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パレード。パラーデ。歩いているものを集めて、ただそれだけのこと。川のような世界で、素数のようにひとりぼっち。2、3、5、7、11、とそこまで数えたときは、最盛期たる朝。いっそのこと、きみは世界をよく見 .... 1.

かみさまはいるよ、
って 
教えてくれた人は
もうすぐ死んでゆく人だったけど
それは黙っておいた


だって、あいしてるんだ



2.

きのう、かみさまを見か ....
星を見ようよ

同じ空の下

同じ酸素を吸ってさ

同じ気持ちで
神様が生まれた日に
僕は自分の始まりについて考える

蝋燭の炎がゆらゆらと時を刻み
その身体を縮めるようにして
わずなかな明かりを灯している


神様が生まれた日に
自分の存在以外に ....
小指が曲がらなくて
指輪がはまらない
意図しない動きから海中を流れるくらげまで
水面に浮かぶポリ袋が
月明かりを反射した

まぶしいとは言えないまでも
指輪を包むには充分すぎました
輝 ....
剥がれ落ちた
黄色の点描
掃いた先から
人だかり

異臭にまみれた種子
壮麗に枯れていく大木
足元に塗り込められた果肉

光が空気になる
空はだだっ広く
伸ばした枝の先に
カラ ....
石榴は血の味 密の味

月の無い夜に
女を食べた、あの木製の詩人は
熟れた石榴を 銜えさせて
美味いだろうと、夜風に訊いた
共犯だぁね 、
硬花の指先はわたしの唇に触れ
睦言のように
 ....
何故 君はいってしまうのか
大人たちよりも ずっと ずっと先に
危ないよ
あんまり先を急ぎすぎると
石ころだか何だかわからないものにつまずいて
転んでしまうよ
危ないよ

とん とん  ....
どうしてもあれが
こちらの世界のものとはおもえないのです
紅、青、紫の
うすくたなびくその空間に
りぃんと、糸のような月が吊られているのを見たんです

月の糸で結ばれた一番星が
そっと彼 ....
白い息がのぼる朝

氷の指の冷たさよ

紅の蕾も頑なに

視線のゆく先は

開くあしたと

散るあした

花であるなら

開けと願い

花であるから

終りも知る
 ....
ひとり立ち姿

死んでいるように
つぶやく灰の後ろに映る
星の塔が旋回してから
七色のアーチをくぐり
一瞬する視界の腐蝕する太陽へと身を焦がす

失えるものなら失ってみなさいな
零の ....
そらにてを
じめんにてを


間近で見ることなんて
ましてやアスファルトの感触なんて

しらないよ





その小さな溝に誰かいるの?







蟻はい ....
不吉だと思って頂戴
とてもとても不吉だと思って頂戴
そう思ってくれればくれるほど
あなたの前を横切るのが楽しいから
ほつれ湧き出る緑の影
ふいに生まれ溺れるもの
双つの空と迷いの木々
巡りかがやく枝と枝
無数の緑のなかの一葉


空に立つ空
こがねの樹
波打ちながら遠去かる陽
金は緑 ....
つながっている

青く透けた日の光が
結晶となってふりそそぐ季節
つめたい雨は 灰となってしまった
存在している私
無くなる。

空から堕ちた秘密が
虚ろな視線で風を呼ぶ
無神経 ....
そのひとは
ひっそりと
木漏れ日の中にいた

何かおこりそうな空だこと。
そういえば、このあいだの鳥は、
どうしたかしら。
陽にひらめいて、
虹を食べて、
七色になって、
空へと消 ....
アルマジロは存外、臆病です。

こっちが遠くにいると

やけにたくましいふりをして

立ち上がったりするくせに

こっちが近づくと

慌てて丸まって

固い背中ばかり目立ちます ....
片目をつぶったまま手招いていた
あの手は深い茂みに

罪はきれぎれに悲鳴をあげ
花びらのように降りてきた
見知らぬ吐息
濡れていくはかない枝葉

果実は強く芳醇だった
無防備に口にと ....
放課後
教室の姿は冷たく
外では膨大な量の赤色が沈みかけているというのに
君は呟くように危ういねとだけ笑いかけるので
ぼくはそうだねと言って微笑むしかなかった
花瓶の中で枯れてゆく君を見つめ ....
上下に対をなす
立ち枯れの



木立の間に横たわる
磨きぬかれた
鏡の中で


囁くように舞い降りた
ひとひらが


沈黙を破る
波紋
白い紙を横一文字に切ったように
まっさらな地平線をイメージする

そこから滲み出すように浮かび上がる
黄金色の太陽をイメージする

重い深紅から青紫を経て紺碧に至る
グラデーションの空を ....
その中で 支度をする

なお、ひかる
くるしいまばたきに
ゆびのすきまからあふれ
染みを
のこして






あの日
髪をきってほしいと言った
初冬だった
あさひがの ....
ふいにはじまり
ふいに終わり
悲しくそこにとどまるもの
晴れた夜の無灯火の群れ
光をちぎり 与える誰か
ちぎれる前の 光のありか
地に倒れた外灯が
赤い星を聴いている
青に ....
振り返り
振り返りて

揺れまどう
振り子は
東から西へ 
と 
羊を追いて
ほをすすめてとおし

積もったほこりは あかるさゆえに宙を舞い
はにこすれてかぜは てんてんと夜 ....
青のお墓で悲しむことはありません

白の立ち姿を遠目で映します

赤のお空で産声は響きます

黒の後ろ姿を光で焼きつけてください


あなたのいた砂の層が
うららかに音を奏でて
 ....
石段と
石段と
腰掛けた石段と、石段の
夥しい無骨な角から
無言で下垂する影を利用し
日没が冷たく
成立してゆく


「もしも
 ここだろう、と探り当て
 わたし ....
呼んでいる
暗く 暗く 呼んでいる
ふところに抱えていた絵が
風に飛ばされ いってしまった
その一枚一枚を
呼んでいる


暗がりのなか
緑に染まるきんいろが
欠けた器 ....
 突然 その蝿に
 死の機会が与えられた

 蝿が期待していたより
 時のひとかけらほど早く

 ほこりまみれの教室を
 最後の舞台に選び

 その無数の目で
 一千個の慈悲深い
 ....
虹の彫刻に
あこがれて 雲を
きざんでいるが
美はいつだって ぼくらを
さげすむ
一つ
二つ
数えながら歩いている

わらった わらった
影を数えている

花火の影が網膜にちらついているので

手をひいて二人で夜道を帰った。

消えいくものはすべて
かつて私 ....
ふもと 鈴さんの自由詩おすすめリスト(254)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
パレード(いっそのことのための)- nm6自由詩1606-1-7
かみさまについて学んだいくつかのこと- 望月 ゆ ...自由詩80+*06-1-6
- 大城 小 ...自由詩206-1-3
神様が生まれた日に- ベンジャ ...自由詩9*05-12-25
冬に海を眺めた辺り- 加藤泰清自由詩8*05-12-11
冬の点描- 岡村明子自由詩305-12-11
石榴の宵- 士狼(銀)自由詩8*05-12-11
罪のない子供たちの歌- 岡部淳太 ...自由詩9*05-12-6
月と糸- なな子自由詩105-12-3
さざんか- LEO自由詩5*05-12-3
空の原- こしごえ自由詩12*05-12-2
やみよ- ki自由詩105-12-2
黒猫の気持ち- チアーヌ自由詩7+05-12-1
羽灯火- 木立 悟自由詩905-12-1
虚空の刻印- こしごえ自由詩13*05-12-1
白い顔- こしごえ自由詩12*05-11-29
アルマジロの月- ブルース ...自由詩6*05-11-28
- ナオ自由詩6*05-11-25
彼岸花(孤独について)- からふ自由詩605-11-21
碧い静謐- たかぼ自由詩405-11-21
出立- 大覚アキ ...自由詩405-11-21
立冬に_ひかり- はな 自由詩17*05-11-19
夜と背- 木立 悟自由詩705-11-18
じゅうに- かぜきり自由詩2*05-11-16
沙の春(いさごのはる)- こしごえ自由詩12*05-11-11
仕組みを、知ってゆく- A道化自由詩805-11-7
きんいろのうた(絵と夜明け)- 木立 悟自由詩405-11-5
- むらさき自由詩3*05-10-25
そろもん(美の話)- みつべえ自由詩505-10-25
花火- 佐藤伊織自由詩5*05-10-18

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