言うまでもなく潰瘍





腕痛めた 腕があるから痛い

服を畳み自分を畳みお休みなさい
 
夜の中で記憶を石にする

ひつじをかぞえるゆめのよう、に。

太古のこのわた ....

清い、白の

まだ濡れている
瑞々しい、ナイフ


フォークの曲線
その後の先端


グラス
の中の水
に落とした氷
純潔、純潔、純潔、衝突
高音 ....
えのぐでも
けせなかった
いろがみをかさねても
けせなかった
くぎでめちゃめちゃにひっかいても
けせなかった
もやしても
あきびんにつめてすてても
うらにわにうめても
けせなかった
 ....
夏だ
充分に言葉を選べ
テストでは「モラトリアム」と判定されても
その紛れもない中途半端さこそが
僕 なのだ
全き陽光からも水からも逃れて
冷房の効いた古臭い喫茶店を
渡り歩こう

 ....
第一章 権利

 君をみたす酸素分子はさだめられた方角を見失うとき、霧となる。池のおもてで朝日が砕かれてゆくのを、君は燃える指でなぞる。どこまでが記憶なのだろうかと、問うこともしない。背後にあいた ....
 嗚呼、なんてバカだったんだろう!

 文庫サイズなんだから、意味なく上製本にすることはないのだ。そんなことをするくらいなら、値段を半額にしてくれよ! よくある文庫本のボリュームで表紙が硬いから ....
音の空から斜めは降る
親しげな空ほど
高みへ去る
列は青く
青は遠い


朝の月や朝の星
鳥や雲に重なったまま
水底の火を見つめている
けしてけして澄むことのない
濁 ....
見たこともないさよならを
毎日つぶやいているうちに
つめたいそれは温度をもって
かわいたそれは潤いを増して
かなしみに包まれたフィルターを
たぷたぷと揺らしながら
ぼくを爆破した

見 ....
思いがけず
可笑しさがこみあげて
くるが
すぐに冷め
可能性の欠落を夢みる鋭さ

鮮やかな月に照らされて
{ルビ青灰色=せいかいしょく}の肌は
淡く
光合成を告白するが
しおりは空 ....
真昼の街は人ごみでしかなかった。通り過ぎる景色は人の頭だけだった。歩道へはみ出した看板には魅力を感じることも出来ず、トコトコ歩くほかなかった。
空の存在が異様に近く感じたのは、高々と建築されたコンク ....
こんなにも隙間が空いているよ

さあ

飛び出そうよ
「ノストラダムスでーす」

玄関を開けると

郵便配達の恰好をした
ノストラダムスが
照れながら立っていた

ああ
今さらだなー
ああ
予言がはずれて恥ずかしいんだろうなー
 ....
暑さ 流れる空間
   自転車に乗った二つの目、通り過ぎるガラスの扉を見つける。
   君は靴を履き、靴は君を支える。
 
   バイクに乗った無数の汗、道路を挟む水田を通る。
   路を進 ....
 10年くらい前「ウォーリーをさがせ!」(マーティン ハンドフォード著 フレーベル館)という絵本が流行った。ストーリーはなく、見開きいっぱいに描かれたたくさんの人の中から、縞々シャツのウォーリーを探し .... あけらかんと

ゆみをいだいて

まひるのつきを

ねらいうつ

とどくどくろは

笑みをたやさず

かすれたくもに

キスしてる

リネンきろくの

ひるまのゆめ ....
境界、人より通知の恋文に
Watashi=Zonnogaの人生のAcashiである平凡認識


....P....出かけるZeアンCt。
A…:..私のRi:.

立ち去らないでくだ ....
黄昏が
輪郭を奪い

ネオンが灯りだした
町並みの真上

薄雲に隠れ
ほのかに
きょうの月

ああ
そうか

僕は君の
輝きばかりを追い求めて
ついにその形を
知ること ....
つくんと

ときおり胸で感じる痛みを
悲しみのせいだとは
思いたくないから、僕らは
うたおうとする

好きな歌を

思い出せないフレーズで
立ち止まってはいけないと
覚えてるとこ ....
 果たされなかった約束の面影や
 叶えられなかった願いの欠片達が
 光の飛沫になってとび
 漂い
 空気に溶けて香る
 夏の夕べ

 深呼吸すれば
 また私の中に戻ってくる
 今 ....
ウタ



届く

柔らかな肉塊の奥へ

心を切り裂いて

進む

たとえ

痛みに涙を落としても

人はウタをステレオで聴くだろう

たとえ

傷つきあった ....
東京、きみは振り向いて
見過ごすことと忘れることに慣れず
クラップ、手を、たたいて
(光のように)


歩道橋、線になって逃げていく車の
ひとつひとつにああ、ぼくと同じひとが乗っていると ....
人は時に狙われて
ものみな静かな夜の中
時という
まだ固まっていないコンクリートに
自分のしるしを残して
ブランコの音だけが

コキー

コキー

時に思いを馳せたとき、
夜だ ....
空を泳ぐ 羊の群れ

青を連れ去って

どこまでいくの?



え?

あぁ 夏までいくの
 ボク

ボクは、僕といわない。
それは、シモベとよむから。

一羽の蝶が飛んでるよ


  あなたとわたし

わたしは、あなたから生れた。
そして、母も父も
わたしにはいない ....
しらない をおいかけたら
からかうように空をすべった
梅雨のあいまの明るい風に
しらない しらないと
はしって逃げた

いつだって
しらない は遠く
つかめそうな距離でも
生卵のよう ....
影は何回も東の方向へ、ぼくとさよならをしたかったはずなんだ。
地面に転がったいくつものものたち、ごみばこ、人間、薄紅色の携帯電話、
全てが…なんか、倒錯している世界、素晴らしい世界。は、
フ ....
もう ええわ

あしたになれば
わかるこっちゃし

いま悩んどっても
らちあかん

寝よ 



などと

言ってみる
列車は橋の上を走っていた 
海を渡る

私が見たのは真下に広がる汚れた海

あなたが見ていたのは
遠く遠くの水平線
イスラエルのラジオ局から流れる
アラビアン・ポップスは
ゲートで隔てられたパレスチナの
勇気ある誰かの肉声

産まれ落ちた大地は近くとも
偉大なる監視者に刻まれた
国籍というバーコードが ....
もしもここが世界の淵で
あと10センチ歩いたら落っこちるとしても
大したことじゃないよ
ほらこれあげるよ
ゆっくり吸い込んでね
落ち着いてきたでしょう
もう怖くないんだよ
泣かないで
 ....
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