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【性的・暴力的な表現があります。ご理解の上、ご閲覧をお願いいたします】

 わたしは、生を受けたということがおかしいのです。

 母の名前は蝶、きらきら光る目をした人でした。
 わたしはあか ....
いちまいのやわらかな和紙だったね
わたしたち
淡い夕空に星の 輝くような
やぶられて
ふわふわの 端っこが
互いに 手を差し伸べても
又 一枚になれることは
わたしたち
ないのだね
 ....
……おいで……、……オイデ……たたたたたっ、
    ざ……オイデ、……おいで……、

だれ、

そうして目を、覚ました、厭わしい、あんなにハラリと逝くことができたのに。

よく仲間とし ....
やっとたどりついた水死体が
黄緑の棘のある 白薔薇のいばらのしたに
寝っ転がっていて 飛び出た澄んだ眼玉で
悪咳が流行ってから澄みゆく空を
わらうように泣くように眺めている
しずかに
夜明 ....
ね、みんなは、恐竜だったころをおぼえている?

むかし博物館に家族全員を、父がつれて行ってくれた。幸せな会話で窒息しそうな電車、はやく終わらないかな。
父はティラノサウルスが好き。わたしはトリケ ....
夜風
白銀色の月光り
かじかむ指先の、爪に落ちて、ちいさく照らし返す

甘い潮の香

はなうら 花占 花占ら
月明りの浜辺に咲き
揺れている花々を
一本一本摘んでは花びら千切り
時 ....
けだものだったころが、もうあんなに遠く
淡い水色を地に、薄紅色の薔薇柄の薄いカーテンが
夏の終わりの風に
パタパタ揺らめいていて ベージュのソファがあり
包帯
外の桜の木の緑が、盛りだけれど ....
ふわふわ
ふわわん ふわりんりん あはは
くすぐったいよう-

夏の温度がさがって ほら
クッキリした青い夏のうしろ姿は 日焼けした子たちの笑い声
あの眩しい光にあたりながら歩いたんだね走 ....
ふわりとしたエメラルドグリーンのワンピースが
雨上がりで蒸し暑い灰色の 川辺に映え 道化師が
その様子を写した
ワンピースに茶色の髪の毛が、あんまり優しく垂れさがっていたので。

たくさんの ....
「春の紅」

…ト、トトトトト…

春の花らが
ひさしぶりの雨に打たれ
お化粧されて
艶めいてるよ

指にとり
頬紅や口紅にできたらな

そしたら
歩くたんびに
春の香りを ....
あかやあ きいやあ きんいろやあ

愛を暗示されれば
とは、なんだ、とは、なんだよ おい だれか、

あつい、朱金の星が宿る
遠吠えを、したらいいわね
韻がおしまいになる前に まだいるの ....
 孤独になじむから、すこし壊れかけているような古い町が好きだ。
 その古い町の小さな裏通りに子どもの死体一つ入れられるほどの大きさの水槽があった。緑色の藻が内側のガラスに張り付いていてよく見えない。 ....
なぜ私が現代詩というものにたいして拒否反応があったのだろうと考えるとき、長い間、私という小さな視座から見える世界が、ある意味ではとても単純な世界だったことに由来することに気づいた。

生きるか死ぬ ....
私に起こった、「平川綾真智氏に心理の手法で加害される」という件、一応の解決をみました。
まず、弁護士さんに何件かあたったのですが、事例がないということで引き受けていただけませんでした。

ただ、 ....
ほら、あの窓から記憶を
覗いてごらんなさい。
風が吹いてカーテンが
まだ、朝早すぎてだれにもふれられていない ひかり を孕んで揺れている。

そこにはかつてあなたの( )があった、と、重たく ....
複雑性PTSDという病気と、メンタルハラスメントにあってからの再発と回復を、ただ淡々と、いまその症状に苦しむかた、それからいわゆる健常者のかたにも届くような書き方で書いてみたいと思っている。

想 ....
濃灰色に、重く雲があって
息苦しいような午前中に
雨がふりだした
傘が咲くだろう ひとはそのひとの人生のために 雨の底を歩いてゆく
歩んだ歩数のおおさ すくなさ おもさ かろさ
かろやかにた ....
 平川氏との接触前、私は最低限の抗うつ剤一錠で過ごしていた。
 いまは、約二十錠に増えている。
 現実生活にも支障をきたしていた状態が一カ月ほどほどあったろうか。

 「えっ 痴情のもつれで私 ....
はく っ、 りっ

耳を塞ぐと虫の音が耳のなかに響き渡る、鈴虫が皮膚をぞろぞろぞろぞろ這っている。
そも、これは、すずむしか。でも鳴いているだろうが。

り、りりりりっり、りりり
鳴くよ、 ....
金の明かりに照らされた
夜桜のトンネルのした を

屋台の光が金色だ。林檎飴をひからせている。

夜叉か、この、爪、爪を磨いて、
夜桜の香にあてられる、
この手が銀の羽になろうとしている ....
近所の曲がり角
夜の雨に濡れて煉瓦と
あたたかく帰る人を待つ街灯の
そのひかりが
煉瓦を光らせていたのは冬のことだったか
春がもう きている
梅の花びらがあたたかな煉瓦の上に
白く舞って ....
北の
夏の終いの翡翠の海に 金の夕映え
ありまして
黒い夜 黒い波が
どこからか押しよせてくるのです

どこからか

ひえてゆく 色とりどりの浜辺でね

 赤いカーディガン羽織った ....
わたしを壊してとお願いすると
あなたはもうとっくに壊れている、と耳を噛むのね

ひもじくてひざこぞうのカサブタを
食べた記憶をくちづけたら
眉をしかめて吐き出さないで
わたしそのものを
 ....
 もとは華美だったとわかるうつくしい布切れを纏い、にぶく輝く金の鎖をつけた骸骨が、足を引きずりながら、ま白い日の照りつける、荒涼とした砂漠をよろめき歩いております。
 透きとおるような薄青い空に、白 ....
おとうさん
おとうさん

ね、なぜ泣くの

わたし 涙も出ないで
ゴミを見るような
凍える目をしていた という

金色の夕日が差し込んで
葉っぱが
秋色に染め上げられていく
一 ....
いまおもえば
恋人だったようなひとに
レイプされていて
いたくていたくて
ともだちのなまえをさけんだら
もっと興奮させろと
はたかれるのだった

腕は血まみれになって心臓が痛いのだった ....
「錯乱」

しをかくひとは
胸や、胴体に肢体、に
まっくらな、まっくらな
あなが、ありまして
のぞきこむのが
すきなのです
のぞくとき、
のぞきかえされていて、

くらいあなから ....
乱れ散る言葉らに真白く手まねきされる

祖母の真珠の首飾り
 記憶の そこ 瞼のうらの
  螺旋階段を 一歩ずつ 一歩ずつ くだる
   (そこで みた おそろしいことは 忘れます)
   ....
テレビニュースは
ほぼ ほぼ
悲しい事件ばっかりで埋まるが

きょうの夕暮は
オシロイバナに染まった指先を
落ちてゆく太陽に透かしたよな
かがやく
むらさき色で
たくさんの人を乗せた ....
名も付けられぬとりどりの色をしている砂の文字列に埋もれて
やわい肉を縮めこませ
耳を塞ぎ
あなたに握りしめられればその途端
脆くパリンとわれてしまうような
うす青い貝になってしまいたいときが ....
一輪車さんの田中修子さんおすすめリスト(36)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
三途川- 田中修子散文(批評 ...1121-10-14
北へ- 田中修子自由詩521-10-7
春の会話- 田中修子自由詩14*21-2-16
ちっぽけ- 田中修子自由詩9*20-12-27
卵化石- 田中修子散文(批評 ...14+*20-12-25
はなうらら- 田中修子自由詩21+*20-11-8
獅子の町- 田中修子自由詩6*20-9-30
にくじう- 田中修子自由詩9*20-9-5
桜姫- 田中修子自由詩6*20-8-13
はしりがきの春- 田中修子自由詩5*20-5-13
- 田中修子自由詩719-8-3
すいそう- 田中修子散文(批評 ...7*19-7-26
身辺雑記と、詩について思うこと- 田中修子散文(批評 ...719-7-10
ツイッターからの転載に加筆、平川綾真智氏に対する私自身の解決- 田中修子散文(批評 ...3*19-7-5
だいどころ- 田中修子自由詩9*19-7-1
複雑性PTSDという病、メンタルハラスメントにあってからの再 ...- 田中修子散文(批評 ...13+*19-6-10
あじさい- 田中修子自由詩17+*19-6-8
痴情のもつれじゃありません_平川某氏と私のあいだに起こったこ ...- 田中修子散文(批評 ...4*19-5-17
虫を飼う- 田中修子自由詩8*19-5-16
うす布- 田中修子自由詩14+19-4-12
人でなし- 田中修子自由詩519-3-6
赤真珠- 田中修子自由詩1118-8-25
火ぶくれのハクチョウ- 田中修子自由詩8*18-8-19
透明なナメクジと金の飾りに、骸骨のお姫さま- 田中修子散文(批評 ...3*18-8-19
あの子- 田中修子自由詩4*18-8-17
- 田中修子自由詩5*18-8-15
ちいさなちいさなことばたち- 田中修子自由詩8*18-8-11
にがい_いたみ- 田中修子自由詩3*18-8-3
むつかしいこと- 田中修子自由詩3*18-7-27
とりどりのいき- 田中修子自由詩10*18-7-24

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