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私は今まで
気まぐれな風に吹かれるたびに
力なく道に倒れていた
だが、夢を追うということは
眼前に漂う暗雲を
光の剣で貫いて ....
オリオン座が西の空に瞬く午前三時
部屋の中で独りの男が
机を照らすランプの明かりの下
白紙にペンを走らせる音
時を忘れ
宛先の無い手紙を{ルビ綴=つづ}る深夜に
眠れる街の何処か ....
鎌倉駅の通路の壁に
寺へと続く石段の写真が展示されていた
門の向こう側の境内には
不思議な光が満ちあふれ
そっと上げた足先を写真に入れると
体ごと吸い込まれた僕は
気が付くと
石段の ....
朝の駅の構内で
改札の向こうからホームの階段を上る
黒い制服の青年が障害を背負う体を傾けて
こちらに向かって歩いて来る
眼鏡の奥の瞳には
いつも光を宿らせて
不器用な歩幅を
一歩 ....
親愛なる詩友へ
友よ、あなたが今心から愛する{ルビ女=ひと}と出逢い、
日々幸せに包まれていることを、
僕は嬉しく思っています。
僕なりに感じることですが、
「芸術家」「詩人 ....
心が暗雲に覆われた時には
「透けた空から見守る誰かのまなざし」に
自らの汚れた卑小な裸の心を
ありのままに投げたしたくなる
そんな時、友の顔を想い浮かべては
いつかの語らいの夜を思い出す ....
かみさま
大人になった僕は
ずいぶんと長いことあなたのことを忘れていたようです。
時に僕はあなたの姿を見たいと
{ルビ只=ただ}、無力な両手を組み合わせては空に向け
一心にお祈りしています。 ....
一
「柴又ぁ〜、柴又でございます」
京成の電車を降りて{ルビ瓦=かわら}屋根の駅を出ると
前方には旅に出てゆくとらさんの像が{ルビ凛=りん}と立ち
柴又の町を振り返り、みつめている
....
いつかあなたが送ってくれた風の便りは
愚直に曲がった目に滲む文字で語られていた
あなたが求める
友愛と平和を・・・
その冬の暖炉を思わせる声で
もっと語ってほしかった・・・
もっと ....
朝倉キンジさんの服部 剛さんおすすめリスト
(9)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
哀しみの夜に_〜僕を励ます十五年前の唄声〜
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服部 剛
散文(批評 ...
10*
06-2-17
ある真夜中のポエジー(第二稿)_
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服部 剛
自由詩
10*
06-2-12
ある日の夢_〜鎌倉の寺へ〜
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服部 剛
自由詩
10*
06-2-2
傾いた背中の青年
-
服部 剛
自由詩
10*
05-6-6
詩人の幸せ・不幸せ_〜詩友への手紙〜
-
服部 剛
散文(批評 ...
9*
05-5-26
「約束の日」の彼を胸に
-
服部 剛
自由詩
7*
05-4-26
屋根の上に寝転んで_〜かみさまへの手紙〜
-
服部 剛
自由詩
9*
05-4-24
風の寅次郎
-
服部 剛
自由詩
12*
05-2-21
今宵_夜空には釘の音が響きわたり_〜追悼・武力也〜
-
服部 剛
自由詩
7*
04-12-7
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