すべてのおすすめ
自分の心に
正直に生きることが
かなわないとき
行き場を失ったせつない想いが
天に昇り星となる

たくさんの人たちの
たくさんの届かぬ想いが
今夜も美しく夜空を飾るよ
心が暗雲に覆われた時には
「透けた空から見守る誰かのまなざし」に
自らの汚れた卑小な裸の心を
ありのままに投げたしたくなる

そんな時、友の顔を想い浮かべては
いつかの語らいの夜を思い出す ....
風に乗った紙飛行機は

いつの間にか

水溜りの上



行ってしまった風に


敬礼をする
かみさま
大人になった僕は
ずいぶんと長いことあなたのことを忘れていたようです。
時に僕はあなたの姿を見たいと
{ルビ只=ただ}、無力な両手を組み合わせては空に向け
一心にお祈りしています。 ....
物持ちのいい彼が わたしに向かって なにか言いたげで
もう そこには何もないのに なにか言いかけて 終わる

炭酸のきれた サイダーウォーターは ずっとこのままにして
わたしのそばから 離れな ....
私の意識の
極北に立つひとがいる

彼はいつも黒い服を纏い
時にその服を髪を風にたなびかせ
時に無風のなかに
その立ち姿の輪郭をくっきりと映し出し

時に彼は流れる水のような
ゆらめ ....
視野に広がる
甘い木材の匂い
棺桶のごとく
その内側にいるかのごとく
死を目前にして
なお続く人生のごとく
狭く暗く細く長い通路を
這っているわたしと
わたしの一団
ひとりは肉親
 ....
夏の夜
夏の海

砂、砂

そっと手に掬う
一粒、ひとつぶ

祈る、祈るのは
誰のため?誰かのための

作りかけの自分
少し、すこし傷に砂を入れたい

自分が変われるのか
 ....
石鳴り渡る日々過ごす月下
意思成り噤む日々過ごす晩夏

無我より生まれた自我 人は衰えたか
煩悶を良しとせず あえて振舞う奔放は優か
苦悩の輪廻の中で 膨大な自我が無我になることは?
物言 ....
どこにいるのだろう
時間を記録していた
たくさんの指は
どこへいってしまったのだろう
絵の具の味をした水が
一本の髪の毛から
くちびるへとくちびるへと
終わることなく落ち ....
彼岸       檮瀬チカ

手に仏花を携え
水を張った柄杓の入ったバケツを持ち
土砂の傾斜に崩れそうな石段を
一歩一歩昇ってゆく
快晴のその日に
やっとたどり着いた思いで
墓石の枯れ ....
真っ暗な閉め切った部屋の片隅で白と黒が無秩序に演出する光と闇のコントラストから流れ出す無機質なメロディーが思考を止めたボクの中のレプリカントを愛撫しながらこの狭い小宇宙に光速で進む世界を外から見つめる .... ビニールが
     いきなり君の顔にはりつく
突風にあおられて
(どこから吹く どこに吹く 風)
君の顔面に
呼吸を奪う透明な仮面
ふと見渡すと
群集のひとりひとりに みな
ビニール ....
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=257400 積み上げられて溢れた雲が
いっせいに崩れ
散乱する光


仕入れを忘れ
品薄の空に
また雲を積み上げて
崩れるのを待っている



そんな


春の



活気に ....
まだ時間はある、
燃え尽きるまでには。


おれは長いあいだ炎ではなかった、
静かに灰になっていこうとしていた。


おれは夜に黒く燃える太陽を見た、
重力の暗さを持ったフレアがのた ....
風と鎖の音のむこうに
草木のまばらな原があり
銀と灰のはざまによせて
静かに蒼をしたためている


夜の生きものが見つめあい
互いの光を聴いている
遠く見知らぬ空にまで
 ....
私という虚ろよ

未完成という名の陶酔を

響くように生み出しつづける

青白い坩堝と化すがいい
整然と刳り貫かれた窓の間、とびとびに漏れている明かりや疎らに設置された室外機が積み重なって、聳え立つ
黒い水の跡は長く伸びている
その営みの銀河は世界の最果てに向けた巨大なサインに似ていた
 ....
眼、鼻、耳、口、毛穴
すべての穴に私たちは窓を取り付け続けた
窓に明りが灯ると私たちはそれを街と呼んだ
街が体中に繁茂していく傍ら
明りの消えていく窓がある
その浮力により
私たち ....
ここに花が咲いているとして

その花を咲かせたのは
あなたでした

思い浮かべることで
薄れてしまう色があることを知っている
あなたは現実に咲かせようと
いくつかのきれいな ....
砂丘の頂上にまっ白い紙箱がある。
パチパチととりまいているのは金色の砂粒。
腕を差し込むと自由電子はパチパチと私を阻む。
クーロンは孤独への希求に働きかける阻害の力だ。

蓋を開ければ、高層 ....
春になれば
全てがやさしく物音をたてる
物音は
ところどころにできた透き間を埋める

わたしは幾度となく
春の傾斜に耳を傾けてきた
わたしの骨は
せせらぎで作られている

ころがり ....
地球が転がるのに追いつくよう
わたしはすべり台をつるり
指が焦げるスピード
わたしは銀になる
空気を回して春になるから
わたしは空と呼吸
道が氾濫してるから船を出すわ
わたしはボタンを押 ....
始まりの声に耳をすませば
それは静かでも力強いことに気づく

あなたは
不確かな未来を希望にからめて
堅く結んだ約束を口ずさむ
こぼれたいくつかは落下して砕け散っても
受け止めたいく ....
夜は暗い
夜は寒い
いまこの荒野を
この時間にしか在ることが出来ない騎士が
ひとりゆく
彼は自らの馬を失くした
それは五百年前のこと
彼は自らの体を失くした
それは五百年前のこと
い ....
遠い日の夜
私が目を覚ますと
家には誰もいませんでした。

このとき私のなかで青い虫が鳴きました。
(きいきい)


さらに遠いむかし
最後の氷河期が
始まろうとする夜
私は猿で ....
こんなにも
ひろびろと
あおいかぜのなかで
ぼくらは
とりになれない

だから
くもよ
ぼくらは
こうしてねころんで
かぜをつるのだ

そらのしずくが
ふたつ
いただきにさ ....
南の野原は
みんなあかるく
はやいのです

日と風に
ほされる草たちは
わたしの訪れに
あいさつしますし

ほらあの
草むらから
何かがとうらいするよ と

日と風が
さあ ....
すでに言葉ではないものからはじめよう
はじまるまえのはじまりから

もうすぐ鳥がなく
ひとのきざはしに立って埋もれながら

四月が来るというのに雪が降る
路上に垂れた釣糸はみな切れていっ ....
朝倉キンジさんの自由詩おすすめリスト(179)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
星たちへ- フォマル ...自由詩3*05-5-1
「約束の日」の彼を胸に- 服部 剛自由詩7*05-4-26
雲を追いかけて- あとら自由詩3*05-4-25
屋根の上に寝転んで_〜かみさまへの手紙〜- 服部 剛自由詩9*05-4-24
サイダーウォーター- 捨持自由詩1*05-4-22
極北に立つひと- 塔野夏子自由詩7*05-4-17
湿った水面の上の小さなうねり- 黒川排除 ...自由詩405-4-8
体がないから文字を与えて存在させます- 完食自由詩8*05-4-8
セキメイ- 成澤 和 ...自由詩205-4-7
ノート(擦音)- 木立 悟自由詩305-4-7
_彼岸- 梼瀬チカ自由詩2*05-4-6
限りなく光速に近い静止- 紫音自由詩4*05-4-6
悪夢とビニール・ジャングル- 岡部淳太 ...自由詩2*05-4-5
羽化するものを- 小池房枝自由詩12*05-4-4
市場- あとら自由詩2*05-4-4
再起- 安部行人自由詩205-4-3
想音- 木立 悟自由詩605-4-3
錬銀術- 塔野夏子自由詩3*05-4-1
道[tao]_effect- 人形使い自由詩5*05-3-29
- たもつ自由詩1105-3-29
美しさ- ベンジャ ...自由詩7*05-3-29
疑似定刻- 人形使い自由詩9*05-3-28
屈葬のソネット- tonpekep自由詩8*05-3-28
狂想曲にも似ているんだわ、わたし- ふく自由詩5*05-3-28
四月になればあなたは- ベンジャ ...自由詩22*05-3-28
夜の騎士- 岡部淳太 ...自由詩5*05-3-28
旅虫- 石垣憂花自由詩10*05-3-28
そらのしずく- 草野大悟自由詩7*05-3-28
遠足- 石垣憂花自由詩9*05-3-28
羽化- 静一自由詩305-3-27

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6