すべてのおすすめ
無性に死にたくなる
練炭は確実に死にそうだからイヤ
手首は切っても死ねないからダメ
確率50%くらいがいい 薬かな
絶望は消えて 希望が残る程度を所望
想い出はなくなって 好奇心は生まれ ....
買ってくださいとうつむき加減に
冷えた指先は白い花を思わせた
不幸を売り物にできる時代じゃない
他をあたれよと背を向けたとき
飛ばされた風に散らばる花片
見開かれたままの瞳は残像をとらえ
....
僕はとってもバカだから
君が泣くのも気づかない
だから僕は考えた
君の涙に鈴つけようと
そうしたら君が泣く度に
いくらなんでも気がつくと思ってね
僕はとってもバカだから
君が泣く ....
水も飲まず
GAMEに耽って
夕方
肩の痙攣が止まらなくなったら
世界の肉をしゃぶりに行く
丸めた汗臭い服を構わず羽織って
液晶に浸かった神経を
引っこぬいて
ものも言わず ....
やわらかく夜は
わたしと明日のあいだを流れてゆきます
あなたは
向かいあう見知らぬひと、や
すれちがうたいせつなひと、や
ほんの1ミリのすきまでとなりにいる
わたし、
が
ふい ....
宿題すんだら水汲みに
宿題すんだら水汲みに
宿題すんだら水汲みに
宿題の五月は逆さまに
三月は四角にされて
二月の雪を隠してる
一月は耳の穴に吸い込まれ
バレンタインの祭日は ....
どんなにひっそり生きてみても
こんなに邪魔な僕はいない
と、思って
せめて自分のにおいを消そうと消臭スプレー
かけてみた
しゅーっと吹くと腕が消えた
なんだ僕はまるでにおいのか ....
携帯番号写メ&ムービ
ーにメアドにメッセの
履歴消しました想い出
につながる物捨てちゃ
ったプレゼントはヤフ
オク売り捌く総額一万
円プリクラすべて燃や
し七色の煙になったと
いうのに ....
もぅ つかれちゃった
ぼくはなにもできないのに
みんな、きたいをかけてくるから
ごめんね おかあさん おとうさん
そう言い残して
四葉のクローバーは自殺して
....
何もかも面倒くさくなって
風呂に入るかわりに洗濯機に入ってみた
さすがに寒いと思ったので
あたためた風呂の残り水をポンプで移動
全自動のスイッチを「お急ぎ」にして
ボディーソー ....
まだ生きているのに
上にあるのは冷たい土ばかり
そんな私の運命を
悲しんでくれる者はない
指先の冷たさは
声なき罪の思い出
生きているとはいえない
今の私の存在は
むしろ
むなし ....
おとぎばなしで
ねむらせてください
ちいさな わらやね
ふりつむゆきで
ねむらせてください
おにさんのなみだで
ねむらせてください
たろうどんや たごさくどんと
いっしょに ....
最期にぼくは君を想う
よなんて思わせぶりな
台詞だ信じていたけれ
ど嘘でない言葉が嘘で
ないからこそ虚しく空
っぽになった心に突き
刺さる今日は晴れてい
た空は高く青く透きと
おり雲は ....
いま
この瞬間
どこかのだれかが
すべてを終わりにするためのスイッチに
その指をかけているとしても
この世界が素晴らしいことに変わりはない
雨上がり
鮮やかな緑の葉
蜘蛛の巣に ....
1
あのお姫さまみたいにうそぶくあなたのその声の中では
死んでしまった方が、良いのですか
初めてそんなことを思いながら
今日もピンを刺します
このピンでは、手のひらを
1センチだけ ....
明日晴れたら空を見る
空には浮き雲あるだろう
いつもと変わりないだろう
明日雨なら雨粒の
数を数えてやり過ごす
大地に染みていくだろう
明日曇れば雲の層
眺めて絵でも描くんだ
....
しろい あさ
さむい あさ
ひろい あざ
ひどい あざ
あかるい きみは
くらいせいかくの やつと
ちょうど つりあう
そとは はれ
ざまあみろ
せんたくが
おわる ....
白い 白い 白い
向い合ってない 十分に機能できない場所に放置された
バスケットボールリングの
校庭の小学校
垂れ下がるネットはなくて 空洞のわ ....
キャンディグリーンのミニカー
メイド・イン・ベルギーのミント菓子
ずいぶん磨り減った消しゴム
片方だけの水色の手袋
そういう
何の価値もないものを
何の価値もないものだけをかき ....
チョコチップクッキー
ひたすら食べ続けて
気分悪くなって
悲しくなってテレビつける
そしたら
チョコチップクッキーのコマーシャル
チャンネル変えても
チョコチップクッキーのコマーシャ ....
グルグル回って
いつの間にやら元通り
ピンクと緑のストライプ
グルグル回って
薄気味悪い茶色になって
食べてみたら
結構イケるぞオイ
と思ったら腹がグルグル
地獄の一週間が始まるのであ ....
あなたは
何も言わないけれど
手のひらから
聞こえてきた
あたたかい指の
ぬくもりが
わたしのからだ
いっぱいに
ひろがって
かなしみが
消えた
私は名もない1本の木
腕をのばしても空へ届かない木
春になっても花の咲かない木
ぽつんと立ちつくしてる1本の木
あってもなくてもいいけれど
そこに存在し 根をはる
そんな強い 1本の木
部屋にひかりが入ってきていた
あなたはひかりに手をかざし
くるっと
包む様にまるめて
飴を作ってくれたね
びっくりしちゃったけど
どうぞ、って渡されたから
どきん ....
冬の木漏れ日の中で懐かしい歌を聴きました
懐かしくてももう泣けない自分がいました
それが寂しくてそっと瞳を閉じました
太陽が淡く輝いた冬の日のことです
太陽 ....
きちんと切ってお皿においてあった青林檎が
きれいに無くなってしまった
もしかして
ちゃんとした林檎になりたくて
ウサギになって野原に行っちゃったのかも。
傘を被った
恥ずかしそうな月の光に照らされた
これまた恥ずかしそうな真っ青な花
あんまりにも
恥ずかしくなって
膨らんで 膨らんで
真っ赤なお花になっちゃった
真っ赤 ....
食欲の秋
だからといって
食べ過ぎ注意
そんなことしてると
相手の言葉を飲み込んだのにも
気づかない
いや
どう飲みこむのと聞かれても
見つからないのは
覚悟の上であって
....
キスのやり方なんて忘れてた
なのに君は僕の気持ちも聞かずに
その潤んだ瞳で見つめて
何の前置きもなく小さな唇を
その潤んだ瞳を閉じることなく
ためらいもせずに何度も
そういう僕も目 ....
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