登校拒否
これは愉快な現象だ
少なくともそうでない人物にとっては

義務と課せられたことを
しないなんてすごく魅力的だ
僕だけ税金を払わないでいい
とか
僕だけ働かなくてもオーケー
 ....
{引用=
イ短調ロンドの孤独に犬のやうにあくがれて
せつかく育てた{ルビ硝子=がらす}色の{ルビ菫=すみれ}を
ただなつかしく僕は喰ひ尽してしまつた。
失意のかたい陰影を
新緑のプロ ....
複雑性PTSDという病気と、メンタルハラスメントにあってからの再発と回復を、ただ淡々と、いまその症状に苦しむかた、それからいわゆる健常者のかたにも届くような書き方で書いてみたいと思っている。

想 ....
濃灰色に、重く雲があって
息苦しいような午前中に
雨がふりだした
傘が咲くだろう ひとはそのひとの人生のために 雨の底を歩いてゆく
歩んだ歩数のおおさ すくなさ おもさ かろさ
かろやかにた ....
目が覚めて一番に 口にした言葉は
くちなし
薫り ゆたかな色彩の白
しずくを 湛えた光沢の葉

無垢を 口にするときの ふるえる くちびる
くちなし
きょういちにち なにを はなすことだ ....
{引用=*筆者より――ちやうどこの時期、十二年書けずにゐた詩作が復活して三ヵ月が経ち、十二年分のマグマの噴出が落ち着いたこともあり、いま読み返すと力が抜けてゐる感があつてそれが良い方にも悪い方にも出て .... 前歯を光モノに替えてやろうと思う
「ピカリ、が眩しいだろ?スズメ
奥歯の歯周ポケットから小銭が溢れだして
それを溶かせばいいだけのお誂えさ
ここだけの話しだけど 」
使えば使うほど ....
 平川氏との接触前、私は最低限の抗うつ剤一錠で過ごしていた。
 いまは、約二十錠に増えている。
 現実生活にも支障をきたしていた状態が一カ月ほどほどあったろうか。

 「えっ 痴情のもつれで私 ....
{引用=*筆者より――筆者が本フォーラムでの以前のアカウントで投稿した作品はかなりの数になるが、アカウントの抹消に伴ひそれら作品も消去された。細かく言ふと二〇一五年十二月から二〇一七年二月までの間に書 .... はく っ、 りっ

耳を塞ぐと虫の音が耳のなかに響き渡る、鈴虫が皮膚をぞろぞろぞろぞろ這っている。
そも、これは、すずむしか。でも鳴いているだろうが。

り、りりりりっり、りりり
鳴くよ、 ....
映画三本立て

離別〜決別〜惜別〜
(1)
「道」
監督フェデリコ、フェリーニ


(2)
タクシードライバー
監督マーティン、スコセッシ


(3)
…マ ....
【さかくだり】
     
あの懐かしい橋を渡れば
蛙のひしめく道がある
いきものを ころさないように
体が傾むく川下にむかって
足をゆっくりと あるく 

あの懐かしい橋を見下ろせば ....
ある夜
死んでしまつた

畳の上に食べかけの芋がころがつてゐる

その横におれがころがつてゐる

目をとぢることも
ひらくこともできない

お迎へもこない

月の光 ....
聞き取りにくい小さな呟きだったが、それは明らかに残り少ないわたしの寿命を確信させるには充分な囁きだった。
娘の笑い声に眼を覚ました。今日という日が何年の何日なのか、わたしの記憶のなかでは平成の ....
{引用=春の宵

巨人の足あとに水が溜まつてゐる。

ここからは月が近いので自転車で行かう。}


{引用=(二〇一八年四月十八日)}



  昼下がり


どうにもな ....
【 ぽつんとしてる 】

石垣に咲いた たんぽぽ
ぽつんとしている
杉木立の山道で 電柱
つん、と 立つ
ガードレールの下に大きくなれないままの大根の花が 
それでも りっ ....
{引用=*筆者より――筆者が本フォーラムでの以前のアカウントで投稿した作品はかなりの数になるが、アカウントの抹消に伴ひそれら作品も消去された。細かく言ふと二〇一五年十二月から二〇一七年二月までの間に書 .... 金の明かりに照らされた
夜桜のトンネルのした を

屋台の光が金色だ。林檎飴をひからせている。

夜叉か、この、爪、爪を磨いて、
夜桜の香にあてられる、
この手が銀の羽になろうとしている ....
閉じた目をあけたとき
私は一個の月となり
孤独な三日月の
寒さに凍えたのでした

ふるふる震える
突き刺さった星の旗は
悲しみから遠く離れて
無関心なあの丘の上で
風に吹かれ ....
「家族は唐揚げ」
どこからともなく
湧いて出た
その一句
そのしゆんかんから
なにゆえか
俺の心を とらへて離さぬ

幾百万もの言葉があり
百の何乗だかの組合せがある中で
天使 ....
 花瓶の近くに置かれた姉の唇が燃えてゐる。

 うす紫色の炎が小さく上がつてゐて、読んでゐる文庫本に今にも火が移りさうだ。

 目を細めて見ると、表紙に「菜穂子」と書かれてゐた。
 ....
ここは私の国ではないから
わたしの言葉は通じません

何を言われているのか言っているのか
水の中で互いにぶくぶくしながら
ただただ息苦しくてしがみついてたから
爪は剥がれ肉も削げて皮膚のし ....
保育士とは
世を忍ぶ仮の姿で
実はゴルゴ13クラスの
殺し屋だったんじゃねえか?
それか、ジェイソン・ボーンみたいな
CIAの工作員とかさ
だって手口がさ
どう考えても
素人じゃねえだ ....
自称詩人は
死ぬまで自称詩人でいて欲しい
クソの役にも立たない内向きの感情が
自称詩人を止めることで
外向きに変わった場合
下手をすると
屋上からベランダに降りて
ガラス窓を焼き切って
 ....
自称詩人がウジ虫のように
大量発生した
人類史上最悪の時代だ

自称詩人的な人間は
昔から存在したが
(路上フォークとか)
何の制約も受けずに
ウンコを垂れ流しに
垂れ流すことが出来 ....
右手で毒を掬い上げ
左手、熱を掬い上げ
両手で愛を掬い上げ
零れる詭弁
滴る幻


葉緑体がひしめき合いその隙間から染み出すモザイクは朝の訪れであるかのようにゆっくりと
髑髏を
浮上 ....
 低気圧が近付いてゐる午後。

 少年が鉛筆を削つてゐる。

 室内に、新しい芯の匂ひが満ちる。

 「隆、下りてらつしやい」

 と、羊羹を切り終へた母の声が階下から聞こ ....
明日の僕は
春の舟に乗るだろう

川の両岸につらなる桜並木は
咲いているのか、いないのか
わからないが
僕は自らの中に
ようやく唇を開き始めた
小さな{ルビ蕾=つぼみ}に、手をあてる
 ....
詩を創ってネットに書き込んで何か貰えるのお父さん
娘に訊かれた
何も
そう答えると
つまらない
と娘が言った

それなら
俳句とか川柳とか、賞金か賞品の出るやつに応募しなよ
そっちは ....
違法薬物で逮捕された
俳優が出演した
ドラマや映画を
御蔵入りにしたり
撮り直したりさ
何ムダなことやってんだ!
頭を使え、頭を!

モザイクがあるじゃねえか!
ついでに音声も変えれ ....
一輪車さんのおすすめリスト(615)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
そして、僕は詩を書き始めた。それが救いだと信じて。- 竜門勇気自由詩5*19-6-12
模倣- 石村自由詩21*19-6-11
複雑性PTSDという病、メンタルハラスメントにあってからの再 ...- 田中修子散文(批評 ...13+*19-6-10
あじさい- 田中修子自由詩17+*19-6-8
きっと_はなせる- るるりら自由詩28*19-6-3
旧作アーカイブ5(二〇一六年四月)- 石村自由詩17*19-5-30
プラチナ- アラガイ ...自由詩10*19-5-27
痴情のもつれじゃありません_平川某氏と私のあいだに起こったこ ...- 田中修子散文(批評 ...4*19-5-17
旧作アーカイブ4(二〇一六年三月)- 石村自由詩21*19-5-16
虫を飼う- 田中修子自由詩8*19-5-16
男たちの別れ(恋愛編)- アラガイ ...自由詩3*19-5-15
くだる- るるりら自由詩16*19-5-8
永遠- 石村自由詩21*19-5-6
環天頂アークの下で- アラガイ ...自由詩12*19-4-30
春の宵_ほか二篇- 石村自由詩22*19-4-28
ある春の日___(二編「ぽつんとしてる」「Anemone_c ...- るるりら自由詩12*19-4-13
旧作アーカイブ3(二〇一六年二月)- 石村自由詩15*19-4-13
うす布- 田中修子自由詩14+19-4-12
ハムエッグの月- 秋葉竹自由詩1019-4-11
家族は唐揚げ- 石村自由詩19*19-4-8
菜穂子- 石村自由詩19*19-4-3
私の国- 帆場蔵人自由詩5*19-4-3
世を忍ぶ仮の姿- 花形新次自由詩119-4-2
殺し屋の手口- 花形新次自由詩219-4-1
平成という時代- 花形新次自由詩219-3-31
緑の地獄- 中原 那 ...自由詩119-3-26
室内- 石村自由詩21+*19-3-24
春の舟- 服部 剛自由詩219-3-23
詩を創ってネットに書き込んで- こたきひ ...自由詩419-3-22
コカイン- 花形新次自由詩119-3-20

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