ガーゴイルは左腰に吊るしたホルスターに差している、ガス回転遊底式(*1)の自動拳銃を抜いて、銃口の上の、前装填弾倉の総装填確認窓に、赤色の表示がされていることを確認して、六角形の口径0,01メ ....
自らの思考の外縁を廻り巡り
すっと入り込みつ中核へ至れば
自らの思考の力動そのものと化し
その勢いの正に鼓動打ち脈打ち
意識の明るみ耀き増して

私の脳髄後部に刻印される
思考力動そのも ....
初秋だ。
寒さに目を醒まされる朝が来る。裏戸を押して足下を見ると、枯れ草色の蝗が犬走に一疋かたまっている。ぼくも、一時、じっとなる。あ、ども——と言いたくなるほど、ちいさな沈黙が胚を抱いている。
 ....
知ってる?
運命の糸ってね、
1本じゃなくて
たくさん
何十本もあって
途中で千切れた糸もあれば
何本か絡まった糸もあるし
ちゃんときれいに繋がってたのに途切れた糸もあって
だからね
 ....
乱れ恋 萩咲く夜の狂おしさ

きみが名を喘ぐが如き夜梅香

きみが名を喘ぐ月夜の沈丁花
その笑い、
落ち込みも、熱い鉄のようにねじ曲げて、
生命力へと変容させる、
その奇天烈で、きわめて強力な磁場、
その者の内側から湧き出させる、その確かな認識と自信、
本当にこのままどこか遠く ....
雨の降らない砂漠に雪が降る
それは哀しみか慈しみか
生まれたばかりの天使の雛から
抜け落ちた羽毛だろうか

いっときのなぐさめなんて
すぐに渇いてしまうとしても
いま、この、
奇跡の瞬 ....
今の生き方を否定したら
死ぬしかないかもしれない
それでも今の生き方が嫌なら
自分が変わるしかない
どうやって

今までについた癖
消すのはムズい
取り柄が見つからない
良いところを ....
 入り江にて

 大阪から車を走らせ、片道三時間。途中のサービスエリアでスマホを確認すると、通知に追われる日常がそこにあった。
 やがて夜が明け、寂れた港町を抜けると、道は雑木林と露出した山肌に ....
{引用=○備忘のことⅰ(倫理)

許すことのできる人は
許される熱をもつ人
それはまるで
書く術を知る人が
熟読を心得ているかのよう


○備忘のことⅱ(微熱にて)

上顎が痛痒 ....
飽きるまで 今日こそパパは お客さん 
小窓に微笑う テラコッタ鉢 

日めくりを 一枚飛ばしで 破りけり 
呆れ顔する 秋の袖口

道草の すすきを「お米」と 呼びながら 
花瓶に挿し ....
いつもいつもすれ違うばかりで
冬ソナみたいって
それもアンハッピーエンドの
すれ違ったまま
とうとう出逢えずに終わるのかなって

それでいい
それでもいいと自分に言い聞かせ

どちら ....
斜光が懐かしく街並みに射し込む頃
橙の色彩のビルの白壁に拡がり
黒い影と対照をなしながら
柔らか燃える果実の如く
濃くなる空の青から浮き上がる

街並み今や濃紺と燃え立つ橙に染め抜かれ
 ....
ああ いい気持ち

日の高いうちから
スーパーで買った鰹を炙り
新潟の純米吟醸を冷で飲む

今日はよくやった
早朝から頑張った

夫の用事で
行ったことのない羽曳野市へ

 ....
肉身の歳を重ね使い古され
次第に色褪せ亀裂走らせながらも、

眼窩に埋め込まれ落ち窪んでいく眼球に
宿る光の以前より更に増す眼力、
直裁に投げ掛けるアナタの肉身と云う器に
魂の器を介しそれ ....
飲み放題
酒を飲んで
今までの労い
愚痴があれば聴いて
面白おかしくして
笑いあって
時間が来たら
さようなら

どこか羨ましい
別の道を歩むこと
剥がれるように
さようなら
 ....
かまってちゃんは戸惑っていた
いきなりの総スカン
ワケワカメ
だけどかまってちゃんは慣れていた
ひとの気持ちなんて
アッサリ変わる
しかもキライな方に
そんなこと何回も経験済み
おあい ....
しゃりりと固い梨ときみ甘く食む

釣れないメザシ猫の本能動く

初恋の味はチューインガムミント
恋は、一瞬で終わる
友情は、恋よりも尊い
そして親友は、一生だ
ひとりの親友を得ることは
万の味方を得るより心強い
親友は裏切らない
意見が違っても
厳しいことを指摘されても
友情は潰 ....
ばらばらばらばらと
蒼穹をなぞる如く
飛び交う鳥たちの群れ、
次第にいつの間にか
楕円のカタチ為しながら
夕の暗み濃くなる青を穿つ黒の
光の終焉へ向け黄金の反転を巡り

くるくるくるく ....
同僚に競馬狂のおとこがいる。名前は「悦光」といって、これで”エツミツ”でも”エツコウ”でもなく”エツヒコ”と呼ぶ。もうずいぶん前に、エツヒコに半ば強引にひきつれられて、東京競馬場にいったことがあった。 .... うずまくうちゅうの
端っこにして
まん真ん中、
川瀬さんを背負い
ずぶずぶ泥濘む
薄闇のこの土地を
足もとに気をつけてと
背後から鋭くも温かな声
一歩間違えると
ずるっと土の崩れ沈み ....
救急車が先を急いでいる
どこかで誰かが死んだ
それは自分には無関係
そうかも知れないけれど

自分が救急車で運ばれても
どこかで野垂れ死んでも
他人には無関係

関係ないから笑ってる ....
彼のこころには「恥」がない
彼のこころには「公平」がない

愛する者が此処にしかいないから
此処に綴る
それは理解できる

だが

問いかけに応えもしない
彼は「誠意」というものが ....
チーズを選びながら
泪が溢れた

逢いたい

ベーコンを選びながら
声を上げて泣いた

逢いたいよ

アイスを無意識につかんで
更に哭いた

逢いたい逢いたい

コロナビ ....
SNS検閲、思想の均一化、そして言葉を発した者が
社会的に抹殺される時代。正しさの定義がだれかに
よって狭く歪められている。そのだれかとはだれか。
たとえば清潔で静謐な県政を敷いた兵庫県知事斎藤 ....
ほおづえをついたら
消えるくらい細い 月だね

知らないあいだに
こおろぎが まぎれ込んでたから
窓をあけて 夜に帰したよ

りーん あちらから
りーん こちらから
遠くても 呼びあ ....
それにしても
いい詩がたくさん
こさえられては
わすれられていくなあ

いい詩っていうのは
よんだらなんだからふわっとして
金木犀みたいな香りがする

知ってる
知ってるよ俺にはそ ....
枯葉が駆けてゐるだけの炎天

夏に取り残されてゐる擂り鉢の中 

まめな母の日記帳残される
You & Me
深く潜って
宙返り
上も下もわからなくなるまで

You & Me
太古に還る
ダンダダン
鼓動が波となり岩を砕くまで

You & Me
合わさればumi
 ....
田中宏輔2さんのおすすめリスト(566)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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