空気
誰かのたんじょうび

そのことばのままに
手を ....
幾世紀もの家族がつながった半島の先端
岬はいつもそこにあって
空と海の高さを測り 
見知らぬ明日の水平線を描いてきた
海を渉る鳥たちのために
半島に帰る人びとのために


灯りの落ちた ....
トランク一つで旅に出よう
遠い遠い異国の地へ

木の橋を渡り森を抜けるのだ
憧れていたムーミンの家
扉をノックしたのなら、彼は出迎えてくれるかしら?

可愛らしいお家の中で、お茶 ....
友へ

こころを寄せて
手紙をしたためています
わたしのうしろで書かれないものたちが
茶化して耳をくすぐります
フェルメールの筆は光の代用
ずっと見ていたかったのに
わたしは弁明しなけ ....
 わがままなあなたのReは愛しても
 まだ足りないと盗みいるひと


雨の夜は朝がこないとテレビのなかの猫たち
雨でも散歩はできるよね、と
傍らのちいさな犬はぽつり
おやすみが言えなくな ....
目を覚まして こすり合わせる
貧弱なものたちの強い毎日
そんなあなたに ごほうびです 

満月が二つ出た
願ってもいないことだったが
ひとつは自分用に
大きなポイで掬った
知り合いの ....
素直によが明けて 本当の朝を新しい風が連れてくる
外へ出て 足下には影がうしろへと伸びる
いつも旨いことしてこようとしてきたと思う
ふとした時々に 忘れものが ある

それが思い出せないこと ....
夏の陽射しの中

曲がりくねった道を
君と一緒に歩いていると
丘一面に黄色い向日葵

僕はスケッチブックとクレヨンを取り出し
道の傍らに座り込んで
丘一面の黄色い向日葵をスケッチブック ....
扇風機は空を飛ぶ
   ちょっと角度を変えてあげれば

扇風機は空を飛ぶ
   ちょっと力を強くすれば

扇風機は空を飛ぶ
   ちょっと羽を大きくすれば

扇風機は空を飛ぶ
   ....
夕暮れには不思議な魔力があって
どういうわけかふいに門が開かれて
僕の王国に淋しい旅人を連れて来るんだ

旅人はしばらくは荘厳な夕日に見惚れているが
我に返ると皆決まって故郷に帰りたがる
 ....
空いてます
ぼくのとなり

とても広くて
あなたのわがままはすべて叶います
来ませんか
ぼくのとなりへ

ちょっと高くてこわいし
階段もないけど
その右手も 左手も
ぼくに差しの ....
それは 透明な砂だった
すこし おおきな石は ふたつあわせて叩くと 火花が散った
そんな 透明な砂の上に
あなたの フィンがあった

瑠璃の穴を飛ぶ鳥のように
泳いだ証の あなた ....
エス・ピー・オー・ツー
85・86・85・84・・・

分かっていた
{ルビ他人前=ひとまえ}では我慢してたこと

だけど
私達の前では子供みたいにワガママになって

うん
あなた ....
 夜の湿り気が
ぬぐいきれずに
わたしのゆりかご
あなたはそっと
うしろむきで 

雨を吸った
風が吹いて
胸に空洞
わたしができることは
ただ、毎日をすごすことだけ?

 
 ....
はてない偶然で
おてがみをくれたとき
トライアングルのような音色がむねに
うちつけて反芻した

涼色のびんせんに
えんぴつで
ことばじゃないことばのられつと
はにかみ・かみみ
 
 ....
奈々子さんが亡くなった。交通事故死らしい。

奈々子さんは、人懐っこく暖かい笑顔が印象的な清楚系の美人さんだった。
彼女は兄の友人で、私が最も好意を抱いていた女性であっただけに
彼女の死は ....
風林火山のごとく
誰にも知られず家を飛び出したわたしたちは
しばらくおびえながら暮らし
酷暑の陽炎 むしばまれつつ
いまに至っている

洗濯もの 干してたら綿毛の種がとまる ふわり ....
夏の風が呼んでいる
遙かなる草原の向こうで
草原の緑のさざめきは
どこへ導こうとしているのか

誘われるままに
草原をずんずん進んで行くと
やがて目も覚めるような黄金郷
神殿に祈りを捧 ....
昔むかし あるところに
とても優しい おじいさんと おばあさんが住んでいました。
 
おじいさんは山へ芝刈りに行きました。
 
おじいさんは山で不思議体験をしました。
そして、たくさんの小 ....
暑中お見舞い申し上げます
いっさいの躊躇がない貴女に
私は憧れやまぬ者
楕円構成完璧のフォルム
速度が流れるプロポーション
一撃必殺モチベーション
蒙昧と狡知の渾然一体
周知の行動原理に ....
跛(びっこ)をひいた男が独り
本屋の軒先を横切る
そこが本屋の軒先であることなど
全く意にも介さず

杖をついた老人が本屋の中から出てくる。
一冊の本を購入するでもなく
じっくりと日課の ....
金魚鉢に金魚
上から覗き込むと金魚
胸鰭を動かし
尾鰭を動かし
背鰭を動かし
何となく静止する金魚よ。

夏だけ生きている金魚
ほんの数リットルの水に漂う金魚
横から観ると大きく見え ....
視認性に欠ける水色は、ひたすら直進する境界線の色。どこかに背びれを伸ばすわたしに、そのどちらにも泳げない六番目のセンスがこみあげる。周期表(periodic table)の薄い領域。

いずれは呼 ....
燃え{ルビ滾=たぎ}る汽車が
青白い草原の海を駆け抜ける

焼き切れぬ想いを馳せた
米粒ほどの露の身を乗せ
今日も間引くことなく 汽車が走る

私達では この手で{ルビ掬=すく}えなく
 ....
あ、義父さん
ハンカチを一枚お借りします


+ + +


初めて会うひとはわたしのすべてを見透かしたあとに
無学なバイトの若造が生活(いちにんまえ)を語るのかと息巻きながらも
そ ....
 暑中お見舞い申し上げます。   たま



 地下鉄

地下鉄はまっすぐ走るものだと思っていた
車体が傾いてとなりの女の顔が急に近づいた
ね、 複雑でしょ・・
耳元の吐息はいつも体 ....
すこしずつ失いかけている
じぶんのもの
だれかのもの
時間
神経
ほね

すり減らし、こそぎ落とし
さいごには糸になる
糸くずで
とんでいく
どうとでもかまわない


何 ....
殿岡秀秋さんの自由詩おすすめリスト(786)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
鉄棒- ……とあ ...自由詩1211-10-20
陽だまり_2011- たま自由詩37*11-10-18
転校生- 北大路京 ...自由詩16*11-10-8
アーリーモーニング- 唐草フウ自由詩12*11-9-23
午後の枕木- たま自由詩28*11-9-22
脳内旅行- 三奈自由詩1411-9-21
つくせぬ手紙- 乾 加津 ...自由詩16*11-9-17
夢猫- たま自由詩27*11-9-14
正しい月- 唐草フウ自由詩14*11-9-14
淋しさの帰る場所- 唐草フウ自由詩6*11-9-12
黄色の想い出- ……とあ ...自由詩9*11-9-8
扇風機は空を飛ぶ- 御飯でき ...自由詩7*11-9-8
夕暮れ王国- 未有花自由詩23*11-9-2
- たま自由詩37*11-8-28
瑪瑙の島- るるりら自由詩18+*11-8-20
共有- subaru★自由詩14+*11-8-17
つたえて- 唐草フウ自由詩8*11-8-14
ことしの熱- 唐草フウ自由詩8*11-8-11
幽霊に花束を- 北大路京 ...自由詩18*11-8-6
回顧夏- 唐草フウ自由詩6*11-8-5
草原- 未有花自由詩12*11-8-3
昔ばなし- 北大路京 ...自由詩12*11-7-31
女優_鋭利杏子の凋落- salco自由詩5*11-7-31
頑固堂書店購買部- ……とあ ...自由詩13+*11-7-27
金魚_パートⅠ- ……とあ ...自由詩14*11-7-25
呼気の魚の棲む_(生体反応の設計)- 乾 加津 ...自由詩11*11-7-12
火の国へ- subaru★自由詩16*11-7-11
ハンカチ- 乾 加津 ...自由詩20*11-7-9
詰め合せお中元セット- たま自由詩30*11-7-7
110704- 唐草フウ自由詩7*11-7-4

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