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メガネ外して
泣きそうなのです
まばたきの
かずだけ心に蝶がいて
夜空がこわくてじぶんを抱きます
君の幸せは、もう、静かな心臓へ帰るといい。
夜間飛行のともしびが、
寒い砂漠の夜空に灯るといい。
君の笑顔は、もう、私の部屋から出て行けばいい。
そこで砂漠の闇のような心と ....
街灯の下で
佇んで
気づけば乾いた眩しさ
スマホを
みても
ボンヤリと
息をしてる
あっちへ行けって
開放感
が髪の毛の頑なな過去を
ほどいている
髪、乱している修羅場 ....
たなばたさまも終わってはやいっかげつ
あまのがわにであったわたしとあなたの
まぼろしのおうせも忘れられる季節です
ぎんがのいりぐちには夢と絶望があって
にかこくごを話せると喜んでくれたけど
....
振り向いてしまえないのがもどかしい
あなたの眼を見ちゃ
ほら、万華鏡
まばたきの
かずだけ心に影があり
真夏の夜でもじぶんを抱いてた
友という
名前の人がここに ....
その冷気に驚いて、振り返ると
君はその夜も凍っていた
孤独は冷たく瞳のはしから
ひとすじツーって流れ落ちたね
うすい赤色の唇が、吐息を漏らすのは
しあわせという嘘を舐めつくした ....
心の罪は
どうしようもなくて
冷たい風が吹いている
そのとき失った人の名前は
この街の駅のプラットホームに
うずめておいたよ
なんといったか
どうしようもなく
....
まじょが
カレーの皿を割っている。
いつか出逢えるあなたを
この屋上で待ちながら
もう出ない声を絞り切り
歌う歌がある。
もし空を飛べたなら〜
あなたに会いに行きますよ〜
....
泣いてない
青鬼のリタ
に憧れて
愛して馬鹿みて
なにが悪いか
リタって利他。
本当に存在するか知らない。
じぶんは、わるもので
他人を助ける
青鬼 ....
たぶんね、
死ぬってことは
とても簡単なことなんだ
私は
3歳で父を亡くし
出産と同時に母を亡くし
兄も早くに亡くした
日常的に
熱意や努力や恋愛が
終わりの雨を待 ....
きらきらと
波に
浮かんでいる
朝
パラソルは
遠浅に
沈められて
いく
ぬるくなった缶コーラ
汗をかいてギラギラ
照り返し
身をよじる
光
のように
探している
....
雷が静かな死を私に受け取れと鳴く。
あっちを向いて吐き出す息は熱いが。
涼しく風を感じたり、透き通る夜更けを見たり。
青空は四角い。雲の切れ間にはつまらない透明。
聞こえ出したエン ....
あの時の理解は宇宙に染み渡ってゆくのだ。
ほかのまぜものを食べてみようか
黎明の貧困のうち商売が成り立たないから
廃墟に廃棄される、ロボットの哀しみの夜を知れば
凍てつく空気を ....
少女がいま黒い部屋でしずかに笑っているのは
そこに活けられた中原中也が枯れているからです
中原中也は季節に追われ
小さな窓から見える春の風に憧れたのですが
羨ましいとは言いませんでした ....
先生の一言にさめざめと泣き崩れ
大好きな先生を嫌いたい夜を走りますよ
愛情嫉妬の量を間違えてメラメラ音を立てて
燃える純情ごころも大嫌いっていいますよ
各個の自我が邪魔になるって心の壁 ....
海蛇は
叶わない愛なんて知らないって言ってた
幻の夜、
ボタンの落ちた砂浜に
砂の城がまだ崩れ切ってはいなかった
知ってる
紫の夜空に浮かぶ
白い雲が
地上に降り立 ....
霜、踏む、朝
青空をバックにしても
こころが壊れて寒いとき
こんなまんまじゃ屍人じゃないかと
泣きたくなってもこらえた見栄でも。
その夜更け。
弓張月を仰ぎ見て
心に舞う蝶、静かに回る
....
思うんだけどさ
月に
祈っている声は
すき透る悲しみをかすかに帯びて
でもあの物語の舞台の入り口にもなるよね
それでね
木々をゆらす風の暖かさが
行方を見失った時
....