すべてのおすすめ
六十八匹の鈴虫を埋めた墓を
母の庭帚が一掃した
落ち葉をしだくような
笑い声に見合う顔を思い出せずにいる
まだ蝶結びができなかった
大雪を抱えた空の下
厚いコートにナイーブな獣を隠 ....
獏とした 秋の
あわい天幕から
剥がれ落ちたか
光はつもるほど
景色から重さを奪い
ふっと 舞い降りた
枯葉の小舟
蜘蛛の仔を乗せ
銀の糸かそけく
固くほどけぬ結び目に
娘の頬は上 ....
{引用=「○○をめぐんでくれないか}
うす目をあけた明日が見つめている
月の向こうからじっと
沈黙は花 だがあれには歌がない
臨終の瞳を覗くようで
どれほど愛おしんでみても(仮に)
概念だ ....
声の濁り
野葡萄の斑な実りに似て
服毒の
文字の乱れか
へび白く
あらわな
舌の結び目から
糸を引く
忘却へ
産み落とされた
いわれなき申し子の
実らぬ指を
串に刺し
野焼き ....
ひとつの時が停滞し
その膝の上わたしは猫のよう
乳飲み子の舌の音
水の音色をさかのぼる
叢に覆われた
つぶれかけた空き家の中で
ひとりの少女に会った
帰る場所がないという
行き着く ....
弥生 陽さんのただのみきやさんおすすめリスト
(5)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
吐息×2
-
ただのみ ...
自由詩
10*
25-11-23
風邪
-
ただのみ ...
自由詩
8*
25-11-16
×零の幸福
-
ただのみ ...
自由詩
7*
25-11-8
かえらぬ木霊
-
ただのみ ...
自由詩
7*
25-11-2
寝過ごす夢を見た
-
ただのみ ...
自由詩
11*
25-10-4
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する