すべてのおすすめ
彩度0の原石
落ちて欠けたものでは、無く
乗せて砕いたのだったら。私も私も
歩度と斜度に比例して、野端に咲いている
対して水を差される 澱んだ、
濤声も雨音も
....
だからさ
言いくるめた夜の隅で、息を殺すと
かっこいいのだよな
タラップで靴を脱ぎ小瓶の蓋を失くし
廃墟の[花]一文字。朱いインクをおとし
彗星が飾られる
(確かめたかったなら、)
....
自動手巻き式から結って 皆と覗く潤色の天球
私を生み出して織るとその、だふらくの貯水率
暈に罹って 庇の神殿へ
その先の運河が せせらいで 追った
つたない葦を運ばせる、歳月がゆく手 ....
まくろく胡散臭いツヤのある回帰線を簡単に引いて
たびたび返されたトランプの屍体。そのどれもが
押し開いて咲きだしたクソロイド曲線の杜、いとまごと
沈静化して。背の躱しさが緩く 限られた最短を ....
まるで横顔の女だ
睫毛の長い、髪の黒い若い女が真直に背を凭れ眠っているのだろうか
一瞬通り過ぎた車窓に、何を隠そうとして、いま、不意に見せたのだろう
これによって古く細い町並みは直線を ....
不可解に捻れた獣道を作り出した、薔薇線の手招き
青々とした雜葬の絨毯を噛みしめ、これら花瓶のお囃子
夢見るピエロだ
裸足の花園だ
中空廃園だ
ぼぉたちの綿毛ら 黄昏時の川の流れに。 ....
その澄んだ表面は
世界は 翠の侵蝕 または神域
一冊を綴じた、現実から外れていくそのものが
解いたセーターよりあおぞら、
扉が閉まり身だけを残して
フルーツパフェより魅力的でなけれ ....
妍しいだけの皿に、その手のひらに
泳ぎ回る琉金の ちいさく
軋んだベビーベッドから、流れ星を拾い上げる
/ 海にいる /
岸辺から眺めるひとがいて、遠くにある
帆船と ....
小煩いの壁紙にはエロチシズム
なにかを、
芳しく、
静まるような。
涙色のレザーソファには
矢車菊が まだ、薄暗い陽に
セントバーナードが眠りに落ち
小花をあしらったわたしの
....
蒸発すら叶わない人魚の
鱗のようにある
湖が
荒々しい海辺の
あの夏の終わりの、
へたくそな絵を描いて
ただ鏡越しに私の真似をしている
異国のおんなが
白い蝋燭をひとつ灯して
....
そのときの香りはありましたか?
周りにはなにがあったのでしょう、
どこかきこえやしませんか――
花の名前を忘れてしまったのです。
多 ....
Dear Mr. and Mrs. ___
________________
______________________
___________________________
....
齢の股から屍の如く
白腕がごっそり生えてきたサンダルウッドの景勝が見事であって
知性の乏しい殻と、勿体ぶって、豪壮の槍を
/線香花火の恵慈に突き立てる
『横暴よ。』
確してみれば、稀有にぞん ....
片手間に積み上げるなにか。
これは甘いチョコレートで足したりひたりしてる魔に 刻々と溶けていきます
底に広がるセピアの隊列をよぉくご覧。単眼の脱兎を檻の中に躾け、解決の
糸口を縫い込み ....
濃藍を薄めたような夕暮れの氷雨の中を
急かされるような人々が幾重も点滅している
小さなカフェであなたはため息とともに頬杖をつく
隧道にある404が、沈んだ場合の料金は
家庭料理的に千切った雜草 ....
黒い闇に輪郭を落とした、実、物音一つなく
幽寂の太陽が、結末に遺したものが、ここに
終宵を宿し照らし続けている今 手元だけを
疾走らせる風の 少しの私の姿を囚えている。
筆跡は乱れ然し、轍 ....
もとからどこにも取り付いてなかった象嵌の螺子ですから
其の内ルリタテハの瞳は羽化していくのを
襤褸が出た躰で憶えている
深層で春を装う球体関節人形の御伽噺
ばっかみたいだって、
靴飛ばし ....
波濤のうしろほど暗示ゆえ讃え
枝先の傍ら梢の裏口にて
災厄と暗唱する風に誘われ
依代を校正し、何度でも擦り重ねる
瓦礫の山であって 露わにする 坩堝の絶咲
そよそよと、在る。
気持ち重 ....
雨露が木漏れ日に焼く夢は、泣きはらした金魚鉢に
気まぐれな短針を見せ、白い腕は褪色を止め
しっかりした骨格で成年を待つうちに折り重なり
いろが付いてすっかり 変身してしまいま ....
faire une soirée
アンタの言葉は、叢を囃し立て、ピンと狩る絹糸を掻き鳴らした
土に漏る、ただひとつのものにして、その手も足も私のものと組み合わせる
空が落ちてきたのだと ....
心模様は
ゆったりと落ちて
貼られた桟橋から
ガラクタが投げ出された
でっぷりとしたぬいぐるみの釦を眺める
....
夢魔一途にも昨年の夏、ほっとしたような
華やかな紛い物で甘い苺 目の前には
乏しいほどジタバタと、羊の群れ、穏やかにも
従わせるドアにすとんと抜け落ちて
穴があくほど /心臓の鼓動 ....
田中教平/Kouさんのあらいさんおすすめリスト
(52)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
破断面
-
あらい
自由詩
1
23-5-26
夜光虫
-
あらい
自由詩
1
23-5-21
たひらかな漏刻
-
あらい
自由詩
1
23-5-20
のち祝福を
-
あらい
自由詩
2
23-5-18
湑む
-
あらい
自由詩
1
23-5-17
pupa
-
あらい
自由詩
1
23-5-16
煙突と風窓
-
あらい
自由詩
1
23-5-15
焦点を合わせる
-
あらい
自由詩
1
23-5-14
うすいはなのいろ
-
あらい
自由詩
3*
23-5-13
夜陰
-
あらい
自由詩
1
23-5-10
あわい
-
あらい
自由詩
3
23-5-8
常磐未来
-
あらい
自由詩
1*
23-5-7
うぞめき、ろまん。
-
あらい
自由詩
4
23-5-6
〈ことがらの。移譲である。缺損として。〉
-
あらい
自由詩
2*
23-5-4
ちらうら
-
あらい
自由詩
2*
23-5-3
すこしだけ、なみかぜ。
-
あらい
自由詩
1
23-4-29
四方山話
-
あらい
自由詩
3*
23-4-28
坩堝の絶咲
-
あらい
自由詩
3*
23-4-27
手足ない鱗状のほそく
-
あらい
自由詩
3*
23-3-31
夜のパーティ/ニ/愛をください
-
あらい
自由詩
1
23-2-23
あや
-
あらい
自由詩
2
22-8-28
まどかにつき
-
あらい
自由詩
1
22-4-25
1
2
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する