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子供が扉をあける 暗がりの重い扉を

そして漂うように群集を掻き分けると

重い扉の先の道を一人で歩いていく。

鋼線の擦れ合う音が身体を刻んでいく。

ふと、懐かしい声が耳もとをかす ....
たぶん
狐がついてるんだよ
って
教えてあげたいけど
あまりにも
幸せそうだから
何も言わずに
遠く離れた場所で
ただ
静かに観察している
あの日以降の
私の組成

見返してやる…30%
忘れないで……30%
ありがとう……20%
不孝になあれ…20%
  
 
 
 
花は
咲きました
果てしなく
遠い色をした
沈黙の産声を放ち
それは
ここに刻まれています

みわたす限り
墓標の無い地平(こんな世界があるとしたら)に
墓穴をほり
ここに
種 ....
すきまぬって
おまつりだ

すきまぬって
たいこたたこう
おまつりだ

ふえもふこう
さけものもう

すきまぬって
わらおう

おまつりだ
おまつりだ

すきまぬって
 ....
遠くなっていきますものが
小さなものと大きなもので
知らないものがたくさんできて
そうして見知らぬひとになってゆくのでした

ありがとうがとても透きとおって
私の前で響いているのでした
 ....
砂糖を一匙 すくっていれる

かねのさかいを すべるかけらは

白くうがって ほのかにかたる



甘いでしょう?
自らの愚かな手で
目の前をさえぎる沼を
つくり出してしまった時は
でくのぼうとなって立ち止まり
かけがえなき友の背後から吹き抜ける
風の言葉に耳を澄まそう

私は木になりたかった
幾 ....
僕の撮る写真はいつも
青い空に見つけた白い月ばかり
電線が映っていても
雲に隠れそうでも
同じ空
同じ月
いつかの笑顔と
ええ レモンの花は咲きません
ええ こがねの柑子も実りはしないのです

くらい森に目立つのは
変にほうけたタケニグサ
それからキノコ
ススキの穂

でもあのはるかかなた森の奥
湖があ ....
机のきしむメロディ
眠れる者の奏でるリズム
けだるい午後の一時
吐き出すやる気は今はない

呟く人々

わめきちらす壇上の指揮者
ぶっきらぼうな奴ははっきりと語る
「必 ....
郵便局へ行く方角から
とても苦しい声がして
(と言ってもそれは自分の感情で)
ハンドル ブレーキ みんな操作効かなくなったりして
と言ってもルールはもうすでに
あそこの雲だって知っているはず ....
おいしい罪を食べなさい

黒い神さまが言ったので
その通りにしたの
おいしくなかったら
食べません
責任なんか
取りません
雨上がり湿った空気

屈折した気持ちで見上げる空に
描かれた虹の橋

一つ悲しみを乗り越えるとき
失くしてしまうものがあるとしたら
それはある種の光なのかもしれません

吸収して拡散 ....
まるで不確かな曲線にもたれて
もくもくと広がる宇宙を見ていた

そこでは揺れる振子のように
人々の孤独が行ったり来たりしていた


けれどよく見るとそれは人々の孤独ではなく
僕自身 ....
彼は
街角の信号機に吊るされている
頸に
太い縄を巻きつけられて
どんな罪なのか
どんな過ちなのか
それを知る者は誰もなく
彼は吊られながらも 笑っている
それはひとつの風景
この世 ....
疾走感 と 焦燥感 の
折り重なった狭間で、
ドライブ

車の窓から手を出して
うしろへ、うしろへ、
流れてゆく景色を
さわって、あそんだ

ときどき
指のあいだをすりぬけて
流 ....
痩せた身体でうつむけば三日月

足元を眺めれば
いくつもの自分の欠片が光を失いかけている
日々削られてゆくいろいろが
音もたてずに
まるで始めから無かったことのように

やりかけたパズ ....
風は 悠久の時を風化しました

草は 朽ちた誰かの命で成長しました

空は 嘘もない真実の青で{ルビ嘲笑=わら}いました




耳を澄ませば 声が降ってくる



 ....
傷つくことを
知ってしまったことに
子供にはなれないと
笑ってしまったことに
夢で見た一角獣が
死んでいたことに
美しい教会の高い声に
もうあえないことに

そういう夜に
眠った怠 ....
誰にも追いつけない夏の雲をそっとちぎって
こっそりと少女にわけてあげました。
青い鳥が青いのが
当たり前だと思ったら

僕らは青色を見失ってしまう

手放しても惜しくもなく
逃げてしまっても気づかないままに
そしてまた
青い鳥を探すのさ

見つけるため ....
多感な馬鹿
果敢な馬鹿
彼岸の馬鹿
此岸の馬鹿
対岸の馬鹿

たおやかな馬鹿
物静かな馬鹿
小うるさい馬鹿
夢見る馬鹿
現実の馬鹿
石橋を敲いて渡る

三途の川も馬鹿
地獄 ....
いつもの真夜中 私の部屋に
忘れられた水たまりのような時間
目を閉じて 耳を澄ませて

体の中から
底の方から

小さく 小さく 始まる音楽
そっと弾かれる弦
ため息のように鳴り始め ....
孤独は受け皿ですから
こぼれた何かを受け止めるのにひっしです
こんな自分でも
在る
ということに満たされている
ひとりぼっちの
ぼっちという響きが好きなように
社会の残酷さを嘆くとき
 ....
僕は明日何をしようかと、考えずに生きています。つまり、「無題」です。

僕がなれるものはわかりません。能力も限られていません。つまり、「無限」です。

僕の生き方は誰にも決められません。誰も分 ....
風に

 とばされて

      ビニール袋と

                     くるり

                                 くるり

 ....
酔っ払うといつも

私をベランダに連れ出し
あの星を見ろ
と言う

あの星たちを見ろ
冬の方が空気がすんでいるから
星が大きくキレイに見えるんだ

そんなこと
今の私(ベ ....
まよえるこひつじも
まよえるたましいも
まよえるさらりーまんも
まよえるしょうがくせいも
まよえるおくさんも
まよえるかえるも
まよえるさつじんきも
まよえるつばめも
まよえるしゃちょ ....
かぼちゃ かぼちゃ

かぼちゃになりましたよ

くちびるに

ひとさしゆび あてて

しーっ

すこしのあいだ しずかに

かぼちゃ かぼちゃ

かぼちゃになりましたよ
ふもと 鈴さんの自由詩おすすめリスト(254)
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