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あおぞら
シーツが風に舞っている


ひとり
取り残された午後
しろい夢は
触れても何も感じえない


ただ繰り返す呼吸


紋白蝶がふわりと
青に透けて
ひらりひらり舞 ....
  まるい
  光のとかげ
  うしろから頸を締めた
  深い 叫びのつぶて


  むかしのきみの幻に
  許してほしいと上目を遣った
  とっくに許されているくせに
   ....
たおやかな
緑の群れ、
揺れに揺れ
踊る影は
光の万華鏡
私は静かに傾いて
遠くの森のザワメキを聴く
夜道
突然何かがヘッドライトに浮かび上がった
猫だと直感した
避ける暇もなくブレーキを踏む間もなかった
瞬間、タイヤが踏んで ぐしゃり 鈍い感触があった

そのまま通り過ぎてしまった
 ....
上級詩人の奏でる言葉に
聞き惚れる

そんな時代もありました
昔は僕のこころも美しく澄んでいましたから

今はすっかり皺がはいり
皺のなかに埃が溜まって
上級詩人の奏でる言葉に
耳が ....
霜、踏む、朝
青空をバックにしても
こころが壊れて寒いとき
こんなまんまじゃ屍人じゃないかと
泣きたくなってもこらえた見栄でも。
その夜更け。
弓張月を仰ぎ見て
心に舞う蝶、静かに回る
 ....
ちいさな手がタンポポを摘む遠い日だまりに
開けられないガラス壜の蓋を捻じる
地平は終わらないラストシーン
エンドロールもなくただ風だけが映っていた

たわわに飾られた花籠に果実のように豊満な ....
  <初恋の味>

イチゴは
甘くて酸っぱい
マーブルチョコレートは
ちょっぴり甘い
初恋は
夏ミカンの味
体じゅうが夏ミカンになって
ピアノをさぼった
今日のわたし
カルピスを ....
夏祭りの余韻で惚けた空 雲が
ゆっくり流れ来る
おねんねしだす家々
空気を読む涼風は熱を除かず
手花火静か 照らされし君の頬を
にきびを
ちょっとみ

2車両ほどしかない田舎電鉄の呼吸 ....
 
 誰かいる様な気がして ふすまを開けた

 隣の部屋は誰もいない

 更に隣の部屋のふすまを開けた

 そして また隣の部屋へ 隣の部屋へ

 どの部屋も 同じ様な部屋だ

 ....
晴れた日に雨靴を
履きたい気持ちを
雨の日に思いきり
傘ささずぬれたり


開いてしまったら
また閉めればいいじゃない
ひとつしかないのファスナー
そう思い込む
のだった
 ....
季節はつぎつぎ仕舞われて
ま新しいシャツの朝、とびはねた分だけ沈む靴

いつ吹雪がきてもいいように準備しておくんだよ。
たんぽぽを乾かして瓶詰めにして
転んでも泣かないように、いつもすこ ....
雲に穿たれた節穴から
ちょうどこっちを覗いた太陽と目があった
日没まで15分

氷点下11度
重さのない雪の結晶を
ふわふわ被った針葉樹の列

灯油ストーブの炎を背に
揺り椅子に座り ....
思うんだけどさ

月に
祈っている声は
すき透る悲しみをかすかに帯びて
でもあの物語の舞台の入り口にもなるよね

それでね

木々をゆらす風の暖かさが
行方を見失った時
 ....
風俗以外の女性は知らなかった。
不潔かな。欲望が一人で歩き出したら抑えきれない。男子の体の仕組みはそうなってる。
そんな時は誰にも迷惑をかけられないからマスターベーションで欲望を鎮める。
不潔か ....
 花瓶の近くに置かれた姉の唇が燃えてゐる。

 うす紫色の炎が小さく上がつてゐて、読んでゐる文庫本に今にも火が移りさうだ。

 目を細めて見ると、表紙に「菜穂子」と書かれてゐた。
 ....
不意にあなたが
私の前にいたのです
たぶん、あなたにとっても
私が突然現れたように
感じたのでしょう

何もないところに
ふたりで立っていました
この先なんて見えませんでした
ただ、 ....
最寄りの駅から電車に乗る。自宅から車で七八分の距離に最寄りの駅はあった。JR線沿いの市街。
地方にはどこにでもありそうな駅周辺の風景。
車は近辺の有料駐車場に停めた。
どうせなら自家用車で東京へ ....
雨は解かれる時間
こどもたちの声の重なり
散る 花のモザイク
煙は祈り 空は響かず
水は光を乗せて黒く笑う
蛇のように去る なめらかに


井戸に落ちた人
井戸が歩いている枯渇した
 ....
丸い小窓を抜けたなら
まぁるい形になるだろか
四角い小窓を抜けたなら
しかくい形になるだろか

まぁるくしかくくなりながら
眠る赤児のくちをぬければ
どんな形になるだろか

そこにい ....
飲んでもよい水なのだろうか
川辺の花は
瑞々しい

夢が夜霧に濡らされて
私に指が生える頃

花を摘むのが
私のしごと
花を摘むのが
私のしごと


舟が渓間をぬって
流れ ....
  
金曜の夜
彼女が出てった
理由なんか知りたくもない
土曜の午後から彼女のものを片付けてると
冷蔵庫の奥から何重にもラップされたくさや
彼女が嫌いと言ったもんだから

島の親にはわ ....
水餃子入りの中華スープをレンジでチンして朝御飯
夜勤帰りは酎ハイがメインディッシュ

僕のくるまのドリームキャッチャーはまんなかが空洞で
大切な夢は素通りしてしまうのかもしれない

僕の借 ....
誘った君が突然「まだ早い」と

引き返して行った 扉は開いたまま



君の言葉の意味を確かめられないまま

日々を重ねた今でも 思い出せるだけ



溢れる涙も 打ち ....
このメールを打ちながら
ほんの少しあなたは微笑んだのだろう
ありふれたジョークのような
たった二行から
一滴零れた微笑みが
ザクザクの雪解け道をよろけながら歩いていた私の
胸の底にぽたりと ....
あの陽だまりに置き忘れられた深い裂け目
おれの胃袋はもう紫色の朝へ停泊していた
窓から女が見えた裸のまま
微笑んでいた カメラの前みたいに
ブラインドが降りるまでの一瞬だった
おれはその一瞬 ....
保管の状態が悪いそれは表紙やらを茶色く煤けさせる埃のようなものを纏っていた、永く倉庫に眠っていた武満徹の譜面を叩き起こしたいと思った。
壁というものを作ると、隔てられた先のそれは、隔てられる前すなわ ....
シニイタル(裸の王様の)純白の衣は光を撥ねる
飛沫は激しく辺りに散って眼球も例外ではない
橋は静かに燃えている 赤い闇が河のような朝
盲目に見知らぬ鳥のタクトだけが縄梯子として風に揺蕩い
「握 ....
紙屑にはできなくて

飛行機で飛ばそうとして

すでに折れてしまった翼じゃ

真っ直ぐに落ちてゆくだけ

そんな時 いつだって

拾いあげて

広げたら 濡れていて


 ....
夜陰に
静けさの
微かに揺れ動く

ベッドを囲むカーテンから
白の色 剥がれ漂い出し

微かに振動する
静まり返った
四方空間に

彷徨い落ちゆく白の色の
帰着すべき基体の不在 ....
DFW さんの自由詩おすすめリスト(225)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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