割とお洒落な洋風喫茶店で、何故かラーメンが出てきて
店員さんニッコリ微笑んで 澄ました顔で、お客も食べる
異議を、ください どうか、異議を述べてください
おかしいと思うことがあったら遠慮せずに、 ....
寝不足だから
寝ぼけたことを言うのか
相手をブチ切れさせて
戦前に突入していく
嗚呼頭が痛いよ
最低最悪
選んでもいないのに
その面が国を汚していく
ずっと前からわかっていたの ....
ああ
タバコが美味い
もはや
この為に生きてた
もう
美味くてしょーがない
青春だ
希望だ
タバコがこんなに美味かったなんて
いや 知ってはいた
若い時を思い出した ....
『小林よしのり『コロナ論』シリーズを巡って、AIと対談してみた』
私:自作品
『錯乱市民ゲームLOCK DOWN』
先導者:狼が来たぞ
民衆:うわー、逃げろ
先導者 取り敢 ....
手垢がついて
ボロボロに千切れた言葉たちを
螢火の瞬きで拾い集め
溜息の渦で洗濯し
風力3の西風にさらし
9度傾いたアイロンをあて
一針一針 丁寧にかがり
ひとつの僅かな理を編む
わずかずつそっと注ぎ続ける
砂時計の秒速に合わせ心情を
自分から外へ流れ出ていければ
世界の想いと自分の想いと
重なりあい響きあい、透過しあう
☆
光と色の織りなす海
....
知らないうちにミサイルが
説明もなく
市街地に配備される
守るのか的になるのか
紙一重
ミサイルめがけて
ミサイルが飛んでくる
そういう日は
ある日突然に
{引用=
....
おしゃれな場所になど
行かなくていい
あなたの特別な場所に連れてって
少し緊張してしまうから
会う前には
コンビニでビールを一缶飲んで行く
お昼ご飯はファミレスで
おしゃべりするとき ....
意識の薄明かりの今に至り耀き放ち
夜陰の奥にひっそりと潜み開け広がり
なにひとつもう意味なさぬから
あぁただ声の響きのみ此の世成り立たせ
凄まじくも美しき旋律和音の律動するなり
今日は結婚記念日
親友の誕生日と一日違い
いつも、どっちか分からなくなる
親友の誕生日を思い出してから
結婚記念日を思い出す
おそらく 夫の方は完全に忘れている
試しに ....
小数点以下にぶら下がっている
おまけみたいな存在
それが僕だとしても
四捨五入で一の位に片足入れるように
坂道を息切れしながら上ってゆく
割り算に散々悩まされる夜
整数だけではいられな ....
砂漠の聖女たちは
ボロボロの服を着て
男の性欲の捌け口となる者たちだった
ある時は暴力
ある時はこの上なく優しく抱かれても
声を上げることもなく
無表情に
スタスタと立ち去るのだ
彼女 ....
「希み」
読むと身体が
ふわっと一瞬宙を回るようなものだ
そのように
わたしは良い詩を定義する
うっすら
傷めいた粒の光を縒ってこさえるんだ
そんなあかるさが
詩なんだよ
....
ひかりのひびきのいとの
たぐいよせられはなたれ
またたぐいよせられ
さくれつする
しこうせいめい
からみあう
いちおんいちおん
鈴の音の
脳髄遣い雑音と化すまで 、
光り響き ....
休日は早送り
眠りすぎたツケは
月曜日の朝やってくる
眠れなかった早朝に
家を出て駅へ向かう
すでに家の前を掃き掃除している人がいる
何も特別じゃなかった
これでいいんだ
平日 ....
恒星がブラックホールに飲み込まれ
押し潰されるとき
太陽100兆個分の輝きを放つ
そんな終わりが良い
時の螺旋に屈服し
今しも最期を迎えようとするならば
ひときわ強く
輝いてみせ ....
ちっちゃなあんよで立ち上がる
まっすぐまえを見据えては
幼な子の足に入り居る 、
力漲る内なる緻密な我そのもの
漆黒の瞳の煌々と 宙宇の足跡刻印され
無意識なんです 、 認め識る ....
浅い眠り
うなされながら目覚める
眠るのが怖くて
コーヒー飲んだら
不思議と眠った
深く深く
午前2時のコーヒー
コーヒー
コーヒー
コーヒー
午前2時の
午前2時の ....
美しい祈り
柔らかな陰影が
世界を自在に象ってゆく
無防備な赤子が泣くような
切実さで
祈りは折り畳まれる
切迫早産する未熟さの
後に来る
大いなる実りを
刈り取る準備は
まだ出来 ....
「もう、寝てしまうん?」
酔った頭の横で
やさしく囁く声がする
──その声が好きなんだな
突っ伏したまま
好い心地で聞いている
時折ぐるぐる回るので
それを止める為 ....
魂の残響名残に依り生きて居る私たち、
何時になったら自ら響きを呼び起こすのか
「苦しみは私にとって一つの福音です」と
言い残し立ち去ってしまったアナタ 、
もういいだろう今一度再び出ておいでよ ....
夕焼けが染みる
ある秋と冬の間に
生まれたての声
空高く響く
寂しげな風景は
いつの間にか紅葉している
夕焼けよ僕を照らして
生まれたての声
空高く響く
{引用= ....
十一月の雨はどんな気持ちで降っているのだろう
十一月の雨は、冷たくなれば雪になるけれど
ほの温かい、いくぶん霧雨のような朝には
ため息だけを増産する
十一月の雨は、まるで生活することに疲れ ....
透明なグラスに注がれたコカ・コーラには西陽が射し込んでいて、そのなかには幾つもの氷が沈み込んでいる、その一番上のものには幾つかのちいさな罅が入っていて、まるで浄土の影がわずかに映っているみたいに、その ....
踵の高い靴が履けない
ファッションで履いてたヒールは
いつしか脚が疲れるようになり
つんのめることも怖くなり
歳と共に
押し入れの奥に仕舞われた
スカートに似合う
低いパンプスが履け ....
地に突き刺さる
十字架から
血の迸り
大地へ注がれながら
天空へ噴き上がるを
見届け生き抜き生かされ
すっくと立ち上がるチビ太たち
自らの内に潜み働く神性の
疼き思考脈動自ら実感し ....
切実な悩みが俯いている
言葉にしてみると
いくつもの紐が出てきて
引っ張ると
切実が鳴りメロディになる
思っているより美しい
問題は保持していてもいいんだ
かけがえのない
自分の道 ....
食べても食べても減りません
いつかは無くなるのは
わかっていますけれど
みかんの季節です
待ち焦がれた季節がやってきました
大きなバケツに山盛り
有田みかん 四百円
「 ....
月神は灰塵を踏む
死者たちの骨灰が
静かの海に降り積もり
夜を呪詛するように
祝福するように
鳴く月の砂漠を歩く
風もなく
極寒も灼熱も
容赦なく巡り廻る月に
音だけがある
1 ....
一、 娘は 見目麗しく
寒さの夜さえ
せつなく 手を伸ばし
家の近くの男たちを徘徊させる
一、 化粧気など 少しもないけれど、
美しく それはき ....
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