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ソファさー、右側にどいてよ
なんでよ? 座りたいならそっち座れば?
いや、左側に座りたい気分なんだよ
だからどうしてよ?
いいからどいてくれ
おへその穴が気になって
ゆびをつっこんだらするする入ってしまった
はじめてさわった内側は生温かい
こりこりしたものがあったので
ひっぱり出してみたら癌だった
知らないうちに入り込まれてい ....
宇宙とジャングルを
真一文字に結ぶ線上に
おれは屹立していて
おれの中で
宇宙とジャングルは
混ざり合って溶け合って
宇宙ジャングルになる
おれの中に誕生した
新しい世界が
爆発的に ....
ぼくは流れてゆく、洗面台から消えてゆく、洗面台の排水口から、少しづつ、消えてゆく、冷え切った蛇口と、無造作に放置された、石鹸の反目、ぼくの手は、今日も汚れてしまった、ぼくは石鹸で手を洗う、今日一日分の ....
無視
似合って無くても着たいモン着て
身体に悪くても吸いたいモン吸って
悔しかったら男泣きに涙を流して
下らねぇモンには鼻クソつけて歩く
確かなモノは己の欲望だけだけど
理性を捨てちまう訳 ....
感情の糸をわたる指先は
安いヴァイオリンのように響いて
逆立つ髪を宥めれば
傾いた首の方へ流れてゆく
(鼓膜を抜けて届いた先には
やわらかいあなたがまるまっている)
明滅 ....
まどろみ
みどり
ぬかるみ
よけて
みよ
くさもえる
あの
みどりのこみち
まよいみち
みちくさ
まみれる
みどり
まみどり
きみどり
ふかみどり
つかみどり
やりたい ....
ぴよぴよ
うまれたよ
あさでもひるでもよるでもないじかん
まいにちあかるいの
たべるものはいつもたくさんあるの
たべると
ぼくはすぐにふとるの
めきめきとおとをたてて
からだがひめいを ....
若い!!のに 独り善がりの世界平和的願望
たったひとつの詩を書いて 疲れたツラして
修羅場を幾つも潜り抜けてきたみたいに
”闘うのもラクじゃないね” だなんて…
若い!!のに カッコウ ....
病院の待合室で
子供をお利口にするための薬を
待ちながら
私はどんどん小さくなって
周りがどんどん大きくなって
それとも私が透明になっているのか
どちらかはわからないけれど
私の存在 ....
こんなに良い日の最後
洞穴からサンショウウオが顔を出す
夢を見て
最後にとても幸せな
エンディングシーンのはずが
わたしが「これは夢だ」
と気がついたとたん
ダメになる
私 不在のまま
幾つかの涙が流される
私 不在のまま
地球は回る
私 不在のまま
予約録画は始まる
私 不在のまま
私の詩は読まれる
おまえ知っとるか 蝙蝠ゆうのはな
超音波出しながら 飛んどるんやで
そんなん知っとるよ
ウチのお父ちゃん 鉄橋の修理してる時に
蝙蝠の超音波にやられて 落っこちて死なはった って
お母ち ....
馬鹿ターボ
全開で帰宅する俺
髭をたくわえ少しワイルドな俺に
おかえり、を言う娘は少しワイルドな俺に少し慣れ
一番星が出始めた空の下で縄跳びの練習中
綺麗でしょ、綺麗でしょ
いや、 ....
君と出会った時
君の唾液が太陽で光ってキレイだった
早くセックスをしよう
君は口づけで背骨を拭いた
あらかじめ無い未来
僕たちのいるところは
あらかじめ
遊園地なんか ....
夢は
叶おうと 叶わないだろうと
いずれ 消える
残るのは
夢を入れていた
銀色に光る
箱だけ。
高校生の頃みたいに
立て続けに三本の煙草を吸う
吐き捨てた唾の泡に
何かの期待を寄せた 夜
何かが起こりそうな呪文を唱えるよりも
何も起こらない夜に
ひとりで煙草を吸う 昭和七 ....
今日も言葉の無神経さに殺される
言葉を送る前のあの無限に思える時間
何パターンも想い浮かぶ言葉の配列
考える分だけ宇宙のように広がる嫌悪感
そして
最後に行き ....
ニュースで殺人者を異常者扱いする評論家達
それを聞き納得する人々
また、人が殺される
また、異常者扱い
うん、納得
何かおかしい
なぜ、人々は納得できる?
殺人者は間違いなく ....
{引用=
幾億の
精子の遊泳
に似た
蛾の飛翔
おびただしい
蛾 蛾 蛾 蛾 蛾 蛾 蛾 蛾 蛾 蛾
蛾 蛾 蛾 蛾 蛾 蛾 蛾 蛾 蛾 蛾
蛾 蛾 蛾 蛾 蛾 蛾 蛾 ....
悲しいからこそ美しかったり
美しいからゆえに悲しかったり
愛しいぶんだけ憎かったり
憎いけれど愛しかったり
優しくしてるのに傷つけてしまったり
傷つけたいのに優しくしてしまったり
....
水平線を断ち切るように
僕らはときおり空を見上げる
加速してゆく時代は
小さな出来事をかき消して
紙の上の真実も風に飛ばされてしまう
渡り鳥が
故郷を忘れないでいられるのは何故だろ ....
あなたからの電話で目が覚めたのは
蒸し暑いベッドの上
胃に残るアルコールと肌に纏わりつく汗だけが
かろうじて
昨日の私と今朝の私を繋ぐ細い糸
昨日と今日は
けっして地続きではなく
き ....
歩く事に力は要らない
....
ブラウン管の向こう側で
怒り狂った朝鮮人兵士が
日帝を嬲り殺した
血まみれのその銃剣で
何時か俺も刺されるんだろうか
昇り行く朝陽を眺めながら
希望なんて名前の煙草を吸う
一等素 ....
消去しますか?
はい
消去しますか?
はい
消去しますか?
はい
消去しますか?
はい
消去しますか?
はい
消去しますか?
はい
消去しますか?
は ....
ミルクが欲しい1歳は
男が欲しい21歳に
あっけなく捨て去られる
新しいゲームソフトが欲しい12歳が
プラダが欲しい32歳の
財布から金を抜き取る
夢が欲しい33歳は
安定が欲し ....
傷つくほどに赤は流れ
与えることなく緑は枯れて
見上げることを忘れ青は沈んだ
いろいろを手放しても透明は訪れず
白い紙に黒い文字を並べれば
溶け出した灰色に
埋もれ ....
?
スマートな風に乗って
消し屑が飛んでいく
べーっ!!
舐められた態度にいきなりたじろぐ俺
女の子は難しい
のせてきて なめてきて のせられて なめられて
困ってしまう
?
馬 ....
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