まよえるこひつじも
まよえるたましいも
まよえるさらりーまんも
まよえるしょうがくせいも
まよえるおくさんも
まよえるかえるも
まよえるさつじんきも
まよえるつばめも
まよえるしゃちょ ....
液性大気のなかに
光はあまりすきとおってしずんでいて
見え方がおかしい。
あの貯水塔は私を見ているようだし
とおくで杉が一輪の花のように噴きだしている。

(ほんとは何処も真っ暗なのに)
かぼちゃ かぼちゃ

かぼちゃになりましたよ

くちびるに

ひとさしゆび あてて

しーっ

すこしのあいだ しずかに

かぼちゃ かぼちゃ

かぼちゃになりましたよ
船で行きました

ああ、あの空へです

あの、虹の橋をくぐって行きました

雲の波に乗って・・・・

星は夜光虫のようでした、まるで

月は灯台のようにあたりをてらしていて・・・・ ....
風と鎖の音のむこうに
草木のまばらな原があり
銀と灰のはざまによせて
静かに蒼をしたためている


夜の生きものが見つめあい
互いの光を聴いている
遠く見知らぬ空にまで
 ....
嘘つきは目を見ればわかるなんて嘘だ

「きみなんかきらいだ」
「あなたなんてきらいよ」と言い合ったとき

僕らは目を閉じたまま
真実を確かめ合ったじゃないか

  
ここに花が咲いているとして

その花を咲かせたのは
あなたでした

思い浮かべることで
薄れてしまう色があることを知っている
あなたは現実に咲かせようと
いくつかのきれいな ....
春になれば
全てがやさしく物音をたてる
物音は
ところどころにできた透き間を埋める

わたしは幾度となく
春の傾斜に耳を傾けてきた
わたしの骨は
せせらぎで作られている

ころがり ....
たえもだえ たたえがたきを たたえたり



人生に 先立つ学派の イドラかな



嘘つきは 嘘しか言わない 社会学



お伺い 立てて貰うよ 御墨付き



被験 ....
うまくいかなかったね

おれたちはぜんいん うまくいかなかった

るーるをやぶってばかり

そらをとぶゆめをみてはしゃいだ



うまくいかなかったね

おれたちは ぜんぜんう ....
夕日が奏でるのは
次の世界へと わたり響く調べ

もろびとの想いは 影にひかれ
終わりの彩りへと 去ってゆく

しかし まだ
 呼ぶ声がある
 呼ぶ声がある

愁いと憧れに染まる  ....
君は急な坂を下っていったんじゃなかったのかい?

ところで、あの噂を知っているかい
噂って?
今度の十五夜の晩に、この森がなくなってしまうという噂だよ
ああ、、、、
それなら知っているとい ....
泣きつつも 飯食うヒトの 愛おしさ

好きになり 嫌いになる 心の不思議

のたうって 泥さえも 手に入らず

消えない 北極星は 消えない
この道は誰が奏でる笛なのかさみしいばかりかなしいばかり



雲のない空を見上げて歩きゆく光を知らぬ光の穂の道



はたはたと星をつかんだ曲がりかど野をわたる声ふりかえ ....
どうしょうもなく渇いてしまえば
身軽になるものだというように
からから笑いながら
波打ち際の空き缶の口元を叩く
浜辺の砂

昨日までわたくしは海の中におりました
かつては地殻の内側で赤々 ....
死んだ君が極限にまで死に近づく事を語った春の夕暮れ

死を口にするのはこれで最後にしよう波打ち際のような憂愁







桜がこわい。きみはそう言った。春の夕暮れ。
汽 ....
石鹸 ストロー 含ませて 
        空  へ。

虹の円 数秒の悦楽 
風の強い 晴れた 薄青へ
     飛んで  行け。

儚い 宙と 思慕


「そのうち」


 ....
飛べる

きっと飛べる
飛べるきっと

きっともっと飛べる
きっと飛べるもっと
もっときっと飛べる
もっと飛べるきっと
飛べるきっともっと
飛べるもっときっと

きっともっとず ....
今度台風が来たら女の子をやめようと思う

嵐になるんだ
<雪見カンガルー>

どうしても雪の白に溶け合わない
自分の体を恨めしく見下ろすと
袋の中で子供たちが
凍えながら見上げている



<嫌がるラクダ>

ラクダのコブは脱着可 ....
私が羊だった頃
彼は羊飼いだった

それはとっくの昔から知っていたことだったので
彼とはいずれ出会う運命だった

彼との出会いは
幼少期
ベロベロと舐め回した乾電池の
不快感を舌先に ....
花びらを口に
それだけでなんとなく



特に赤い薔薇の
シルクのようなさわり心地の

それとも華やかではなく清純かしら
春めいたチューリップの

モグラに勝てるくらいのすずら ....
蝶よ、飛べ。

人の手の届かぬ高みまで、

鳥どもの眼の届かぬ彼方まで、

蝶よ、飛べ、

飛び続けろ。
ロシア娘の涙に濡れた
悲しい笑みを浮かべる空に
窓からハンカチ振って言ったの
さよなら私のセンチメンタル

砂利道通れば昨日の夜中
ロシア娘が切り裂いた
レースのハンカチ微かに踏んで
 ....
埃を振り払う
ような、仕草で
無駄に積もった言葉を落とす
指先でそっと拭き取れるくらいの
そんなくらいでも、涙に変わってしまったりする

流星のようなさよならで
ほんの一瞬で暖かいくらい ....
どうにもまだ遠いこと
そんな手のひら
迎えの来ないバス停は
その日も閉じたまま
窓際の階段は駅前で途切れる
どうにもまだ遠いこと
私は少しだけ、溶ける


ポケットの中の余白を
手 ....
S…、という
微かな子音
の、雨の群れ
の、中


鼓膜に触れるそれ以外は幻聴だと
どこかで知っていたのに
この視線が向かってしまうのは
桃、という発音の


 ....
そのへんから掘り出したような君に
まぶたを縫い付けてあげたんだから

掴まったり 寄りかかったりしてないときでも
光らせる電光掲示板は
もっと高く 空に近く
大きな声で読まれなきゃいけない ....
夢は
叶おうと 叶わないだろうと
いずれ 消える


残るのは
夢を入れていた
銀色に光る
箱だけ。
消去しますか?
はい

消去しますか?
はい

消去しますか?
はい

消去しますか?
はい

消去しますか?
はい

消去しますか?
はい

消去しますか?
は ....
ふもと 鈴さんのおすすめリスト(301)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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無限蝶- 大覚アキ ...自由詩205-3-6
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- くしゃみ自由詩3*05-3-1
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