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菩提樹の上で交わるけだものの系譜の果てに立ち尽くす我
吼えるものただ自らに背くもの震えるけもの響くけだもの
膨れては刃のごとく雪を斬る寒さ忘るるための憎しみ
....
純粋は純粋から生まれず、常に混じりもののなかから生まれる。純粋とはまじりもののなかから生まれる本当の混じりものであり、本当の美しさである。あらゆる混合物を超越して輝く強さであり、結晶で ....
光の点の物語
夜の喪に立つ蒼い{ルビ蝋柱=ろうちゅう}
けものの笑みが途切れ途切れる
風が廃駅を削いでいく
茶のひろがりの終わるところに
金にかがやく草で編まれた
....
ほつれ湧き出る緑の影
ふいに生まれ溺れるもの
双つの空と迷いの木々
巡りかがやく枝と枝
無数の緑のなかの一葉
空に立つ空
こがねの樹
波打ちながら遠去かる陽
金は緑 ....
半分描かれた
絵のなかの原
どこへそよぐ
絵のなかの原
ことり
ことり屋の前をゆく
ことり
声は少なく
一本空けた
りんごの酒
二本めは苦く ....
ふいにはじまり
ふいに終わり
悲しくそこにとどまるもの
晴れた夜の無灯火の群れ
光をちぎり 与える誰か
ちぎれる前の 光のありか
地に倒れた外灯が
赤い星を聴いている
青に ....
呼んでいる
暗く 暗く 呼んでいる
ふところに抱えていた絵が
風に飛ばされ いってしまった
その一枚一枚を
呼んでいる
暗がりのなか
緑に染まるきんいろが
欠けた器 ....
高い夜
低い夜
地が空へ向かう夜
遠すぎる火をあおぎながら
あまりにも廃墟に近づきすぎていた
雨が緑を照らしていた
小さな葉が群がり
石と石をつなぐ力にしがみ ....
音の空から斜めは降る
親しげな空ほど
高みへ去る
列は青く
青は遠い
朝の月や朝の星
鳥や雲に重なったまま
水底の火を見つめている
けしてけして澄むことのない
濁 ....
風と鎖の音のむこうに
草木のまばらな原があり
銀と灰のはざまによせて
静かに蒼をしたためている
夜の生きものが見つめあい
互いの光を聴いている
遠く見知らぬ空にまで
....
この道は誰が奏でる笛なのかさみしいばかりかなしいばかり
雲のない空を見上げて歩きゆく光を知らぬ光の穂の道
はたはたと星をつかんだ曲がりかど野をわたる声ふりかえ ....
白につづく銀と鈍
黄につづく金と土
線は繭にくるまれていて
まるくなり まるくなり
連なりのなか震えている
海と川の鳥たちが
街の橋を
曇の朝を越えてゆく
ふたつの ....
ふもと 鈴さんの木立 悟さんおすすめリスト
(12)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
系譜
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木立 悟
短歌
7
06-10-16
冷めた水②(1986.12・24)
-
木立 悟
自由詩
4
06-3-3
水獣域
-
木立 悟
自由詩
6
06-2-8
羽灯火
-
木立 悟
自由詩
9
05-12-1
ノート(42Y.11・21)
-
木立 悟
未詩・独白
5
05-11-22
夜と背
-
木立 悟
自由詩
7
05-11-18
きんいろのうた(絵と夜明け)
-
木立 悟
自由詩
4
05-11-5
ふるえ_Ⅱ
-
木立 悟
自由詩
7
05-9-28
青
-
木立 悟
自由詩
5
05-7-25
想音
-
木立 悟
自由詩
6
05-4-3
ノート(道)
-
木立 悟
短歌
8
05-3-21
線のうた
-
木立 悟
自由詩
6
04-12-31
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